86年4月13日に全日本プロレスに入団した輪島大士は3か月に及ぶ基礎特訓を終えて、8月7日(現地時間)カンザス州カンザスシティ・メモリアルホールにおいてついにプロレスデビュー戦を行いました。
輪島は7月より、パット・オコーナーの元で特訓を積んで来ましたが、「サマー・アクション・シリーズ」を終えた馬場と合流、この日のデビュー戦は師匠馬場とのタッグで、JRホッグ&アースクエイク・フェリス組と対戦。3月のAWA地区におけるTVテーピングでスタン・ハンセン相手のジョバーを務めました。
試合は日本テレビで収録され、輪島は相撲流の「摺り足」が染み付いており、プロレスのフットワークは使いこなせていない感じで、プロレスの「型」が出来る程度でしたが、相手がジョバーとあって6分48秒、相撲タックル2連発からの体固めでホッグを降してデビュー戦を白星で飾っています。
この後、輪島はニューヨーク州バファロー入りし、ザ・デストロイヤーの元でトレーニングを積み、8月30日にネバダ州ラスベガスで行われるデビュー第2戦に臨むこととなります。この時期はドリー・ファンク・ジュニア&テリー・ファンクのザ・ファンクスが揃ってWWFのサーキットに入っており、輪島をファンクスの元で鍛えられなかったのは痛かったです。
全日本プロレス86年夏の陣第2弾「サマー・アクション・シリーズ2」は8月16日後楽園ホールで開幕。
前半戦特別参加がタイガー・ジェット・シン、中盤戦から特別参加がテリー・ゴディ、後半戦特別参加がスタン・ハンセン。シリーズを通しての参加はマスクマンのスーパー・メディコ、ジ・インベーダー3号のプエルトリカン勢。
外国人枠は相変わらず厳しいものがあり、ギャラの安いプエルトリカンを使ってどうにかシリーズ通しで5人招聘出来たものの、特別参加メンバーが固定化してしまいマンネリ化は否めませんでした。
開幕戦8月16日、後楽園ホール〜8月29日、愛知県小牧市ラッキー健康ランド駐車場特設リングまで特別参加のタイガー・ジェット・シンは5〜6月の「スーパー・パワー・シリーズ」以来2か月2シリーズぶりの来日、前回タイトル挑戦も特になく、最終戦の6月12日、日本武道館では鶴田と対戦も、ノンタイトルで「後ろから4つ目」に組まれ、内容も7分52 秒、反則勝ちで終わりインパクトは残せずに終わっています。
今シリーズもタイトル戦線には絡んでは来ませんが、新日本プロレスで若手時代からよく知るキラー・カーンがヒールとしてのポジションにおり、従来より手を組んでいる国際血盟軍に加え、Kカーンとも共闘して新風を吹き込むことが出来るか?Kカーンの流れからカルガリー・ハリケーンズと組むことも考えられます。
8月23日神奈川県平塚青果地方卸売市場〜最終戦9月11日後楽園ホールまで特別参加のテリー・ゴディもシン同様、「スーパー・パワー・シリーズ」以来2か月2シリーズぶりの来日。前回は5月17日、横須賀市総合体育会館で長州力のPWFヘビー級王座に挑戦、反則負けとなりましたが、巨体と独特のスローペースを織り交ぜた緩急自在の試合運びで一本調子の長州を翻弄して見せ、ある意味馬場の期待に応えて見せました。今シリーズはタイトル戦はなく、前85年10月の「ワールド・チャンピオン・カーニバル」終盤戦で手を組んだザ・グレート・カブキも負傷欠場中であり、シン、Kカーンらとは対立か、共同か?
また、ハンセンとは初来日の83年8月、「スーパー・パワー・シリーズ」以来実に3年ぶりに2度目の同じシリーズ参加。前回はハンセンのパートナーに抜擢され、8月31日、蔵前国技館でのテリー・ファンク引退試合の相手を務めていましたが、あれからゴディも大きく成長。馬場はハンセンとゴディを同じ大型ヘビー級外国人レスラーのトップ扱いとして以降は別々のシリーズに呼んでいましたが、ついに同じシリーズで顔合わせとなりました。
今シリーズには来日しませんが、ハンセンにはテッド・デビアスという正パートナーがいることからタッグ再結成は望み薄、ハンセンとは反対側のコーナーに立つことになる訳です。(この項続く)
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