76年新日本プロレス「ゴールデン・ファイト・シリーズ」終盤戦のストロング小林の激闘の模様です。
第12戦、6月11日、岩手県宮古市宮古ボウル(観衆3,000人超満員発表)大会。メインイベントは坂口征二&木戸修組とピート・ロバーツ&ジェフ・ポーツ組の欧州コンビの一戦。1本目は14分36秒、Pロバーツが木戸をエビ固め、2本目は4分7秒、木戸がポーツをエビ固め。決勝の3本目は2分59秒、坂口がPロバーツをエビ固めで破り、2−1で坂口&木戸組に凱歌が上がりました。
S小林はセミファイナルでジェリー・ブラウンとシングルマッチ45分1本勝負で対戦し13分27秒、反則勝ち。
第13戦、6月12日、岩手県千厩(せんまや)町体育館(観衆2,700人満員発表)大会。メインイベントは前日の宮古大会に次いで坂口&木戸組がタッグを結成、Jブラウン&今シリーズ最初で最後のメインイベント出場となるチャーリー・フルトン組と対戦。1本目は17分30秒、木戸がフルトンをエビ固め、2本目は3分6秒、坂口がJブラウンから反則勝ちを拾い、2−0のストレートです坂口&木戸組が連勝しました。
S小林はセミファイナルでポーツとシングルマッチ45分1本勝負で対戦。12分53秒、カナディアン・バックブリーカーでギブアップ勝ちを奪いました。バディ・ロバーツと山本小鉄のシングルマッチは11分24秒、エビ固めでBロバーツのフォール勝ち。
第14戦、6月13日、岩手県遠野市民センター(観衆3,000人超満員発表)大会。S小林はメインイベントに登場、星野勘太郎と組んでPロバーツ&ポーツ組と対戦。6月5日、苫小牧大会と同一カードです。1本目は11分9秒、Pロバーツが星野をエビ固め、2本目は1分30秒、星野がPロバーツを回転エビ固め。決勝の3本目は4分13秒、S小林がポーツをカナディアン・バックブリーカーでギブアップさせ、2−1でS小林&星野組に凱歌が上がっています。
セミファイナルで坂口はJブラウンを10分7秒、片エビ固めで破りシングルマッチでJブラウンから初の一本勝ちを挙げています。
Bロバーツと木戸修のシングルマッチは8分23秒、ラクダ固め(キャメルクラッチ)でBロバーツのギブアップ勝ち、また6月6日、富良野大会で小沢正志のラクダ固めに敗れた山本小鉄はこの日小沢とシングルマッチで対戦し9分6秒、体固めでリベンジを果たしました。
第15戦、6月14日、宮城県石巻市フルーツジャンボ広場特設リング(観衆4,000人超満員発表)大会。メインイベントは宮古、千厩大会に続いて坂口&木戸組がメインイベント登場、Jブラウン&Bロバーツ組のハリウッド・ブロンドスと対戦。1本目は15分52秒、木戸とBロバーツが両者リングアウトで1−1、決勝の2本目は3分27秒坂口がJブラウンを体固めで破り2−1で坂口&木戸組が勝っています。
シリーズ終盤に来ての木戸のメインイベント連続起用ですが、次期「アジア・リーグ戦」のタッグ部門に猪木のパートナーとしてエントリーが決定、経験を積ませる為のものかと思います。
S小林はセミファイナルに登場、今シリーズ、フルトンと最初で最後のシングルマッチを行い、7分10秒、逆エビ固めでギブアップを奪いました。
第16戦、6月15日、山形県米沢市営体育館(テレビ収録、観衆3,200人満員発表)大会。メインイベントは坂口とポーツのシングルマッチ60分1本勝負。7分53秒、モハメド・アリ戦へ向けて特訓中の猪木に届けとばかりのアバラ折り(コブラツイスト)で坂口が曲者ポーツからギブアップ勝ちを奪っています。
セミファイナルは星野&小鉄組のヤマハ・ブラザーズvsJブラウン&Bロバーツ組のHブロンドスの45分3本勝負が実現。両チームは前75年8月27日、田園コロシアムで対戦しHブロンドスが2−0でストレート勝ちをしていますが、当時に比べるとHブロンドスの鉄壁の強さも薄くなって来ていただけにヤマハにも勝機はありました。
1本目、ヤマハが奇襲攻撃、星野と小鉄がBロバーツに交互にコーナーポスト最上段からのダイビング・ヒップドロップを見舞い、34秒、星野がダイビング・ボディプレスでBロバーツを体固め。しかし2本目以降はHブロンドスのねちっこい戦法がジワジワ功を奏し、27分34秒にJブラウンが星野を体固め、決勝の3本目は2分17秒、Jブラウンが小鉄を体固めに決めて2−1でHブロンドスの勝利。互いの持ち味が出た面白いタッグマッチでした。
S小林はセミ前に出場、Pロバーツと「60分1本勝負」で対戦。13分28秒、カナディアン・バックブリーカーでギブアップ勝ちを収めています。
何故60分1本勝負かというと、この年の「ゴールデン・ファイト・シリーズ」はモハメド・アリvs猪木戦があった為通常より短い3週間シリーズで、次の「アジア・リーグ戦」が7月9日開幕で、「ワールドプロレスリング」の放送が、6月18日、25日、7月2日と3回あり、収録会場がこの日の米沢大会と最終戦の佐野大会しかなく、アリvs猪木戦の情報を入れながら3週分を2会場からの録り溜めで賄わなくてはならなかったからです。
6月16日、モハメド・アリがついに来日、マネージャーのフレッド・ブラッシーを従えて羽田空港に登場。到着して直ぐに夜の10時30分から記者会見を行い、「猪木を8ラウンドでKOする」と予告しました。
シリーズ最終戦、6月17日、栃木県佐野市民会館(テレビ収録、観衆2,500人満員発表)大会。メインイベントは今シリーズ4度目の対決、北米タッグ王者チーム、坂口&S小林組vsJブラウン&Bロバーツ組のHブロンドスと対戦。1本目は19分9秒、S小林がBロバーツを体固め、2本目は7分49秒、日本組の反則勝ちとなり反則含みながら2−0のストレートで坂口&S小林組が最終戦を白星で飾りました。
セミファイナルは木戸とポーツのシングルマッチ45分1本勝負で16分54秒、木戸がジャーマン・スープレックスホールドでフォール勝ち。星野はPロバーツを11分23秒、体固めで撃破しました。
全日本プロレスとの興行戦争はこのシリーズ、ニアミスは開幕戦の後楽園ホールだけで、先攻の全日本プロレス5月21日「NWAチャンピオン・シリーズ」が馬場&短期のオーストラリア遠征から帰国した高千穂明久組vsディック・マードック&ロード・アル・ヘイズ組、ザ・デストロイヤーvsホースト・ホフマン、鶴田&アントン・ヘーシンク組とジミー&ジョニーのザ・バリアント・ブラザーズで1,400人発表と不入りで、1週間後の5月28日、後攻の新日本プロレスは2,300人満員発表で新日本プロレスの勝利となっています。
ログインしてコメントを確認・投稿する