99年の大日本プロレスもシャドウWX、山川竜司、本間朋晃の「デスマッチ新世代」を中心に回っていきました。前年にデビューした葛西純が10月17日、後楽園ホールでジ・ウインガーと組んで松永光弘&山川組を相手にデスマッチデビュー。敗れはしましたが度胸とやられっぷりの良さで観客の心をガッチリと掴みました。
またこの年には大日本プロレスの次代のメインイベンターとなる関本大介、伊東竜司がデビュー、プロパー選手だけで陣容が固まってきつつありました。
大日本年末のビッグマッチとして12月4日、横浜文化体育館大会「〜5周年記念〜 Wonder B・Jシリーズ」最終戦(観衆2,340人発表)が開催されています。私はこの興行は生観戦しています。
メインイベントは大日本認定デスマッチ・ヘビー級選手権試合、4コーナー蛍光灯ボード・デスマッチ(時間無制限1本勝負)、王者WXに山川が挑戦。WXは本部席とエプロンの間にボードを置き、そこへパワーボムを見舞う荒技。山川もリング上でイスの上に敷いたボードの上にパワーボムの返礼。
WXは着用していたTシャツに自分で火を着けて机に寝かせた山川にダイビング・ボディプレスを見せましたが最後は18分11秒、山川がリバース・タイガードライバーからの片エビ固めで勝ちベルト移動。新王者になりました。
セミファイナルは本間がアブドーラ・ザ・ブッチャーと対戦、87年に全日本プロレスに復帰したブッチャーでしたが、90年中盤に入り、四天王プロレスが中心となった全日本プロレスではポジションが下がり「明るく楽しい」プロレスの担当となり馬場や肝炎による長期欠場から復帰した鶴田とタッグを組むなど自分の望むようなヒールファイトが出来なくなり、96年に全日本を2度目の離脱。
石川孝志の東京プロレスに移籍、高田延彦との異次元対決(96年10月8日、大阪府立体育会館)で話題を集めましたが、前々回書いたようにスポンサーの本業不振でインディー統一機構FFFが頓挫し解散。99年に大日本に参戦して来ました。
ブッチャーは得意のフォーク攻撃で本間を流血に追込みましたが、本間もブッチャーの巨体をモンキーフリップで投げて反撃、15分55秒、ランニング・エルボーからの体固めでフォール勝ち。勝った本間はメインのWXvs山川戦の勝者に挑戦を表明しています。
大日本プロレスではバトラーツの日高郁人との「相方」タッグで活躍していた若手の藤田穣が方向性の違いから退団を申し入れていたところ9月にみちのくプロレスに円満移籍。みちのくプロレス側が藤田をトラブルなく移籍させてくれたお礼にとみちのくプロレス提供試合として、代表であるザ・グレート・サスケと藤田のシングルマッチが行われています。
古巣大日本のリングに登場した藤田はサスケ相手に気合のエルボー、プランチャを見舞っていきましたが、18分55秒、サスケがコーナーポスト最上段からのセントーン・アトミコから卍固めで藤田からギブアップを奪いました。
大日本認定ジュニア・ヘビー級選手権試合、王者ファンタスティックにチャビンガー(茂木正淑)が挑戦。11分51秒、チャビンガーが得意のちゃぶ台の上ヘのパワーボムを決めてエビ固め。ベルト移動でチャビンガーが新王者になっています。
この年5月30日の新川崎大会に大日本のリングに「デスマッチ志望」で売り込み参戦して来たマイク・サンプラスは思わぬ掘り出し物でしたが、「偽物」ブラック・サンプラスが8月に登場、この日「敗者リングネーム剥奪マッチ」で両者が対戦。大流血戦の末、7分6秒、ラリアット2連発でマイクが体固めで勝利。
進境著しい葛西はこの日MEN'Sテイオーとタッグを組み、大日本認定タッグ王者チームの『神風』&松崎駿馬組と対戦、24分19秒に『神風』のムーンサルト・プレスからの片エビ固めにフォール負けを喫していますがベテラン組相手にテイオーとの連携も見せて健闘しました。
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