全日本プロレス86年「サマー・アクション・シリーズ」開幕戦、7月4日埼玉県大宮市民体育館(現さいたま市大宮区、テレビ収録、観衆3,400人満員発表)大会。
メインイベントはジャンボ鶴田が輪島大士のスパーリング・パートナーを終えて帰国した石川敬士とタッグを組んでPWF世界タッグ王者チームのスタン・ハンセン&テッド・デビアス組と対戦。
2か月超ぶりの日本マットとあって石川が張り切った試合ぶりでハンセン、デビアスを追い込んでいきました。ハンセンを対角線のコーナーに叩きつけ、自らも突進していきコーナーを背にしたハンセンにロープに登ってパンチの連打攻撃開始、しかし、これを見ていたデビアスが石川の背後に回って強引にバックドロップ。
ダウンした石川にハンセンが序奏をつけてのウェスタン・ラリアット一閃!9分13秒、ハンセンが石川を体固めに決めてハンセン&デビアス組の勝利となりました。
セミファイナルはジャパン対カルガリー・ハリケーンズ、長州力&谷津嘉章組とスーパー・ストロング・マシン&高野俊二組の一戦。高野俊の「人間バズーカ砲」と言われたドロップキックは谷津がはたき落として自爆。
すかさず谷津がバックドロップ、代わって入った長州がロープに飛んでのリキラリアット、すかさずカバーに入った長州が高野俊を体固めで押さえて3カウント。この間僅か3分24秒。約1か月半前には同一カードでインターナショナル・タッグ王座のベルトを賭けて対戦しているだけに高野俊が急にジョバー扱いとなってしまいました。
高野俊は196cm、115kgという恵まれた身体があることとハリケーンズではヘビー級が他にマシンしかいないところから大型選手揃いの全日本プロレス向きではありますが、先のシリーズでは鶴田&天龍組にも格の違いを見せつけられて完敗刷るなど、メインイベンタークラスにはまだまだ通用しないことが露呈しました。
しかしこの日は金曜日開催で生中継ではないですからもう少し引っ張っても良かったと思います。
天龍と阿修羅・原のシングルマッチが開幕戦で実現、両者の一騎討ちは4月12日、熊本市体育館でのUNヘビー級王座決定リーグ戦で天龍が原のパワースラムを切り返して逆転勝ちして以来。場外に落ちて上がって来た原に天龍はリング内からラリアット、しかし原も同時にエプロンからヒットマン・ラリアットを討って相討ちとなり、天龍はダメージを受けて場外に転落。そのまま場外乱闘となり、天龍はリング内に戻ろうとしましたが原が足を引っ張って9分38秒に両者リングアウトの引き分け。
ピート・ロバーツの全日本プロレス初登場第1戦はザ・デストロイヤーとのタッグで新日本プロレス時代に対戦経験のあるアニマル浜口&寺西勇組と対戦、11分42秒、ロバーツが寺西を回転エビ固めに決めてテクニシャン対決を制しました。
全日本対国際血盟軍、馬場&ハル薗田組とラッシャー木村&鶴見五郎組の一戦は8分18秒、R木村が薗田をブルドッキング・ヘッドロックから体固め。全日本対ジャパン、タイガーマスク&サムソン冬木&渕正信組vs小林邦昭&保永昇男&仲野信市組の6人タッグマッチは9分37秒にタイガーマスクが仲野をジャーマン・スープレックスホールドでフォール。
全日本対カルガリー・ハリケーンズ、ロッキー羽田とヒロ斉藤という注目のシングルマッチは10分34秒、ジュニアのH斉藤が首固めで大型の羽田を丸め込んでのフォール勝ち。
第4試合は珍しいバトルロイヤルが行われました。参加選手はマイティ井上、グレート小鹿、大熊元司、百田光雄、小川良成、永源遙、栗栖正伸、笹崎伸司、佐々木健介の9選手。9分54秒、小川が健介を首固めに決めて優勝。
第1〜3試合は全て全日本対ジャパン、M井上&大熊組と永源&笹崎組は6分5秒、M井上が笹崎をサマーソルト・ドロップから片エビ固め。やはり笹崎ではこのクラスでは相手にされないのが実態でしょう。光雄と栗栖のシングルマッチは8分16秒、栗栖が逆さ押さえ込みで勝利。小川と健介は7分2秒、回転エビ固めで小川に軍配が上がりました。
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