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2023年06月18日21:27

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ストロング小林さん追悼(417)

78年新日本プロレス「プレ日本選手権」第6戦は関東に戻り、11月24日、茨城県勝田市(現ひたちなか市)総合体育館(テレビ収録、観衆2,300人発表)大会。

この日は特別番組の為、「ワールドプロレスリング」は金曜日午後8時から放送しているエリアでは当日深夜午後11時40分からの放送となりました。

メインイベントの予選リーグ公式戦は、藤波辰巳とストロング小林、注目の初対決。「ゴールデン・ファイト・シリーズ」9月19日、大阪府立体育会館でのタッグマッチ、坂口征二&S小林組と藤波&木戸修組の45分3本勝負の1本目、アトミック・ドロップ狙いに来たS小林の肩で一回転した藤波はバックに廻って逆さ押さえ込みでカウント3を奪いました。試合は2、3本目はS小林、坂口が木戸から2本連取して2−1で坂口&S小林組が勝ちましたが、S小林は藤波からは直接フォールは返せずに終わっています。

初のシングルマッチでS小林は借りを返したいところですが、前週の11月17日、開幕戦の後楽園ホールで長州力に逆転のフォール負けを許しているS小林は、勢いに乗る藤波と比較すると残念ながら不利は否めません。

序盤戦はS小林がパワーで小柄な藤波を圧倒していきましたが、S小林を場外に落とした藤波はリング下のS小林めがけてドラゴン・ロケット(トペ・スイシーダ)一閃、これで流れが変わりました。

場外戦で藤波を担ぎ上げ、アトミック・ドロップ狙い、これを身体を回転させてかわし、バックに廻り込んだ藤波は、そのままS小林の身体をコーナーポストへ。鉄柱にモロにぶつけられたS小林はダウン、その間に藤波が素早くリングに生還、12分45秒、リングアウトで藤波がS小林に勝利。藤波は29点となり、早くも単独首位に。S小林はリングアウト負けながら長州、藤波に連敗して19点。

セミファイナルは長州力と木戸修の公式戦。こちらは開幕戦でS小林を破り、新日本プロレスナンバー4のポジションになりつつあった長州が、先輩木戸と対戦。思えば海外武者修行から76年に木戸が帰国、77年には長州(吉田光雄)が帰国、78年には藤波が帰国、いずれも2〜3月の時期でした。

76年に凱旋帰国した木戸は2月20日、大田区体育館大会のメインイベントで猪木のパートナーに抜擢され、グレート(エル)・ゴリアス&ブラック・ゴールドマン組と対戦、2本共に反則勝ちで2−0のストレート勝ち。

7〜8月の「アジア・リーグ戦」ではタッグ部門で猪木のパートナーに指名されましたが決勝進出は成らず、その後は長州、藤波の後塵を拝することになりました。試合は17分35秒、先輩の意地を見せた木戸が首固めで長州からフォール勝ちを奪い15点、長州は14点。

セミ前に組まれたのはヒロ・マツダと上田馬之助の狼軍団同士のシングルマッチ45分1本勝負。前回書きましたが、狼軍団はシリーズ開幕当初は一枚岩だった訳ではなく、外敵ヒールサイドのポジションながら、反則はあまり使わずレスリングで勝負するマツダ、マサ齋藤、マツダに弟子入りした剛竜馬と反則、クレージーファイトを見せる上田、サンダー杉山のグループに分かれていました。

11月22日の小浜大会の結果を報道した11月24日付(23日発行)の「東京スポーツ」では、「マツダ、上田明日一騎討ちへ」という見出しで両者がシングルでこの日の勝田大会で対戦することを報じています。

これによると「プレ日本選手権実行委員長」である高橋典義東スポ編集総長が意見が食い違うマツダと上田が闘い、リングで決着をつけるように裁定を下しています。

マツダは「やはり我々はプロレスラーとしてきちんとしたレスリングをファンに見せていかなければならない。上田のやってることは反則ばかりであれではプロレスとは言えない。リング上で技で奴を倒してわからせてやる」とコメント。

対する上田は「反則使おうが何しようが、要するに勝ちゃいいんだ。明日はマツダを反則を使って血ダルマにして沈めてやる」と豪語しています。

マツダのセコンドには剛が、上田のセコンドには杉山がついています。試合は前半はグラウンドレスリングの見事な攻防で、上田も日本プロレス道場で仕込まれたテクニックを見せています。

しかし、場外戦で上田のセコンドの杉山が介入、2人がかりで椅子、凶器を使ってマツダを攻撃、マツダのセコンドの剛は立場上、手を出せず…。7分57秒、マツダの反則勝ちとなりました。

この抗争は猪木が欧州遠征中の為ほとんど話題がなく、シリーズを盛り上げるべく苦肉の策だったと思いますが結果的には中途半端に終わっています。

テレビ中継は上記3試合が放送されました。勝田大会その他の公式戦、坂口征二と杉山のシングル初対決は5分39秒、杉山のラフプレーに業を煮やした坂口が暴走し手痛い反則負け。杉山は10点、坂口は取りこぼしで24点です。

M齋藤は星野勘太郎を11分20秒、体固めで破って15点、星野は5点。剛は公式戦外の通常のシングルマッチで永源遙を10分40秒、体固めで破りました。
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