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2020年03月05日22:34

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ジャンボ鶴田怪物伝説(537)

85年「激突!オールスター・ウォーズ」第2戦は1月3日、後楽園ホール(テレビ収録、観衆3,500人超満員発表)大会2日目。

ついに長州力の試合が日本テレビで収録され、放送されることとなりました。長州は初めて全日本プロレスの試合会場を訪れ、天龍と一触即発の険悪な雰囲気になった84年11月1日、後楽園ホール大会がノーテレビ。

12月8日、愛知県体育館大会は特番「土曜トップスペシャル」の生中継で全試合終了後、長州率いるジャパンプロレス軍団がリングジャックし馬場と初めてリング上で対峙しましたが、この時は番組のエンディングでカメラが思い切り「引き」で撮影していた為、ファンは見たくてストレスが溜まったと思います。

12月12日、横浜文化体育館でのジャパンプロレス勢発売参戦、石川敬士&グレート小鹿&大熊元司組vs長州&谷津嘉章&アニマル浜口組は日本テレビでは放送なし。前日1月2日の開幕戦はノーテレビでした。

メインイベントは鶴田&ザ・グレート・カブキ組がタイガー・ジェット・シン&ジプシー・ジョー組と対戦。12分7秒、カブキがロープづたいに歩いての正拳突きからの片エビ固めでジョーをフォールし鶴田&カブキ組の勝利。メインは従来と変わらぬ全日本プロレスの世界観溢れる試合だったと言えます。

セミファイナルに長州登場、浜口との元祖維新軍で天龍&大熊組と対戦。入場時に緊張感が走りましたが、長州の入場テーマ曲は「パワーホール」ではなく聞き慣れないテーマ曲で入場。これはディープ・パープルの「Comin Home」に上から「エイ!エイ!エイエイエイ!」という掛け声を上から被せたもので、正直聞いてガックリと来ました。

試合は、どちらかと言うと前座で「ナマクラ」な試合をしていた大熊が奮起、長州&浜口のスカイハイ・ラリアットをクリア、立ち上がって「効いてない」というポーズを見せて全日本プロレスのファンを喜ばせ、従来の打たれ強さを存分に発揮。

13分8秒、長州が大熊をリキラリアットからの体固めで降して長州&浜口組が勝っていますが、光ったのは大熊でした。

おそらく「Comin Home」についてはテレビ朝日からのクレームが来ることを予測してテレビマッチように用意したと思われますが、やはりファンに慣れ親しまれたパワーホールを変えてしまったのが不評であり、長州の入場に使われたのはこれ一度きりで谷津のテーマ曲に変更されました。

1月5日土曜日午後5時30分(関東地区)から放送の全日本プロレス中継では「Comin Home」に合わせて試合のハイライトシーンがスローVで流されました。日本テレビでは長州の団体移籍に合わせてテーマ曲も一新しようとしたかと思われます。

セミ前には御大、馬場が対ジャパンに出撃。佐藤昭雄と組んでキラー・カーン&永源遙組と対戦。38年新潟県三条市出身の馬場、60年プロ野球から日本プロレス入門、47年新潟県吉田町出身、70年大相撲春日野部屋から日本プロレス入門のKカーン。同じ新潟県出身でアメリカで先に成功した馬場に尊敬の念を抱いていました。Kカーンと佐藤昭雄、これに藤波を加えた3人が日本プロレスではほぼほぼ同期。年齢は大相撲を経て来たKカーンが中卒のノンキャリア組、佐藤、藤波よりは6つ上。

やはりKカーンは身体のサイズ、アメリカが主戦場であることで馬場と試合のテンポが合いました。がやはり気後れしたかガンガン行けず、馬場は一枚落ちる永源を7分40秒、河津落としからの体固めで破り余裕の勝利を上げました。

タイガーマスク&マジック・ドラゴン組vsダイナマイト・キッド&デービーボーイ・スミス組の一戦は12分9秒、キッドがMドラゴンをダイビング・ヘッドバットから体固め。石川&小鹿組とラッシャー木村&鶴見五郎組の国際血盟軍の対戦は、9分38秒、R木村が小鹿をツープラトンのパイルドライバーから体固め。

谷津&小林邦昭組は国際血盟軍二番手の剛竜馬&アポロ菅原組と対戦し12分42秒、谷津が菅原をワンダースープレックスからの片エビ固めでフォール。

新倉史裕vsペーロ・アグアヨは5分29秒、ダイビング・フットスタンプからの片エビ固めでアグアヨの勝ち。マイティ井上&グラン浜田組とブラソ・デ・オロ&ブラソ・デ・プラタ組の対戦は12分15秒、M井上がサマーソルトドロップ2連発からの体固めでプラタを破っています。M井上はスペイン遠征も経験、国際プロレス末期にはメキシカンと対戦しており、ルチャドールへの対応も十分出来ました。

ジャイアント・ヘイスタックは仲野信市を1分8秒、エルボードロップからの体固めで破り、全日本vsジャパン対抗戦、渕正伸&川田利明組と寺西勇&栗栖正伸組は9分38秒、寺西が川田をジャーマン・スープレックスホールドでフォール。ターザン後藤と保永昇男は7分45秒、逆さ押さえ込みで保永に軍配。百田義浩は笹崎伸司を7分36秒、逆エビ固めでギブアップさせました。


なお、この日は左膝膝蓋骨粉砕骨折という重傷を負い復帰しながらも怪我の具合が良くならず前84年12月2日、試合前に「負けたら引退」を公言し、後楽園ホールでマイティ井上のNWAインターナショナル・ジュニア・ヘビー級王座に挑戦して敗れた大仁田厚の引退セレモニーが行われました。35年経った今もプロレスラーを続けているとはこの時は誰も思わなかったでしょう。
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