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2021年01月30日23:04

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週プロ流智美あの日あの時予想2020年総括(24)

第140戦 6月24日発売号●【予想】アブドーラ・ザ・ブッチャー、新日本プロレス移籍第1戦、谷津嘉章国内デビュー、猪木&谷津組vsスタン・ハンセン&ブッチャー(81年新日本プロレス蔵前国技館)【正解】タイガー戸口、新日本プロレス移籍第1戦vsキラー・カーン(同)【参考】2015年6月24日発売号は馬場、海外修行時代以来10年ぶりにMSG出場、vsゴリラ・モンスーン(74年ニューヨーク・マジソン・スクエア・ガーデン)

【解説】同じ興行のメインイベントとセミファイナルに分かれました。アブドーラ・ザ・ブッチャー、タイガー戸口を全日本プロレスから引き抜いた新日本プロレスは旗揚げ10年目に入った81年、前倒しで創立10周年記念興行を開催、第1弾が6月24日、蔵前国技館大会でした。

当初この日は猪木&ダスティ・ローデス組vsスタン・ハンセン&タイガー・ジェット・シン組の前80年12月13日、東京体育館での同一カード(20分46秒、両チームリングアウト)の再戦がメインイベントとして組まれ、ブッチャーはキラー・カーンと、戸口は藤波辰巳とのシングルマッチが発表されていました。

しかし、ローデスが6月21日、フロリダ州マイアミビーチ・コンベンションセンターでハーリー・レイスのNWA世界ヘビー級王座に挑戦が決まっており、タイトル戦に全力を尽くしたいとして来日をキャンセル、シンもカナダでの試合スケジュールの都合がつかず、来日をキャンセルしています。

結果、ローデスはレイスを破り79年8月に次いで2度目のNWA世界ヘビー級王座戴冠となりますが、この来日キャンセルは「NWA世界チャンピオンになることが決まったからその後の王者としてのスケジュールを消化しなければならないから行かれなくなった」が正しく、また当時、新日本プロレス以外では試合をしていなかったシンが来日をキャンセルをしたというのは、ブッチャーを抜かれた報復の為に全日本プロレスに引き抜かれて行くことがほぼ確定と予想がつきました。

対戦カードは大幅に変更され、猪木のパートナーには前80年10月に新日本プロレスに入団したアマレスモスクワ五輪「幻の日本代表」、谷津嘉章が指名されました。谷津は新日本プロレス入りして直ぐに渡米、WWFでパット・パターソンのコーチを受け同年12月29日、ニューヨークMSGでカルロス・ホセ・エストラーダを相手にデビュー、8分47秒、ワンダースープレックスからの体固めで勝利。以後はWWFエリアをサーキットし、MSGの定期戦にもアンダーカードに出場していました。

6月8日、テレビ朝日の収録があったMSG大会では藤波と組んでレックス&スポットのザ・ムーンドッグスの保持するWWFタッグ王座に挑戦、2−0とストレート勝ちしましたが反則含み裁定により王座移動なし。勝った藤波はリング上で交際中の沼谷かおりさんと婚約を発表しました。

ハンセンのパートナーは新日本移籍初戦となるブッチャーに決定、猪木&谷津組vsハンセン&ブッチャー組となり、ブッチャーと対戦予定だったKカーンは戸口とのシングルマッチに変更、カードにあぶれた藤波はブラック・キャットと対戦しています。当日は通常の「ワールドプロレスリング」ではなく「水曜スペシャル」枠で午後7時30分から90分枠で生中継されています。

メインイベントの猪木&谷津組vsハンセン&ブッチャー組(60分3本勝負)、レフェリーはユセフ・トルコ。1本目、国内デビュー戦となる谷津はハンセンにドロップキックを見せましたが、良かったのはそれだけで後は外国人側のコーナーに捕まり額から流血してなぶり殺し状態となり、猪木は救出には入れず(故意に助けに入らなかったと言われる)、9分16秒、ハンセンのウェスタン・ラリアットが谷津に決まり、体固めで先制。

2本目は勝負がついた後も谷津を2人がかりで痛めつけた外国人組が38秒で反則負け、3本目はビール瓶を持ち出してハンセン、ブッチャーに攻撃を加えた猪木が1分16秒に反則負けとなり2−1でハンセン&ブッチャー組が勝ちましたが、2、3本目は余計だったと思います。

戦闘不能となった谷津にとっては散々な日本デビュー戦となり、その後の谷津のレスラー生活の命運を左右してしまいました。

セミファイナルで行われたKカーンと戸口のシングルマッチは全日本プロレス的なテンポのアメリカンスタイルの展開で、どちらもヒールだけに噛み合わず。9分45秒、場外でKカーンをフェンス越しに投げた戸口が人生初のフェンスアウトルールを体感、反則負けとなっています。

流さんは試合よりも試合前に戸口が控室でテレ朝のカメラに向けて発した英語と日本語を織り交ぜての秀逸なマイクアピールについて書かれていました。

私はこの興行は会場観戦しており、まだビデオデッキを所有していなかったが為に、このマイクアピールはテレビで見ておらず、記憶には全くありません。後にCS放送の「闘いのワンダーランド」、「ワールドプロレスリング・クラシックス」でそのシーンが放送されたかどうかも記憶が定かではありません。

やはりリアルタイムで見ていないと、頭には強烈にインプットされないですね。

※対戦成績は140戦29勝111敗、勝率207。
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