09年1月4日、新日本プロレス東京ドーム大会「レッスルキングダム�掘�(観衆40,000人発表)にプロレスリング・ノアから三沢光晴、秋山準、杉浦貴の3選手が参戦しました。
前年08年9月27日大阪府立体育会館での金丸義信&鈴木鼓太郎組vs裕次郎(高橋裕二郎)&内藤哲也組のGHCジュニア・ヘビー級タッグ選手権試合をきっかけに3年2か月ぶりにノアと新日本が再び開戦しました。
この日のメインイベントは全日本プロレスの武藤敬司が棚橋弘至の挑戦を受けたIWGPヘビー級選手権試合(30分22秒、片エビ固めで棚橋がハイフライ・フローで勝利し、王座獲得。ベルトは8か月ぶりに新日本プロレスへ戻った)であり、新日本プロレス、全日本プロレス、ノアの3大メジャー団体が一堂に会した大会でもありました。
第7試合は中西学vs秋山のシングルマッチ60分1本勝負。
秋山と中西は秋山が新日本のG1クライマックスに参戦した03年の公式戦で一度だけ対戦し、秋山が首固めで勝利を飾っています。
秋山にとって中西は言うまでもなく専修大学レスリング部の3級先輩に当たり、バルセロナ五輪日本代表に選ばれた中西とはアマレス時代はかなり差があったと言えます。しかし、プロデビューの後は秋山の方がノアの看板タイトルであるGHCヘビー級王座を01年に獲得。ノアを牽引していく存在となり、この時点で中西はまだIWGPヘビー級王者になっておらず(09年5月6日後楽園ホールで王座獲得)、秋山の実績の方が上回っていました。
先に入場して来た秋山は緑のノアタオルを広げながらの入場。WRESTLE-1でのボブ・サップとの一戦の時と同様、団体を背負って闘う時の秋山はタオルを持って闘いの場に現れました。
対する中西はライオンマークのTシャツを着て入場。試合は序盤は中西のパワーが秋山を圧倒。秋山の串刺しニーを強引にキャッチし、そのまま持ち上げて投げ捨てました。
コーナーポスト最上段からのミサイルキックで秋山を吹っ飛ばしてニードロップ。しかしこれは秋山がカウント2でクリア。
勝負に出た中西はアルゼンチン・バックブリーカーに秋山を担ぎ上げましたが、秋山は持ち上げられながら顎をロックしている中西の右腕を強引に外し、スリーパーを決めるとそのまま体勢を入れ換えてのDDT。これが見事に決まり、形勢逆転。秋山はフロント・ネックロックで中西にギブアップを迫りました。
ところが中西は秋山の身体を強引に持ち上げると水車落としの要領で肩越しに後方で投げ捨ててしまい、予測不可能な野人パワーを全快させていきました。秋山はジャンピングニーを出して反撃。ラリアットの打ち合いは互角。中西は秋山をジャーマンで投げ捨てましたが、これは秋山がカウント2でクリア。
秋山はまたもジャンピング・ニーを決めて中西の動きを止めると最後は10分27秒、タメを作ってのリストクラッチ式エクスプロイダーからの体固めで中西をフォール。
対抗戦はまずノアが1勝をあげ、秋山は対中西2連勝となっています。
セミファイナルは中邑真輔&後藤洋央紀組vs三沢&杉浦組の60分1本勝負。
三沢が新日本プロレスの東京ドーム大会に参戦するのは05年5月14日藤波辰爾とのタッグで蝶野正洋、獣神サンダー・ライガー組と対戦(藤波がライガーにグラウンド・コブラツイストでフォール勝ち)以来3年8か月ぶりのことでした。入場順は杉浦、後藤、三沢、中邑の順番。
アウェイのリングでも「スパルタンX」が流れると新日本のファンも「ミッサッワッ!」コールと手拍子が起きています。
先発は後藤と杉浦。杉浦はゴングと同時にフロントキック、後藤もエルボーで返す。杉浦はロープの反動を利したベリー・トゥー・ベリーで後藤を投げ捨てると、後藤も力のこもったエルボーで杉浦をダウンさせる。後藤はコーナーに控えていた三沢にもニールキック(村正)を見舞っていきました。
中邑に代わると三沢登場。三沢はトーホールドからレッグシザース、中邑は三沢の腕を取るが、これはロープブレーク。スタンドの攻防では両者互角のタックル合戦から三沢がエルボー、中邑もニールキックからエルボーを放ち応戦。しかし、三沢のエルボーの方が重い。
三沢のエルボーを食らって後退しかけた中邑はグッと堪えてミドルキックの連発。しかし、三沢のエルボー一撃でダウン。倒れた中邑に三沢はフェースロック。中邑はロープへエスケープ。ここで杉浦に交代。
杉浦も中邑にエルボー、背後からスリーパーでカットに入った後藤でしたが、これは杉浦が張り手で応戦。ここで三沢が入り、中邑にエルボー。
中邑はフロントキックで向かっていくが三沢のエルボーの前に跳ね返らせてしまいます。しかしロープの反動を利してのニールキックで反撃に転じました。ここで後藤にタッチ。後藤は三沢にダイビング・エルボードロップを決めるもカウントは2。
さらにバックドロップ、ジャーマン・スープレックスホールド。三沢もローリング・エルボーでお返ししてから杉浦にタッチ。
杉浦は後藤をトップロープに固定し動きを封じてからまずコーナーの中邑にフロントキックを見舞い、続けて後藤にブレーンバスター。続けてファイヤーマンズキャリー。後藤は杉浦に時間差ロープワークを使ったラリアットを決める。ノアの丸藤同様、後藤も試合の組み立ての中で時間差ロープワークを多用しています。
杉浦が中邑をコーナーに叩きつけ、ダウンしたところに三沢がフロッグ・スプラッシュ。そして杉浦は中邑の左足をとらえると一気にアンクルホールドで絞め上げる。これは中邑がロープエスケープ。杉浦はジャーマンからロコモーション式のドラゴン・スープレックスホールド。中邑はカウント2でクリア。
カットに入った後藤は杉浦に昇天。三沢もリングに入り後藤にエメラルド・フロウジョン。ここで立ち上がった中邑が三沢にランドスライド。
ここから中邑と杉浦の一騎打ちとなり、激しいエルボー、張り手合戦。中邑のスリーパーを一本背負いで返した杉浦はカウンターのニーからオリンピック予選スラム。中邑はカウント2で返す。
2発目は中邑が腰を落として防御。ならばと杉浦は投げ捨て式ジャーマン、中邑もすぐに立ち上がってハイキックを決めると突進して来た杉浦に飛び付き式腕ひしぎ逆十字固め。15分17秒、杉浦がタップし、中邑&後藤組の勝利。この日の新日本とノアの対抗戦は1勝1敗に終わりました。
ノアの09年は1月11日ディファ有明での丸藤正道プロデュース興行「不知火 為虎天翼(いこてんよく)〜為ノ巻〜」(観衆1,800人超満員発表)でスタート。
メインイベントは大会プロデューサーの丸藤が全日本プロレスを主戦場にしている東京愚連隊のNOSAWA論外の挑戦を受け、世界ジュニア・ヘビー級王座の防衛戦を行っています。
ノアにはいないタイプの変則的なルチャリブレテイストのヒールファイトの論外にペースを狂わされた丸藤は論外のセコンドのMAZADAの介入もあり、苦戦しましたがトラースキックの連発からポールシフトで16分51秒、体固めで勝利し、4度目のタイトル防衛に成功しています。
試合後、エプロンにカズ・ハヤシが上がって来て丸藤に挑戦を表明。丸藤はその場で挑戦を受諾。全日本プロレスの2月6日後楽園ホール大会でのタイトル戦が実現することとなりました。
セミファイナルは秋山&モハメドヨネ&潮崎豪組vs佐々木健介&小川良成&中嶋勝彦組の6人タッグマッチ。
前年末のディファ有明クリスマス興行に凱旋帰国した潮崎でしたが、この時は10分間のトーナメントだった為持ち味を十分発揮出来たとは言えずこの日が事実上の凱旋マッチとなりました。
GHCヘビー級王者の健介と真っ向勝負。チョップとラリアットの応酬。エプロンの健介めがけダイビング・ショルダータックルは健介が下からチョップで迎撃。
しかし潮崎は怯まずにミサイルキック、ジャーマンを健介に決めてみせました。最後は秋山が中嶋をエクスプロイダーからスターネスダストαでフォールしています。
セミ前を高山善廣&田上明組vs杉浦&KENTA組。高山は09年1月2日からグレート・ムタの持つ三冠ヘビー級王座へ狙いを定め、全日本プロレスにレギュラー参戦していました。
杉浦、KENTA組の勢いが高山と田上を圧倒、杉浦がオリンピック予選スラムからの片エビ固めで田上からフォールを奪っています。
第5試合の8人タッグマッチは百田光雄が何と60歳にしてスキンヘッドに変身。「レジェンドヒール百田」のリングネームで登場。金丸&鼓太郎&平柳玄藩と組んで石森太二&リッキー・マルビン&伊藤旭彦&太田一平組と対戦。
70年代前半にはミツ・モモタ、あるいはリキドーザン・ジュニアのリングネームでアメリカ、メキシコでヒールとして活躍していた百田でしたが、日本でヒールファイトをするのはこれが初めて。
百田はサミング、ナックルといったヒール戦法を公開。試合は平柳がカチ上げ式のラリアット、昇龍玄藩で太田をフォールしています。
三沢は第4試合で橋誠とシングルで対戦。ランニング・エルボーからの片エビ固めでフォール勝ちしました。
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