全日本プロレス86年「創立15周年記念世界最強タッグ決定リーグ戦」第3戦、11月24日長野県松本市総合体育館(観衆2,350人発表)大会。
この日の公式戦は2試合、メインイベントではこの日公式戦初出陣となる前年度優勝、PWF世界タッグ王者チーム、スタン・ハンセン&テッド・デビアス組がアジア・タッグ王者チーム、スーパー・ストロング・マシン&阿修羅・原組と対戦。後楽園開幕2連戦では肩慣らしとばかりまずまずの仕上がりを見せたハンセン&デビアス組。
ハンセンが原を場外戦に引き込む間に、デビアスがマシンへパワースラムを決め7分26秒、デビアスがマシンを片エビ固め出フォール。「世界」と「アジア」の力の差を見せつけました。ハンセン&デビアス組は1戦1勝の2点、マシン&原組は2戦2敗の0点。
セミファイナルは全日本対ジャパン6人タッグ頂上決戦、ジャンボ鶴田&天龍源一郎&石川敬士組と長州力&谷津嘉章&アニマル浜口組の30分1本勝負が行われ、10分5秒両チームリングアウトの引き分けとなりました。
セミ前に組まれた公式戦でジャイアント馬場&タイガーマスク組が初登場、初戦はキラー・カーン&テリー・ゴディ組との対戦。ヘビー級に転向したとはいえ、タイガーマスクは108kgちょっと。相手チームのKカーン&ゴディ組は共に190cm超え、140Kgのスーパーヘビー級。狙い撃ちされてしまうことが予想されましたが…
Kカーンがタイガーマスクにペンデュラム・バックブリーカーを決めてフォールの体勢へ。そこへ馬場が入りKカーンの頭を蹴ってカット。怒ったKカーンが馬場を場外に落とし、追いかけてゴディと2人がかりで攻撃。その間に場外カウントが数えられ、リングに残っていた試合権利のあるタイガーマスクが8分51秒にKカーンからリングアウト勝ち。
馬場の好アシストもあってタイガーマスクにとっては金星、馬場&タイガーマスク組が白星発進で1戦1勝の2点、Kカーン&ゴディ組は3戦1勝2敗の2点で負け先行です。
ドリー・ファンク・ジュニア&テリー・ファンク組のザ・ファンクスはジャパンの寺西勇&保永昇男組と対戦、11分46秒、テリーが保永のダイビング・ボディアタックを切り返しての体固めでファンクスが快勝。
リック・マーテル&トム・ジンク組はジャパンの前日の後楽園ホールで第2代世界ジュニア・ヘビー級王者となった小林邦昭&仲野信市組と対戦、7分37秒、マーテルがエプロンからトップロープ越しのダイビング・ボディプレスで仲野を体固めで打ち破りました。フィニッシュホールドは当時の試合記録から引用していますが、おそらくマーテルのダイビング・ボディプレスは後に「スワンダイブ式」と言われるものだと思います。
全日本対国際血盟軍、マイティ井上&サムソン冬木組vsラッシャー木村&鶴見五郎組という4人全員が国際プロレス出身者によるタッグマッチは10分36秒、R木村がラッシング・ラリアットから冬木を体固めで国際血盟軍が勝ちました。国際プロレス最後のエースだったR木村が、最後の世代の新人、冬木からフォールを奪っています。
国際プロレスで冬木の下は国際が崩壊する最後の81年「ビッグ・サマー・シリーズ」でデビューした秋吉豊幸という選手がいましたが、これが最後になるかも知れないと、R木村が吉原功社長に「レスラーとしてマットを踏ませてやりたい」と直訴してデビューさせたものでした。当時は他に全日本プロレスと新日本プロレスしかなく、秋吉と50歳を超えて腎臓に慢性疾患を抱えていたミスター珍は海外でフリーレスラーとしてもやっていけずリングを去りました。(珍はその後FMWで復帰)
ジャパン対カルガリー・ハリケーンズ、栗栖正伸とヒロ斉藤のシングルマッチは11分53秒、ダイビング・セントーンからの片エビ固めでH斉藤が勝利。全日本対ジャパン、大熊元司&渕正信組と永源遙&笹崎伸司組は10分29秒、渕がバックドロップからの片エビ固めで笹崎からフォール勝ち。笹崎は試合数はこなしてきたとは言え、全日本のこのクラスのレスラーを相手にするのはまだまだしんどく、体力の差、キャリアの差は歴然としていました。
グレート小鹿が今シリーズも開幕戦から出ていませんが、先のシリーズに次いで馬場から干されてしまっていた説が有力。またロッキー羽田、怪我で5月から欠場していた百田義浩も以後は試合が組まれていません。
全日本同士のハル薗田と百田光雄のシングルマッチは
11分44秒、回転エビ固めで薗田のフォール勝ち、第1試合の全日本対ジャパン若手対決は小川良成が佐々木健介を7分4秒、エビ固めで丸め込んでフォール勝ちしています。
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