新日本プロレス86年IWGPチャンピオン・シリーズ第8戦の5月24日、八代市総合体育館(観衆2,250人発表)ではBブロック公式戦で藤波がキューバン・アサシンを6分17秒、今は全日本プロレスを主戦場にしているライバル、長州の必殺技であるサソリ固めでギブアップさせて10点を獲得。
この日、若手の片山明(当時21歳)が佐野直喜を相手にデビュー戦を行い敗れています。4月20日、木更津市倉形スポーツ会館では大矢健一(剛功、当時21歳)もデビュー。前座試合では中野辰雄(翼耀)vs安生洋二のUWFの若手同士の試合が組まれるなどアンダーカードも充実して来ました。
5月25日、佐賀スポーツセンターでの第9戦(観衆2,420人発表)ではAブロック、坂口がクラウス・ワラスを7分59秒に逆エビ固めで破り初白星の7点。
第10戦は5月26日、藤波の地元、大分県立荷揚町体育館(観衆2,260人満員発表)大会。藤波は猪木、坂口とのビッグ3トリオでメインイベントに登場。アンドレ・ザ・ジャイアント、アサシン、トニー・セントクレアー組と対戦。9分46秒、藤波自らセントクレアーを体固めに決めて快勝しました。
公式戦はAブロックが木村健吾vsマスクド・スーパースターでMスーパースターが8分16秒、体固めで勝利し7点。開幕戦からラッキーな白星が続いていた木村健は本来の番付に戻って8点、Bブロックはディック・マードックがワイルド・サモアンを10分33秒、首固めに手堅く丸め込んで9点。
第11戦は5月27日、福岡スポーツセンター(観衆5,870人満員発表)。IWGPでは83年から3年連続開幕戦の舞台となった会場もこの年はノーテレビ。
メインイベントは猪木と木村健のAブロック公式戦。両者は過去、MSGシリーズでも当たっておらずシングルでは初対決。10分2秒、猪木が延髄斬りからの体固めで勝ち10点。木村健は8点で足踏み。
セミファイナルでは藤波とこの日まで特別参加のケリー・フォン・エリックのスペシャルマッチの再戦。5月16日、後楽園ホールでの開幕戦ではケリーの首固めの前に不覚のフォール負けを喫している藤波は連敗は許されないところ…。
13分46秒、逆さ押さえ込みでケリーから3カウントを奪い勝利、今シリーズでの対戦成績を1勝1敗の五分としました。
Aブロック公式戦でまた波乱が…。藤原喜明とアンドレの一戦は4分37秒、両者リングアウトの引き分けに。藤原は2点、アンドレは早くも失点8の7点。木村健にフェンスアウトの反則負け、藤原に両リンと今までなら確実に5点取れる相手に取りこぼしというのは単なる番狂わせでなく、体重増加によるコンディション不良で一旦リング下に落ちたら自力で這い上がって来られないか、先シリーズの4月29日、津市体育館での前田日明戦で膝を蹴られたダメージがまだ残っていたか、いずれかが考えられました。
5月19日、後楽園ホールで越中詩郎を破り第2代IWGPジュニア・ヘビー級王者になった高田伸彦はこの日、前王者、越中のリターンマッチを受けて初防衛戦を行い19分5秒、越中の猛追を凌ぎ切り、両者リングアウトで初防衛に成功しています。
第12戦、5月29日、岡山武道館(観衆2,710人満員発表)では2大公式戦が組まれました。
Aブロック、猪木はMスーパースターと対戦、9分、延髄斬りからの体固めで勝ち15点とフルマークの3戦全勝。Mスーパースターは7点。
Bブロックでは藤波とマードックのやはり代表候補同士の一番が組まれました。両者の対戦でのお約束ムーブと言える場外でのタイツの引っ張り合いで藤波のタイツの紐が切れてしまうアクシデントもあり、タイツを気にした藤波が集中力を欠いたか、時間切れに近い24分53秒、ダイビング・ボディアタックを切り返されて片エビ固めでフォール負け。
マードックはこれで前田に反則勝ち、藤波にはピン勝ちで前半に強敵2人から勝ち点9をあげて14点と早くも代表に王手をかけました。藤波は10点。
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