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2025年06月06日07:14

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【特別編】前田日明のYouTubeにおける問題提起について(54)

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暗黒時代の新日本プロレスは暗中模索しながら2つの別ブランドを起ち上げました。「WRESTLELAND」と「LOCK UP」です。

「WRESTLELAND」は06年5月13日新宿FACEで第1弾がスタート。新日本プロレス本隊の興行とは一線を画した映像付きのエンターテインメント性の強い興行で、別途実行委員会が設けられて運営されています。

まずは第1試合から。愚乱・浪花とつぼ原人のエニウェアフォールマッチ、レフェリーは元みちのくプロレスのテッド・タナベ。つぼ原人がバーミヤンスタンプ(尻落とし)でフォール勝ち。

第2試合「大岡越前」のテーマ曲に乗り江戸侍(エル・サムライ)が登場、2代目ペガサス・キッド(プリンス・デヴィット、フィン・ベラー)と対戦、DDTでペガサスの頭部をマットに突き刺した侍は腕ひしぎ逆十字固め。ペガサスのダイビング・ヘッドバットはカウント2で返し、リバースDDTからのパワーボムで江戸侍が勝利を収めています。

第3試合は邪道&外道に北海道(石狩太一)がトリオを結成し矢野通&K-DOJOの柏大五郎&石坂鉄平組と6人タッグマッチで対戦、北海道が矢野をブレーンバスターに決めようとしたところ、矢野が首固めで北海道からカウント3を奪い、矢野&柏&石坂組に軍配、邪道は負けた北海道に「スモールパッケージで何だ!?小包固めか?お前を小包にして北海道に返すぞ!」と毒舌を浴びせました。

「皇帝」の下積み時代の苦い思い出でしょう。

セミファイナルはスーパー・ストロング・マシン&後藤達俊&真壁刀義組vs突如、復活した星野勘太郎総裁率いる「魔界倶楽部」の魔界2号(筑前りょう太)&魔界3号(この時は小原道由、なおGREAT MUTAことダン・デバインが中身だったこともある)&魔界5号(長井満也)組。

魔界倶楽部が絶妙な連携を見せてマシン組を分断、マシンが掴まり、カットに入ろうとしますが星野総裁がこれを阻止、魔界5号のみちのくドライバー�兇�ら魔界2号のフロッグ・スプラッシュからの体固めでマシンがフォール負けを喫してしまい魔界倶楽部に軍配が上がりましたが、試合後に海賊男2名が乱入し、星野総裁に手錠をかけて拉致してしまいました。

メインイベントは棚橋弘至とタイガーマスク(4代目)のシングルマッチ。棚橋は黒のショートタイツで登場、試合前のビジョンに映し出された映像では女性レポーターが棚橋にインタビューするシーンがあり、「棚橋さん、何で今日はショートタイツなんですか?」と聞かれると、棚橋は「こっちの方がセクシーだからです。」と答えています。

タイガーマスクもいつもとは違うボア付きマスクで登場、本隊の興行ではヘビー級とジュニア・ヘビー級に分かれており対戦する機会がない両者でしたがタイガーマスクも619からダイビング・ヘッドバットと果敢に攻めていきました。勝負を賭けたタイガー・スープレックスホールドは棚橋が堪えて投げさせず、最後は変型のサイドウォークスラムからの片エビ固めで棚橋が勝利を収めています。

試行錯誤しながら取り組んでいた「WRESTLELAND」ですが、新日本プロレスのファンからは「新日本がハッスルをパクるなんて」と不評で翌07年5月1日の後楽園ホール大会まで1年で全9回開催されましたが打ち切りとなりました。

もう一つが長州力プロデュースの「LOCK UP」で5月21日新木場1st RINGで第1戦が行われました。ブランドのコンセプトは「誤魔化しの効かない肉体と肉体のぶつかり合いを狭い空間で見せる」というもので、いくら暗黒時代で本隊の興行でない、とは言え新日本プロレスが新木場1st RINGで興行を打つのは問題視されました。

しかし新木場1st RINGでしか出せない迫力というのも現に存在することは確か。エンターテインメント路線の「WRESTLELAND」とは全く違う路線を打ち出し、硬派のファンをターゲットにしていきました。観衆は417人(超満員札止め)発表。

長州はセミファイナルで矢口壹琅(フリー)とタッグを結成、新日本プロレスのCHAOS、真壁&本間朋晃組(この時はまだGBHは結成前)と対戦、当初は真壁のパートナーはブラック・ストロング・マシンが予定されていましたが、負傷により本間に変更されています。新木場の狭い空間での長州の醸し出すオーラは凄まじいものがありました。

真壁と本間は急所攻撃、椅子で矢口を追い込んでいきます。コーナーで激を飛ばす長州、矢口はニールキックから長州にタッチするとリキラリアットで真壁を吹っ飛ばしました。

長州は本間にブレーンバスター、矢口もオリンピックスラムで本間を投げ捨て、長州が本間にリキラリアット一閃、9分49秒、体固めで長州が本間にフォール勝ちして長州&矢口組の勝利。

メインイベントは長州がリキプロのエースに育て上げようとしている石井智宏が矢野とのタッグで故・冬木弘道の遺したWEWのメンバーで結成されたアパッチプロレス軍の金村キンタロー&BADBOY非道組と対戦。アパッチ軍の反則攻撃の前に石井が大流血、石井は金村に雪崩式ジャーマン、ヘッドバット、非道にラリアットと攻め込んでいきましたが、最後は金村のサンダーファイヤーパワーボム、非道のフェイスバスター、最後は金村の爆YAMAスペシャル(ダイビング・セントーン)から13分45秒、片エビ固めでフォール負けを喫してしまいました。

第2回目以降、「LOCK UP」は新日本プロレスから興行部の飯倉真人が出向してきて新日本プロレスは名義貸しとなり実質はリキプロが運営、長州のタニマチである焼肉大阪屋がスポンサーになって継続されました。

「新日本プロレスはインディーに歩み寄るのか?」、「長州が人数不足に陥ったWJとリキプロで試合に出てもらった選手に恩返しする興行」などと揶揄され、また08年には大仁田厚も絡み始め新日本プロレスのファンからは受け入れられなかった一面があったのも事実ですが当時アキレス腱断裂から復帰し低迷していた真壁、石井を新日本プロレスのリングで輝かせた功績は大です。
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