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2023年06月25日22:49

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ストロング小林さん追悼(424)

78年新日本プロレス「プレ日本選手権」も残すところ後2大会。第22戦、12月14日、大阪府立体育会館(テレビ収録、観衆6,000人発表)大会。

WWWFヘビー級王者、ボブ・バックランドがこの日1試合のみ参戦、猪木の3度目の挑戦を受けています。

これまでの両者の同タイトル戦は初回の6月1日、日本武道館がバックランドのWWWFヘビー級王座と猪木のNWFヘビー級王座を賭けたダブル・タイトルマッチ61分3本勝負で、1本目は40分8秒、猪木が場外でのバックドロップからリングアウト勝ち、2本目は61分時間切れとなり、1−0で猪木が勝ちましたが「2本フォール、もしくはギブアップを奪わないとタイトル移動なし」というルールで、タイトルは移動せず。

2回目の対戦は7月27日、日本武道館でこの時は猪木のNWFヘビー級王座は賭けられず。猪木が単独でバックランドの王座に挑んだ61分3本勝負。この「サマー・ファイト・シリーズ」中に背骨を痛めてしまった猪木は絶対的不利と言えました。

1本目は20分22秒、猪木が卍固め、2本目は16分15秒、バックランドがハイアングル・アトミック・ドロップから体固め。決勝の3本目は61分時間切れで1−1の引き分けでバックランドがタイトル防衛に成功しています。

バックランドは帰国後、ニューヨークMSGでイワン・コロフ(2回)、アーニー・ラッド、直前の11月20日の定期戦では6〜7月の「サマー・ファイト・シリーズ」に来日した「サモアの虎鮫」ピーター・メイビアと防衛戦を行い15分17秒、不覚のリングアウト負けを喫しましたが、老獪なメイビアのインサイドワークにしてやられた感じで、体力面ではバックランドが上回りました。

今回は61分1本勝負。この一戦を観に、猪木信者だった当時16歳の高田伸彦(延彦)少年が横浜の自宅から大阪まで遠征に出かけたというエピソードがあります。

立会人はNWA第一副会長、ロサンゼルスのプロモーター、マイク・ラベール。認定宣言を読み上げています。レフェリーは今回はレッドシューズ・ドゥーガンではなくミスター高橋が務めました。

一進一退の白熱した攻防から20分過ぎに両者もつれて場外に転落しました。そこへマツダを筆頭とした狼軍団が乱入、狼軍団の首領ではありますが根がベビーフェイスで正統派日本人フリーレスラーのマツダはこれまで試合に乱入はしてきませんでしたが、大事なタイトルマッチで自ら率先して乱入。

猪木、バックランド双方に攻撃を加えて両者額から流血、一足早く猪木がリングに上がり21分12秒、猪木のリングアウト勝ちが宣せられましたが、ルールによりタイトルは移動せず、バックランドの王座防衛。バックランドも出血のダメージを負い、フラリとリングに上がりました。

額に赤いタオルを巻いた猪木は試合をぶち壊された怒りをマイクでぶちまけ、「マツダ!明日(正確には明後日)殺してやるからな!」とマツダに対して宣戦布告しました。

セミファイナルは坂口征二とマサ齋藤のプレ日本選手権3位決定戦45分1本勝負。6分42秒、坂口の反則勝ちで坂口の3位が確定。

セミ前は藤波辰巳&長州力組が上田馬之助&剛竜馬組と対戦したタッグマッチ45分3本勝負、1本目は10分46秒、藤波が剛を回転足折り固め(ジャパニーズ・レッグロール・クラッチホールド)、2本目は1分19秒、剛が長州を体固め、決勝の3本目は5分45秒、長州が上田から反則勝ちを拾い、2−1で藤波&長州組が辛勝しています。

ストロング小林はこの日、マツダとのシングルマッチで11分4秒、空中胴締め落とし(フライング・ボディシザースドロップ)でフォール負けしています。やはり猪木戦を前に藤波、坂口を連破しているマツダには歯が立たなかったか…。星野勘太郎vsサンダー杉山のシングルマッチは8分33秒、星野の反則勝ちに終わりました。

この日、インターバルの間には立会人のラベール氏と共に国際プロレスの吉原功社長が初めて新日本プロレスのリングに上がり、新間寿マネージャーから紹介を受けています。吉原社長はアニマル浜口を連れてきており、吉原社長は改めて「日本リーグ争覇戦」の優勝者であるラッシャー木村とプレ日本選手権の優勝者を対戦させ、真の統一日本選手権に向けて尽力したいとコメント。

16日の蔵前国技館大会に国際プロレス所属である浜口と寺西勇を送り込むと発表しています。

シリーズ最終戦、12月16日、蔵前国技館(テレビ収録、観衆7,000人発表)大会。新日本プロレスとしては珍しい、というより初となる土曜日の蔵前大会の開催となりました。

試合前に大阪大会に続き吉原社長が、日本リーグ争覇戦優勝者でありIWA世界ヘビー級王者のR木村と、前77年11月、ラグビー界からプロレス入りし、6月26日、大阪府立体育会館での寺西戦(15分時間切れ引き分け)でデビューした後、半年間のカナダ武者修行を終えて凱旋帰国した原進(阿修羅・原)がリングに上がり新日本プロレスのファンに挨拶しています。

R木村が新日本プロレスのリングに最初に上がったのは81年9月23日、田園コロシアムでの「こんばんは」の一件の時ではなく、この時が初でした。

メインイベントのプレ日本選手権優勝決定戦60分1本勝負、猪木とマツダの一騎討ち。2日前の大阪大会の流れから凄惨なラフバウトになるかと思われましたが、そこは実力者同士、コブラツイストの応酬ではマツダが競い勝ち、グラウンドでのバナナ・スプレッドでは猪木を苦しめました。

猪木はアーム・ブリーカー、アリキックからマツダの左肩にキックを見舞い、最後は卍固め、セコンドの狼軍団が大挙して乱入してきましたが、坂口、藤波らも入ってこれを阻止。23分6秒、猪木がマツダをギブアップさせて優勝を果たしています。

セミファイナルは坂口と上田のシングルマッチ45分1本勝負で6分38秒、坂口の反則勝ち。

セミ前に組まれた新日本プロレスと国際プロレスの対抗戦、浜口&寺西組を迎え打ったのは実力者チーム、長州&木戸組。注目の一戦は30分時間切れ引き分けとなりました。急に決まった為、テレビ朝日と東京12チャンネルの間で話がつかなかったか、テレビ放送はされませんでしたが、翌79年4月に公開された松竹配給、富士映画、三共映画制作「激突!格闘技 四角いジャングル」に収録されており、DVDや配信で現在も視聴可能です。

藤波とM齋藤は11分54秒、両者リングアウト。星野は剛を9分40秒、逆さ押さえ込みで破り、S小林は最終戦は杉山とのシングルマッチで9分5秒、反則勝ちとなっています。
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