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2020年12月13日22:45

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ありがとう!横浜文化体育館(96)

プロレスリング・ノアの運営会社が16年11月より事業譲渡を受けた「ノアグローバルエンターテインメント株式会社」に移行され、新体制でスタートを切ることになったのは前回書いた通りですが、旧運営会社である三沢光晴が設立した株式会社プロレスリング・ノアは株式会社ピー・アール・エヌに商号変更し、17年2月6日に東京地裁に破産申立開始手続を申請したことが、民間信用調査機関である帝国データバンクの情報により明らかにされました。

三沢の作った旧ノアは倒産、事前にプロレス事業を別法人へ移行したもので計画倒産と思われます。代表取締役であった田上明についても中小企業法人の代表であることからそれなりの責を負ったと推測されますが、個人情報保護の観点から田上個人に関しては執筆は差し控えたいと思います。

ブシロードの傘下に入り、暗黒時代からブームまで昇り詰めた新日本プロレスはノアに契約選手を多数送り込み、ノアのロゴ等の肖像権を持っていたところから、ノアが新日本プロレスに買収されるのでは?という見方が有力視されていましたが、ノアと新日本プロレスとの関係は資本関係はなく、協力関係のみであったと、今回のノア事業譲渡、新会社以降のスキームを組み立てたノア新会長、元全日本プロレス代表取締役だった内田雅之は週刊プロレスのインタビューで語っております。 

内田は北海道出身、宝石、アクセサリーの販売業者をやっていましたが、武藤敬司と知り合い全日本プロレスの取締役に就任、11年5月に起きた契約選手(フリー)、TARUによるスーパーヘイト暴行事件で武藤が代表取締役の座を引責就任した後の代表取締役を務めましたが、経営不振となり、武藤のタニマチであったスピードパートナーズ代表の白石伸生に代表取締役の座を譲り、13年6月に武藤が白石体制に対する不満から所属選手を引き連れて新団体WRESTLE−1を旗揚げした際に武藤と行動を共にし、WRESTLIE−1に移りましたが退職しており、今回久々にプロレス界の表舞台に出てきました。

内田会長によると「ノアは独自で東京商工会議所に相談するなど再建を目指していたが、(16年)11月3日、4日の後楽園ホール大会が開催出来ないほど資金繰りが逼迫しており、今回の事業に至った。事業譲渡に付いては私の提案ではなく、ノア側から言い出したこと」と内田会長主導ではなく、あくまでノアからの要望であったことを強調しました。

また、旧ノア運営会社倒産の情報が表に出る少し前の1月25日(推定)にはノア旗揚げメンバーであり、リングを去ってからはノアを巻き込んだ巨額詐欺事件に巻き込まれて私財どころか他人から借りた資金まで返済不能に陥った生々しい顛末を宝島社発売の暴露本で出版し話題となった泉田純が死亡していたことが明らかにされています。享年51歳。

これで三沢時代から続いてきた不幸のスパイラル、膿が全部出切ったかと思われましたが…。

前回16年10月23日に行われた横浜文化体育館大会は新日本プロレスから本隊、CHAOS、鈴木軍から大量の選手が貸し出されていましたが、今回の体制移行によりノアのリングからは完全撤退。事務所も設立以来親しまれてきた江東区有明のディファ有明敷地内から、聖地後楽園ホールに近い千代田区三崎町に移転。

新体制となったノア17年初の横浜文体大会は3月12日、「GREAT VOYAGE17 in Yokohama」(テレビ収録、観衆2,504人発表)として行われています。新体制となった後も日テレジータスによる定期放送は継続されました。

メインイベントは中嶋勝彦のGHCヘビー級王座に潮崎豪が挑戦、27分1秒、中嶋がバーディカル・スパイク(垂直落下式ブレーンバスター)からの片エビ固めで潮崎を破り王座防衛。

セミファイナルのGHCタッグ王座決定戦、王者チームは丸藤正道&矢野通組→ランス・アーチャー&デービーボーイ・スミスJr組→潮崎&マイバッハ谷口組と移動し1月22日、大阪エディオンアリーナ(府立体育会館)第二競技場で拳王&マサ北宮組が潮崎&谷口組を破り王座獲得。しかし仲間割れしチームは解散、ベルトは空位となりました。

拳王は杉浦貴と組み、北宮はモハメドヨネと組んで王座決定戦で激突、22分41秒、杉浦が北宮をオリンピック予選スラムからの片エビ固めで破り、杉浦&拳王組が新王者チームとなっています。

WRESTL−1から武藤が参戦、丸藤とタッグを結成しムース(ROH時代に新日本プロレスに来日)&KAZMA(フリー)組と対戦、13分50秒、丸藤がKAZMAを不知火からの体固めで撃破、丸藤&武藤組の勝利。 

ヘビー級に転向した小峠篤司はエディ・エドワーズとシングルマッチで対戦しましたが、19分18秒、ボストン・ニーパーティー(ランニング・ニーパット)からの片エビ固めに敗れています。清宮海斗はジェームズ・ストームとシングルで対戦、8分35秒、ラストコールからのエビ固めに敗戦しましたが、早くから会社にプッシュされていただけあり、力は付けて来ていました。

小峠はヘビー級転向に際し、保持していたGHCジュニア・ヘビー級王座と同ジュニア・ヘビー級タッグ王座(パートナーは原田大輔)を返上していますが、ジュニア・ヘビー級のシングル王座は1月7日、後楽園ホールでの王座決定戦で大原はじめが石森太二を破って初戴冠。この日は熊野準の挑戦を受け、16分32秒、ムイビエンでギブアップさせて初防衛。

ジュニア・ヘビー級タッグ王座は2月18日、博多スターレーンで石森&Hi69(フリー、後に所属となる)組がHAYATA&YO−HEY(共にフリー、後に所属)組を破っで王座獲得。この日石森&Hi69組は原田&タダスケ(フリー、後に所属)組の挑戦を受け、11分41秒、石森がタダスケを450スプラッシュからのエビ固めで降して王座初防衛を果たしています。

新日本プロレス勢の撤退で、またも選手層が手薄になったノアでありますが、小峠、原田のラインから旧大阪プロレス→道頓堀プロレス→ダブプロレスとローカルインディーズ団体で活躍していた仕事の出来る若手を登用して後に所属契約しています。

第1試合の谷口&齋藤彰俊&小川良成組vsHAYATA&YO−HEY&元WNC、WRESTLE−1の藤原ライオン(フリー)組の6人タッグマッチは6分32秒、谷口がマイバッハプレスからのエビ固めでライオンを倒しました。
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