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2023年06月27日22:44

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ストロング小林さん追悼(426)

79年の幕開けを飾る「新春黄金シリーズ」は1月5日、大田区体育館で開幕。ボブ・ループ、ジョニー・パワーズ、クルト・フォン・ヘス、トニー・ロコ、カルロス・ホセ・エストラーダ、ヘクター・ゲレロ、トニー・セントクレアーの外国人レスラーが参加、また、ループのマネージャーとしてグレート・マレンコが来日しています。 

エースとなるのは新日本プロレス初登場となる「五輪の虎」ループ。

ループは本名ロバート・ミシェル・ループ、1942年7月22日バージニア州ブラックスバーグ出身の当時36歳。生年は1943年生まれ説もあり。

高校時代からレスリングを始め、南イリノイ大学カーボンデール校ではAAUのライトヘビー級王座を獲得。67年にNCAA全米学生王者になり、68年にはメキシコ五輪に出場、グレコローマンスタイルのヘビー級部門で8位の成績を残しました。

69年プロレス入りしNWAフロリダ地区(チャンピオンシップ・レスリング・フロム・フロリダ)デビュー。「オール・アメリカン」のニックネーム出来る、アスリート系のベビーフェイスとして活躍。

70年9月、日本プロレスの「第1回NWAタッグ・リーグ戦」にキャリア1年ちょっとで初来日、アマチュア時代からの旧知の間柄であるミネソタ・レッキング・クルーでの活躍で知られるラーズ・アンダーソンとのコンビでエントリー。

同タッグ・リーグ戦は日本側、外国人側の対抗戦式2回総当たりリーグ戦で公式戦は45分3本勝負。取った本数が得点(2本奪えば2点)となり、6点で外国人側の最下位に終わっています。

猪木とは9月29日、岡山県立津島体育館でシングル初対戦。まだ当時は両者に格と力の差があり10分32秒、コブラツイスト(アバラ折り)で猪木のギブアップ勝ち。

タッグ・リーグ公式戦で猪木&星野勘太郎組vsLアンダーソン&ループ組は10月14日、新潟県高田市(現在の上越市)厚生会館と10月30日愛知県体育館の2回対戦し、いずれも2−1で猪木&星野組が勝利を収めています。

帰国後もフロリダ地区に定着、71年12月23日にオレイ・アンダーソンを破って同地区のTV王座を獲得。以降もジョニー・バレンタイン、ターザン・タイラー、キラー・カール・コックス、バディ・コルト、プロフェッサー・タナカ、クリス・マルコフ、ボビー・ダンカン、ディック・マードックなどと抗争を展開しました。

1974年4月29日には、テキサス州ダラス地区(フリッツ・フォン・エリック主宰のNWAビッグタイム・レスリング、後のワールド・クラス・レスリング)にて後のブルーザー・ブロディ、フランク・ゴーディッシュのデビュー戦の相手を務ました。

1974年7月の全日本プロレス「サマー・アクション・シリーズ」に2度目の来日。ミル・マスカラス、同じくアマレスオリンピアンだった全米屈指のシューターとして知られるダニー・ホッジ、ジョージ・スチール、サンディ・スコット、ループ同様にNCAA王者からプロレス入りした若手時代のボブ・バックランドが一緒でした。

7月5日、後楽園ホールでの開幕戦のメインイベントのタッグマッチ、馬場&ザ・デストロイヤー組vsマスカラス&ループ組では、決勝の3本目、ショルダー・バスターで馬場から決勝のフォールを奪っています。

帰国後はヒールに転向、75年2月25日にビル・ワットを破りフロリダ・ヘビー級王座を奪取。以降、70年代末までフロリダを主戦場に、ダスティ・ローデス、ジャック・ブリスコ、ヒロ・マツダ、ジョー・ルダック、ボブ・アームストロング、ロッキー・ジョンソン、サンダーボルト・パターソン、マイク・ジョージ、スティーブ・カーン、バックランドらと激闘を繰り広げました。

77年には太平洋岸のサンフランシスコ地区に遠征して、3月30日にアレックス・スミルノフと組んでパット・パターソン&ペッパー・ゴメス組からサンフランシスコ版のNWA世界タッグ王座を奪取。同地区の看板タイトルだったUSヘビー級王座も、9月17日にディーン・ホーを破って王座獲得しています。

過去2回の来日では、黒髪にポッチャリ体型でしたが、今回は減量に成功し髪の毛も金髪に染めてエースとしてイメージチェンジを図っての4年半ぶり3度目の来日で新日本プロレスには初参加。猪木のNWFヘビー級王座を狙っての来日、ストロング小林とは初対決となります。

「死神」パワーズは77年3月の「第4回ワールド・リーグ戦」以来1年10か月ぶりの来日、78年は来日なし。二番手にポジションが落ちました。

前回の来日ではワールド・リーグ戦公式戦に参加したものの、4つの公式戦を行い全勝したところで「俺は猪木のNWFヘビー級王座以外には興味がない。俺が欲しいのは猪木のNWFベルトだけだ。猪木は我々に無断でNWF王座から『世界』の名称を勝手に外した。これは許せない、猪木に勝ってベルトを取り返し、再び『世界』王座にしてクリーブランドでNWFを復興させる」と宣言してリーグ戦を途中棄権。

前年に続き、シード扱いとなっていた猪木ですが、パワーズの申し出を受けて、ワールド・リーグ戦の優勝決定戦出場を辞退、3月31日、蔵前国技館でパワーズの挑戦を受けると表明しています。

蔵前でのNWFヘビー級選手権試合はパワーズが自身の得意技である足8の字固め(パワーズロック)を猪木がロープにエスケープ出来ないようにと「ノーロープ・デスマッチ」を提案、猪木も乗り気でしたが、特別レフェリーのルー・テーズが「タイトルマッチの権威を下げる」と反対し通常の時間無制限1本勝負で争われ、20分23秒、猪木がバックドロップからの体固めでパワーズを降し、8度目の防衛を果たしています。

73年12月10日、東京体育館での猪木がパワーズからNWF世界ヘビー級王座を奪取してから続いてきた両者の抗争も一段落つき、パワーズはもう一つのベルト、NWF北米ヘビー級王座のベルトを持っての参戦。パワーズの北米ヘビー級王座奪取に名乗りを上げたのは「北米二冠王」の座を狙う坂口征二。坂口は新日本プロレスに入団してから国内でのシングル王座戴冠はなく、76年10月の南アフリカ遠征時にジャン・ウィルキンスを破りEWU世界スーパー・ヘビー級王座に2週間だけ就いたのみ。

国内でのシングル王座戦は日本プロレス時代のUN王座以来約6年ぶりにようやく巡ってきたチャンスとなります。
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