83年全日本プロレス「グランド・チャンピオン・カーニバルPART�供廚錬儀�12日後楽園ホールで開幕。時期的に新日本プロレスの「IWGP」とバッティング。新日本プロレスが「新しい権威と価値の創造」であるのに対し全日本プロレスは「歴史と伝統」の既存のタイトルで勝負です。
先の「グランド・チャンピオン・カーニバルPART�機廝慣�20日東京体育館でのヘクター・ゲレロ戦の防衛戦の後、リングから降りる時に目測を誤って転落し左膝膝蓋骨骨折の重傷を負った大仁田厚はNWAインターナショナル・ジュニア・ヘビー級王座を返上、このシリーズで王座決定リーグ戦が行われることとなりました。(井上はリーグ戦には出場せず)
井上は開幕戦ではかつて国際プロレスに留学生として来ていた大木金太郎の実弟キラー・キム(金光植)とタッグを組んでグレート小鹿&大熊元司組と対戦し20分時間切れ引き分け。
第3戦5月14日ウルトラセブンの地元?であろう神奈川県平塚市平果地方卸売市場ではセミファイナルで鶴田&セブンとトリオを結成しディック・スレーター&チャボ・ゲレロ&マイク・デービス組と6人タッグマッチ45分1本勝負で対戦、18分15秒、セブンがチャボから回転エビ固めでフォールを奪う大金星を挙げました。
第6戦の5月19日兵庫県赤穂市民総合体育館から全日本プロレスに初登場となる”ラウディ”ロディ・パイパーが特別参加、井上は来日第1戦の相手を務めました。阿修羅・原&井上組vsパイパー&スレーター組の一戦で10分15秒、パイパーが試合権利のないスレーターのバックドロップから井上を体固めで破っています。
井上は先シリーズのケリー・フォン・エリック戦は来日2戦目でしたが初来日や初参戦の相手を任せられるポリスマン的存在で馬場が井上を評価していたことが理解できます。
第7戦、5月20日大阪・泉佐野市民総合体育館では原&井上組のアジア・タッグ王座に先シリーズで開催された「ルー・テーズ杯争奪リーグ戦」に優勝した越中詩郎&準優勝の三沢光晴組が挑戦。若い力が台頭してきました。
三沢がコーナーポスト最上段に上がったところを原が捕らえ、セカンドロープからの雪崩式ブレーンバスターを決め12分51秒、片エビ固めでフォール勝ちし原&井上組がタイトル4度目の防衛に成功しています。
NWAインターナショナル・ジュニア・ヘビー級王座決定リーグ戦の優勝決定戦は第12戦の5月26日静岡県天竜市(現在の浜松市天竜区)立総合体育館で行われ1位のチャボと2位のセブンが対戦、11分3秒、チャボがジャーマン・スープレックスホールドでフォール勝ちし1年2か月ぶりの王座返り咲き。
新王者となったチャボの挑戦者に指名されたのは井上でした。
シリーズ最終戦6月8日蔵前国技館で井上はチャボの王座に挑戦。井上は流れるようなマット捌きでチャボを圧倒、得意のフライング・ショルダーアタック、サマーソルト・ドロップを繰り出し、観客席からは大歓声、井上の猛攻をファンが後押し。
井上はフライング・ボディアタックをチャボにかわされ場外へ転落。チャボはそこへプランチャを決めたものの、両者先にリングに戻れず11分25秒、両者リングアウトの引き分け。井上はあと一歩のところまで追い込みましたが逃げられてしまいました。チャボは初防衛に成功しました。
この日のメインイベントはNWA世界ヘビー級王者リック・フレアーに鶴田が60分3本勝負で挑戦。1本目は29分39秒、バックドロップからの体固めで鶴田がフォール勝ち、2本目は時間切れとなり、3本勝負の場合2フォール、ギブアップを奪わないとタイトル移動しない為フレアーが防衛。
馬場はブルーザー・ブロディと13分48秒、両者反則の引き分けで2度目の防衛を果たしています。
7月8日埼玉県熊谷市民体育館で「グランド・チャンピオン・カーニバルPART�掘船謄蝓次Ε侫.鵐�さよならシリーズ〜」が開幕。8月31日蔵前国技館で引退試合を行うテリー最後の日本国内ツアーとなりました。
開幕戦で井上は越中と組み、石川敬士&佐藤昭雄組と対戦、15分16秒、石川がサソリ固めで越中をギブアップさせました。
このシリーズ、元国際プロレスの稲妻二郎ことジェリー・モローが参戦、吉原功元社長を「日本のお父さん」と慕い「日本人以上に日本人的、義理人情に厚い」と言われたモローはカナダの地で国際プロレスの崩壊を聞き、男泣きに泣いたとのことです。
モローはこのシリーズ、国際プロレス時代からの繋がりのあるジプシー・ジョーと組んで7月19日大阪府立体育会館で原&井上組のアジア・タッグ王座に挑戦が決定。国際プロレス同窓会マッチとしてファンを歓喜させていますが、東京のファンの為に第2戦、7月10日後楽園ホールで両チームによる前哨戦が組まれ、12分26秒、両チームリングアウトの引き分けとなりました。
本番の7月19日井上の地元大阪府立体育会館で原&井上組vsジョー&モロー組のアジア・タッグ選手権試合が組まれ、18分20秒、井上がモローに珍しいジャーマン・スープレックスホールドを出して3カウントを奪い、原&井上組が5度目の防衛となりました。
シリーズ最終戦は8月4日後楽園ホールで原&井上組が天龍源一郎&石川組と対戦し30分時間切れ引き分け。前82年の「第10回チャンピオン・カーニバル」で天龍にシングルマッチで苦杯を舐めた井上でしたがタッグでは負けませんでした。
このシリーズは他にアレックス・スミルノフ、ジェリー・オーツの国際プロレス参戦経験者が参戦、序盤戦にはAWA世界ヘビー級王者ニック・ボックウィンクルも特別参加し国際プロレス色の強いシリーズとなっています。
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