2012年2月19日には東日本大震災復興支援チャリティープロレスとして新日本プロレス、全日本プロレス、プロレスリング・ノアの3団体主催による「ALL TOGETHER」の第2弾が被災地である東北地方の仙台サンプラザホール(観衆3,500人超満員札止め)で開催され、遠征組も多数駆けつけました。
当日はダブル・メインイベントでダブルメイン第2試合はこの大会の1週間前の2月12日大阪府立体育会館で凱旋帰国したオカダ・カズチカのレインメーカーの前に敗れIWGPヘビー級王座から転落した棚橋弘至&前三冠ヘビー級王者諏訪魔&GHCヘビー級王者森嶋猛がトリオを結成し、内藤哲也(新日本)&真田聖也(全日本)&潮崎豪(ノア)組と対戦、森嶋がバックドロップからの体固めで潮崎を降しています。
ダブルメインイベント第1試合は前11年8月27日日本武道館と同様、武藤敬司(全日本)&小橋建太(ノア)組が実現、かつての全日本プロレスでタッグを結成していた三冠ヘビー級王者秋山準(ノア)&大森隆男(全日本)組と対戦。秋山は前11年10月23日全日本プロレス両国国技館で諏訪魔を破り、三冠ヘビー級王座を獲得、太陽ケア、大森を相手に2度の防衛に成功していました。
試合は再び武藤&小橋によるムーンサルトプレスの競演がみられ、武藤が三冠王者の秋山を体固めで破っていますが、小橋はムーンサルトプレスを放った際に左脛骨亀裂骨折、右膝内側側福靱帯損傷、右脛骨挫傷の怪我を負って、またも長期欠場になりました。
ノアは12年よりビッグマッチの会場に横浜文化体育館を追加し、身の丈に合ったキャパでの興行開催にシフトしていきました。
3月8日の横浜文体では、森嶋が丸藤正道をバックドロップからの体固めで破りGHCヘビー級王座初防衛に成功、観客は3,500人満員発表でした。
7月22日には団体旗揚げ以来、両国国技館に初進出(観衆8,000人発表)。この大会は首の負傷で引退を表明した力皇猛の引退記念興行として行われ、力皇は試合は出来ませんでしたが、引退セレモニーを行っています。
両国大会メインイベントは森嶋に前王者潮崎が挑戦したGHCヘビー級選手権試合で、森嶋がバックドロップからのエビ固めでフォール勝ちし、4度目の防衛に成功していますが、カード的にもそろそろ頭打ちになっていました。
ノアは12月9日にも両国国技館大会を開催、観衆は7,500人発表と厳しい入り。メインイベントは森嶋のGHCヘビー級王座に新日本プロレスに再入団した小島聡が挑戦、バックドロップからの片エビ固めで8度目のタイトル防衛に成功しました。
集客には相当苦労したと思われ、この日ノアに「邪道」大仁田厚が登場、大仁田が要求した電流爆破は実現しませんでしたが、大仁田&矢口壹琅&保坂秀樹組とKENTA&マイバッハ谷口(周平)&高山善廣組の「NO MERCY」によるトルネード6人タッグマッチが実現、KENTAがgo2sleepからのエビ固めで保坂を降しました。
欠場中だった小橋が両国に来場して引退を表明、引退後はノアを退団して独立することに。また12月19日に秋山、潮崎、金丸義信、鈴木鼓太郎、青木篤志の「バーニング」の5選手が年内一杯で退団することが発表されています。
他にも12年には佐野巧真、井上雅央がフリーとなり、09年には太田一平、10年には伊藤旭彦が引退、若手・中堅の選手不足をフリー選手と健介オフィス改めダイヤモンド・リングからの参戦で補う一方で13年に入ると、05年10〜12月にデビューした平柳玄藩、谷口、青木、伊藤、太田以来、7年2か月ぶりにプロパーの新人、熊野準(ひとし)が2月9日に後楽園ホールでデビュー。また大阪プロレスから原田大輔、小峠篤司の「桃の青春タッグ」が移籍。
また、マイキー・ニコルス&シェイン・ヘイスト組のTMDK、ケビン・フォン・エリックの息子であるロス&マーシャルのエリック兄弟、ランス&ハーレムのブラバド兄弟、さらに後に新日本プロレスの頂点に立つことになるザック・セイバーJr.等が留学生としてレギュラー参戦しています。
13年1月26日全日本プロレスの大田区総合体育館大会に秋山、潮崎、金丸、鼓太郎、青木の「バーニング」が姿を現し全日本プロレスへの参戦を表明しました。
翌1月27日ノア大阪ボディメーカー・コロシアム(府立、ネーミングライツ契約により会場名変更、観衆3,500人発表)大会でカリスマ的存在になっていたKENTAが森嶋をGAME OVERでギブアップさせ、GHCヘビー級王座を獲得、第二次森嶋政権は1年でしたが集客力には貢献出来ずに終わっています。
5月11日日本武道館で小橋建太引退記念興行「FINAL BURNING in Budokan〜」が開催され、17,000人(超満員札止め)の観客を動員。
小橋は前12月一杯でプロレスリング・ノア取締役を辞任、13年に個人事務所「Fortune KK」を設立しており、引退興行は「Fortune KK」とノアの共同開催となりました。
第2試合終了後、小橋の引退セレモニーが執りおこなわれました。まずは足跡を振り返るVTRがスクリーンで流される。テリー・ゴディに勝った93年の出世試合、三沢光晴との最強タッグ3連覇、三冠獲得、ベストバウトを取った三沢との激闘、秋山と結成したバーニング、00年のチャンピオン・カーニバル初制覇など栄光の軌跡が次々と流される。
さらにノア旗揚げに参加し、イメージカラーをオレンジから黒に変えた時代。秋山との激闘、そして03年3月にGHCヘビー王座に挑戦し、タイトルマッチで三沢に初勝利した死闘。GHC獲得後は13度の防衛に成功し、絶対王者と呼ばれた。また、05年東京ドームでの健介戦での壮絶なチョップ合戦、腎臓ガンからの復帰戦、そして昨年12月の引退発表。
VTRが終わると、小橋が「SNIPER」で大「コバシ」コールのなか花道を歩いて入場。リングに入っても「コバシ」コールは鳴り止まなかった。ここから関係各位の花束、パネルの贈呈へ。
おもな贈呈者は以下の通り、田上明社長、力皇猛、馳浩、ベースボールマガジン社・池田哲雄社長、高校時代の恩師・高橋征夫先生、AKB48・倉持明日香、福澤朗アナ、テリー伊藤、徳光和夫、伍代夏子、プロレスファンとして有名な野田佳彦・前内閣総理大臣。
続いて海外からのメッセージが流される。まずは若手時代、ともに切磋琢磨したジョニー・エースことジョン・ローリナイティス。「私の12年に渡る全日本プロレス時代を通じ、コバシと私は友人であり、パートナーであり、時にはライバルでもあります。私たちはともに闘うこともあれば、お互いが敵となって闘うこともありました。コバシと最初に会ったとき、私たちはキャリアをスタートしたばかりの若手レスラーでした。私たちは友人となり、お互いの力を認め合い、リスペクトしました。
コバシはリングのなかでもリングを降りても、つねに一生懸命に努力を惜しみません。コバシは間違いなく、ファイティング・スピリットと魂を持っています。私はコバシが優れたパフォーマーであることを、そして大きなハートを持っている人物であることに敬意と賞賛の言葉以外見つかりません。私はコバシの今後の活躍を願うとともに、コバシらしさを忘れないでいてくれること、そして私の友人でいてくれることに感謝します。ジョン・ローリナイティス」
さらに数々の激闘を展開してきたスタン・ハンセンがスクリーンに登場。「コバシは偉大で、私がもっとも好きな若手レスラーだった。そして日本でスーパースターになった。ユース!」ハンセンがテキサスロングホーンを作ると、そのとき会場でも「ウィーッ!」の大合唱が起きました。
さらに入場曲「ロッキーのテーマ」に乗って、百田光雄が花束を手に花道を入場。さらに蝶野正洋も花道から「CRASH」で入場し、花束贈呈。最後はサプライズでライバル・川田利明が「Holy War」で大歓声のなか入場する。あえて川田は花道を通らずリングに上がった。小橋に記念パネルを贈呈し、抱き合うと耳元で言葉をかけました。
その後、小橋が挨拶。「本日はご来場いただいた皆さん、ライブビューイングをご覧の皆さん、テレビをご覧の皆様、小橋建太引退記念試合にご参加いただきましてありがとうございます。もう1試合、あります。全力で頑張りますので、皆さん、最後まで応援よろしくお願いします」
場内は「頑張れよ!」「ありがとう!」の声、コバシコールが鳴りやまず。花道上で立ち止まった小橋は、ファンからプレゼントされたメダルを受け取り、満面の笑みを浮かべながら控室へ下がりました。
メインイベント、小橋建太引退記念試合「FINAL BURNING」8人タッグマッチ60分1本勝負、小橋&秋山&武藤敬司&佐々木健介vsKENTA&潮崎&金丸&M谷口。
まずは金丸、KENTA、潮崎、さすまたを持った紫ラインのマスクの谷口が登場。続けて健介、武藤が大コールの中、花道を歩く。秋山がゲートから姿を現すと、場内は割れんばかりの大歓声。秋山は新バーニングガウンを示しながらリングインしました。
午後7時54分、大コバシコールの中、絶対王者時代のGHCベルトを巻いた小橋が登場。最後の花道を歩む。コール時にKENTAはGHCベルトを小橋の眼前で掲げる。小橋の名が呼ばれると、大量の紙テープが舞った。
再び大コバシコール。応えるように小橋が先発を買って出ると、場内はKENTAコールが発生。小橋とKENTAが向き合うと、コバシコールが響いたが、ロックアップで組み合った瞬間にピタッと鳴り止む。小橋が一気に押し込んでクリーンにブレークすると、場内にはどよめきが。再び小橋が押し込みかけたが、体を入れ替えたKENTAがクリーンブレークと見せかけての張り手を見舞う。場内が沸きに沸いた。
コバシコールが強まる。KENTAが渾身のエルボーを連発したものの、小橋も額を密着させて雄たけびを上げ、逆水平をお見舞い。猛烈な一撃でKENTAを棒立ちにさせると、腕をつかんでケサ斬りチョップを乱打。さらにローリング・ケサ斬りチョップを炸裂させ、場内は大歓声に包まれた。
秋山と潮崎が対峙。まずはロープに押し込んだ潮崎が離れ際に逆水平をお見舞い。秋山もヘッドロックで捕獲したが、再び潮崎がロープに押し込んで逆水平を見舞った。
健介にタッチが渡る。ショルダータックルで正面衝突すると、ともに重たい逆水平を交換し合って場内がどよめく。続けて手四つの力比べとなると、潮崎が自陣まで押し込んだ。
谷口が飛び込むと、健介が逆水平連打でねじ伏せ、替わった武藤がフラッシング・エルボーを投下。STFで絞り上げる。KENTAがカットに飛び込んでも、武藤がスリーパーで谷口を捕らえて小橋につなぐ。
小橋がリングイン。ロープを背負う谷口に逆水平連打、ケサ斬りチョップ連打で攻め入った小橋はヒザ蹴りをぶち込み、河津落としで叩きつけグラウンド卍固めで捕獲。潮崎がカットに飛び込んでも、大根斬りチョップを炸裂。倒れ込む谷口の胸板にさらに強烈な一撃をぶち込んだ。
自陣コーナーに谷口を連行すると、健介ととともに逆水平を交互に連打。さらに小橋が正面、健介が背後から交互に逆水平を連打してメッタ打ちに。小橋がケサ斬りチョップでなぎ倒す。替わった秋山もバックエルボーで谷口に追撃し、ブレーンバスターの構えに入る。
踏ん張り通した谷口が逆に投げ返して金丸にスイッチ。金丸がドロップキックで秋山に突っ込む。10分経過、秋山もグラウンドに引き込んでコントロールし、替わった武藤もアームロックで続く。小橋も金丸の腕を取って追撃を狙ったものの、金丸がドロップキックでなぎ倒して潮崎にスイッチした。
潮崎が逆水平で真っ向から挑む。小橋も応戦し、ノド元への逆水平連打で競り勝つ。ハーフネルソンは阻止されても、ラリアットをチョップで刈り取るやコブラツイストで絞り上げる。さらにローリング・クレイドルで回しまくると、場内がこの日一番の大歓声に包まれた。
さらにカバーに入ると、KENTA&金丸&谷口がやってきてカット。場内は当然、大ブーイングだ。替わった健介が串刺しラリアットで潮崎に追撃し、パイルドライバーで突き刺す。さらに逆水平をこれでもかと連打していった。
潮崎も気合を入れ直して返礼したが、健介がショートレンジラリアットを繰り出す。替わった秋山がランニング・ニー、エクスプロイダーで潮崎に攻め入り、頭突きも連発。ならばと潮崎も逆水平連打で押し返して自陣に手を伸ばした。
秋山が足を引っ張って引きずり戻す。タッチを受けた小橋が逆水平を連発して潮崎を悶絶させる。潮崎も必死に応戦し、ラリーとなっても、やはり小橋が押し込む。それでも潮崎も踏ん張り通して返礼していった。
互いに胸板を真っ赤にはらしながら、一歩も引かず。ならばと潮崎がローリング・ケサ斬りチョップを放ったが、小橋が両腕でブロック。ならばと後頭部へのローリング・ケサ斬りチョップを放ち、ジャーマンでぶん投げる。場外に追いやると、迎え撃った金丸がフェンスに投げつけ、鉄柵上からのギロチンドロップを投下した。
リングに戻ると、KENTAがミドルキックで小橋を蹴りまくる。場内には悲鳴のようなコバシコールが発生する。構わずKENTAが蹴り倒し、谷口もストンピングを浴びせていく。
20分経過、場内は「小橋!」の声が響く。応えたい小橋も頭突きで食い下がり、谷口のエルボー連打にも鬼の形相を浮かべながら必死に立ち続ける。ならばとロープに押し込んでへたり込ませ、金丸が低空ドロップキックで射抜く。さらに控えのKENTAも加わって蹴りまくました。
たまらず小橋が場外に転落。するとKENTAが追い駆けて暴行。小橋もチョップで必死に食い下がったが、リングに戻ると、再び金丸が攻勢。場内はまたもコバシコールに包まれる。
今度は潮崎がニードロップで追撃し、フェースロックで絞り上げる。屈しない小橋が潮崎の両手をつかんで技を振りほどいてみせたが、潮崎が背中を蹴りつけて鎮圧。替わった谷口がエルボーを連発した。
小橋もケサ斬りチョップで谷口を蹴散らして自陣に手を伸ばしたが、KENTAらが急行して控えの秋山らを場外に追いやる。すかさず谷口がさすまたを持ち込み、踏ん張る小橋をコーナーに押し付ける。さらに首元にさすまたを押し付けるチョーク攻撃も見舞うと、チョークスラムで叩きつけた。
25分経過、アナウンスと同時に小橋がカウント2でキックアウト。場内が拍手に包まれる。KENTAも挑発的なストンピングを浴びせ“来い!”とアピール。立ち上がった小橋も逆水平を見舞う。KENTAがミドルキックをぶち込んでも蹴り足をキャッチし、ヒザへのチョップをお見舞い。ハーフネルソン・スープレックスの構え。KENTAが一度は阻止したものの、小橋がついにハーフネルソンスープレックスで投げてみせた。
ようやくタッチを受けた秋山がランニング・ニーをKENTAにお見舞い。深入りさせないKENTAもミサイルキックでなだれ込み、串刺しのドロップキック&低空ドロップキックで秋山に追撃。健介がやってきてもフライング・ラリアットで蹴散らし、ミサイルキックでなだれ込んだ。
秋山も追撃を振り切って武藤にタッチ。低空ドロップキック連射でKENTAを切り崩した武藤が足4の字固めでギブアップを迫る。潮崎らがKENTA救出に駆けつけても、小橋がコブラツイストで金丸、秋山がスリーパーで谷口、健介がストラングホールドで潮崎を足止めした。
KENTAがしのぐ。ならばと武藤はドラゴンスクリューを見舞い、KENTAの反撃をドロップキックで振り切って健介にスイッチ。逆水平で追撃すると、ブルドッキングヘッドロックで叩きつけ、前後からのラリアットを潮崎に連発。追走式のヒザ蹴りをぶち込み、逆一本背負いを炸裂させる。
30分経過、健介がストラングホールドで捕らえると、谷口がカットに飛び込んでもラリアットで撃退。負けじと潮崎がバックに回り込み、振りほどかれても逆水平合戦を展開。互いにフラつきながら、猛烈なチョップを交換し合う。
健介のチョップが潮崎のアゴを捕らえると、怒りの潮崎がローリング・ラリアットを繰り出す。読んでいた健介もブロックし、ショートレンジラリアットをお見舞い。踏ん張った潮崎がラリアットを放ったが、健介が相打ちに持ち込む。ともに正面衝突を何度も繰り返すと、競り勝った潮崎がジャーマンでぶん投げます。
替わった谷口が串刺しラリアット、スパインバスターで健介に追撃。深入りさせない健介もラリアットで谷口を蹴散らし、場内とパートナーの期待に応えて小橋にタッチ。ファンの声に合わせてマシンガンチョップをこれでもかと繰り出し、ローリング・ケサ斬りチョップをぶち込む。
35分経過、なおも小橋はチョップで谷口に追い討ち。パワーボムの構えに入ったが、谷口が後方に投げ捨てて阻止。フロントハイキックでなぎ倒して金丸につなぐ。ミサイルキックで小橋をストップすると、チョークスラムで叩きつける。さらにKENTAがダイビング・フットスタンプ、対角コーナーから金丸がダイビング・ボディープレスとたたみかける。健介らがカットに飛び込んでも、金丸がブレーンバスターの体勢に入りました。
小橋が投げ返そうとしても、金丸が後方に着地。やってきた潮崎が渾身のラリアットでアシストすると、金丸がブレーンバスターでぶん投げる。さらにコーナーに上がりました。
秋山が足を引っ張って金丸をストップ。すぐに小橋が追いかけ、雪崩式ブレーンバスターで撃墜。武藤がシャイニング・ウィザードで援護射撃すると、小橋がショートレンジ剛腕ラリアットを振り抜く。
カットに飛び込んだがKENTAらが3カウントは入れさせない。ならばと秋山、武藤、健介が飛び込んで相手方を蹴散らす。すかさず武藤が小橋に何やら問いかけ、鉄人も大きくうなずく。場内も察して大歓声が上がると、まずは武藤がムーンサルトで降下。さらに小橋がボディースラムでセットすると、固く拳を握って雄たけびを上げ、ムーンサルト・プレスを投下。39分59秒、片エビ固めで金丸からフォール勝ち。
午後8時39分、大合唱の中、25年の現役生活にピリオドを打つ3カウント。小橋がラストマッチを勝利で飾りました。
試合後も大コバシコールは鳴りやまない。インタビュアーから「プロレスラー小橋建太選手です。ムーンサルトで自らピリオドを打ちましたね」と呼びかけられた小橋は「そうですね」と笑顔をみせた。
続けてどんな気持ちでリングに上がったか問われると、しばしの沈黙のあと、「いつもと同じです。いつもと変わらないです。いつもと変わらなく、普通に起きて道場で練習して武道館に来ました。いつもと変わらないです」とらしく返答。続けて「25年頑張ることができた理由? そんなに頑張ってないです」とやって笑いを誘ってから「それはプロレスが好きだから。プロレスが好きで応援してくれる皆さんがいる。それが力になりました」と再び笑顔をみせると、場内からは「ありがとう!」の声が上がった。
また、絶対王者時代のGHCベルトを巻いて入場した理由を、小橋は「やはり今日で最後ということで、相手に現チャンピオンがいるので、そこでベルトを巻いていいのかと思いましたけど、最後、最後なんで! 自分のワガママを通しました」と説明。場内からは盛大な拍手が起こった。
そのGHCベルトは10年前の3月1日日本武道館で故・三沢光晴さんから取ったもの。そのことがアナウンサーの口から場内に報告されると、「ミサワー!」の声も。小橋は「引退報告? 三沢さん、馬場さんには心の中で引退しますと、天国に届くように言いました」と語ると、場内は大ミサワコールに包まれる。すると小橋は「今のミサワコールは引退試合ができなかった三沢さんにも届いていると思います」と、ファンに感謝を述べた。
さらに小橋の実母・都さん、妻・真由子さんがリングに上がる。ともに「お疲れ様でした」と声をかけ、記念品と花束を贈呈。一枚の写真に収まった。
ファンに対し、小橋は「力の全てでした。何もない自分がここまでこれたのは、みんなのおかげです」と最大限の感謝を述べ、再び場内は大歓声。「自分にとってのプロレス? 自分の青春でした。しかし、また46、47、48と青春は続きます! 一つの青春は終わりましたけど、次の青春に向かいます」と語った。
最後に小橋は「とうとうこの日が来ました。26年前、入門して色んなことがありました。しかし、自分で自分自身で決断して歩んできたプロレス人生に悔いはありません」とキッパリ。「苦しいこともたくさんありました。しかし、それを乗り越えた時に何倍もの嬉しいこと、幸せなこと、たくさんありました。その幸せなプロレス人生をともに歩んでくれたファンの皆さん、本当にありがとうございました」と改めて感謝のメッセージを送ったうえで「今日、私は引退しますが、プロレスで学んだ不屈の精神で、これからも頑張っていきたいと思います。そしてこれまで小橋建太に関わってきてくださった全ての皆さんに感謝します。もう一度言わせてください。ファンの皆さん、私は最高なプロレス人生を送ることができました。本当にありがとうございました」と頭を下げた。
その後、場内から「小橋!」の声が止まない中、引退10カウントゴングが鳴らされる。「赤コーナー、第16代、第19代、第25代三冠ヘビー級王者ならびに第6代GHCヘビー級選手権者、260ポンド、小橋建太!」の名がコールされると、オレンジの紙テープ、金・銀・紫のテープが舞う。大コバシコールの中、25年のレスラー人生に幕が下ろされました。
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