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2023年08月15日13:31

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ストロング小林さん追悼(475)

79年5月18日付(17日発行)の「東京スポーツ」紙では、4月5日、東京体育館で狼軍団のヒロ・マツダ&マサ齋藤組に奪われた北米タッグ王座のリターンマッチが、「第2回MSGシリーズ」終了後の6月15日(日本時間16日)にロサンゼルス・オリンピック・オーデトリアムで行われることが発表されましたが、前王者坂口征二はストロング小林に代わり、長州力をパートナーに指名すると表明しています。

坂口は「今が一番絶好調の長州を思い切って抜擢した。小林さんには本当に申し訳ないが、今回は若手にチャンスを与えると思い、了承してもらった。ここでタイトルが奪え返せなかったら、日本には戻って来ない覚悟。絶対に新王者になってみせる」とコメント。

長州は「こんな大きなチャンスを与えられて喜んでいる。今から武者震いがします…ロサンゼルスで死んでもいい。絶対にやります」と興奮を隠しきれません。

S小林は「第2回MSGシリーズ」決勝リーグ戦進出の権利を藤波辰巳に「譲らされた」ばかりか、自らが決勝フォールを奪われて王座転落したのは事実ながら、通算3年2か月に亘り坂口とのコンビで保持して来た北米タッグ王座のリターンマッチからも降ろされてしまいました。

甲信越地方をサーキット中の「第2回MSGシリーズ」第22戦、5月21日、長野県諏訪湖スポーツセンター(観衆2,000人発表)大会。メインイベントは猪木&長州組とスタン・ハンセン&上田馬之助組の一戦。1本目は8分37秒、両チームリングアウトで1−1。決勝の2本目は3分17秒、猪木が上田を体固めで降し、2−1で猪木&長州組が勝利を飾っています。

セミファイナルは決勝リーグ戦、坂口とM齋藤の45分1本勝負。この2年前までは「明大同期の桜」コンビとして坂口にとっては心強い助っ人、パートナーでしたが、M齋藤の狼軍団入りによるヒールターンで敵対関係に。13分53秒、場外から椅子を持ち出したM齋藤が坂口をメッタ打ち、静止に入ったレフェリーを椅子で払い飛ばしてしまい、坂口の反則勝ち。坂口は14点、M齋藤は0点。

セミ前はアンドレ・ザ・ジャイアントが木戸修&永源遙の2人を相手にした1対2変則タッグマッチ。アンドレはボディスラムで倒した永源の上から木戸を投げつけると、そのままボディプレス、4分24秒、2人同時フォールによる体固めでアンドレが快勝しました。

藤波はラリー・ズビスコを10分54秒、回転エビ固めで破り、S小林は山本小鉄と組んでカネック&ビクター・リベラ組と対戦、16分50秒、カネックが小鉄を体固めに決めてカネック&リベラ組の勝利。

チャボ・ゲレロは藤原喜明を10分45秒、体固めで破り、星野勘太郎はトニー・ガレアを12分54秒、回転エビ固めで降しています。

5月23日付(22日発行)の「東京スポーツ」に同社代表取締役本山良太郎氏が同社創立20周年記念事業として今夏「プロレス夢のオールスター戦」を企画、新日本プロレスの猪木、全日本プロレスの馬場、国際プロレスの吉原功の3団体代表に対して参加要請を行った、という記事が出されています。オールスター戦については順次経過を書いていきたく思います。

第23戦は5月22日、長野県松本市総合体育館(観衆2,200人発表)大会。この日、6月15日、ロサンゼルスでの坂口の北米タッグ選手権リターンマッチの長州パートナー指名を受けて、坂口の゙パートナーだったS小林は、6月29日、大宮スケートセンターで開幕する次期「サマー・ファイト・シリーズ」中にアメリカ、メキシコ武者修行から凱旋帰国する木村健吾をパートナーとし、ロサンゼルスでのマツダ&M齋藤組vs坂口&長州組によるタイトル戦終了時点での王者チームに挑戦する、と発表しています。

S小林は「木村健は最高のパートナーだと思う。何としても自分の手で王座を奪回しなければならない。相手が坂口組でもマツダ組でも、勝つ自信はある」と力強く宣言しました。ロサンゼルスではプロフェッサー・イトウ(上田)と組んでアメリカス・タッグ王座を獲得、メキシコではエル・ファラオンを破りNWA世界ライト・ヘビー級王座を奪取、華々しい実績を残した木村健とのタッグで王座奪回を誓いました。

松本大会メインイベントは猪木&藤波&木戸組が上田&カネック&リベラ組と対戦した6人タッグマッチ。1本目は11分1秒、両チームリングアウトで1−1。決勝の2本目は5分9秒、猪木がリベラを体固めで破り、2−1で猪木&藤波&木戸組のトリオが快勝しています。

セミファイナルとセミ前はいずれも決勝リーグ戦45分1本勝負。セミではアンドレがM齋藤を3分51秒、カウンターのビッグブートからのヒッププレスを決めて体固め。アンドレは12点、M齋藤は0点。

ハンセンはズビスコと対戦、両者は、初来日が同じ75年9月の全日本プロレス「ジャイアント・シリーズ」、ハンセンはファンクスのブッキング、ズビスコはブルーノ・サンマルチノのブッキングで来日しましたが、翌76年4月、ハンセンがWWWF地区に転戦してきてサンマルチノのWWWFヘビー級王座に挑戦。首の骨を折って一躍有名になりました。

6月25日(日本時間26日)のニューヨーク・センチュリー・シェア・スタジアムでの猪木vsモハメド・アリの「格闘技世界一決定戦」に合わせて行われたビッグマッチで、復帰したサンマルチノと対戦、サンマルチノの気迫に押されて試合放棄で敗戦、8月7日、ニューヨークMSGでのケージマッチでサンマルチノが場外脱出で勝ち、抗争は決着。しかし、プロモーターのビンス・マクマホン・シニアからは「下手くそ」の烙印を押され、またサンマルチノを負傷させたとしてヒールレスラーからも無視されたハンセンは半年WWWFをリリースされ、ビンス・シニアのブッキングで翌77年1月には新日本プロレスヘ。猪木にその潜在能力を引き出されてトップへと躍進、上昇機運に乗っていました。

一方のズビスコはサンマルチノの弟子とあってベビーフェイスとしてWWFでは中堅止まり、78年6月の新日本プロレス初登場でも大きな活躍は出来ず。しかし80年に突如ヒールターンしてサンマルチノに牙を剥き、8月9日、シェア・スタジアムでのビッグマッチではサンマルチノとのケージマッチで大観衆を動員。ビッグネームになっていきます。

日本ではポジションに大きな差があり、この日の公式戦では僅か51秒、ハンセンがウェスタン・ラリアットからの体固めでズビスコを秒殺歯てしまいました。ハンセンは12点、ズビスコは0点。

公式戦外の試合で坂口はガレアに8分48秒、逆エビ固めでギブアップ勝ち、S小林は永源を10分36秒、体固めで降しています。

珍しいカードが実現、藤原がチャボとタッグを組み、長州&星野組と対戦、16分51秒、長州がサソリ固めで藤原をギブアップさせて長州&星野組の勝利となりました。
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