練習を続けて5日------------------
部室にある優勝旗と賞状を1人眺める輝莉。
(優勝・・・・したんだなぁ)
とまだ思ったりしている。ここまでに色んなことがあったが、今の自分があるのは自分の実力なのかもしれないが、彼女的には乃愛と星名がいたからだと思っている。
特に・・・・水着で予選をやった時。1人だったらあのバッシングとも思えるアイドル部のホームページに寄せられた書き込みの数々に心が折れてたかもしれない。でもそれでも次の予選を勝ち残って決勝までいけたのは仲間があってこそだ。
水着ライブをプロデュースした燿を恨んでいるか?と聞かれればそれはノーだ。あれはああいう戦略だったのだと理解はしている。っていうか、芸能界に入ったら水着でグラビアくらいあるだろうし、良い予行練習だと星名は言っていた。乃愛は恥ずかしすぎて顔を真っ赤にしていたが、彼女にとっても良い予行練習だったろう。
(芸能界・・・・かぁ・・・・)
優勝したら開けた道それを辞退して律音と同じ道を選んだ彼女に後悔は・・・・ちょっぴりある。しかしそれ以上に自分の実力がどこまで伸びるのか試したい・・・・そんな気持ちもあったりして。
そんな事を考えていると、彼女にメールの着信が。差出人は・・・・律音からだ。その内容を確認して・・・・速攻電話した。
だって・・・・そこには彼女にはありえない事がかいてあったから。
『も〜しも〜し。輝莉ちゃんどったの?』
「どったの?じゃないですよ!!なんですかあのメールは!!」
『あれ?もう見たの?うんまぁそういう事だから』
「そういう事じゃないです!!なんですかあれ!!」
『何って・・・・?編入日?2週間後って事?そういう事だから用意しといてね〜〜☆』
「それじゃありません!!」
『え、歌唱科に編入がヤだった?だったら------』
「ボケですかそれ!?突っ込み待ちなんですか!?」
『え?他に何かあったっけ?』
「わかりました律音先輩!!先輩は天然ボケなんですね!!ならストレートに聞きます!!なんなんですかVRANO=METRIAに加入決定って!!」
『ああそれの事?前から言ってあったからそれを聞いてるのがわからなかったよ〜』
「私、聞いてませんが!?」
『えー、決勝戦の後、私とミーナちゃんとリルムちゃん言ったよね?’こっちきたらお世話するから’って』
「言いましたけど!!私確かに聞きましたけど!!せいぜい学校の案内とか街案内とか英会話教えてくれるとか歌の特訓をみてくれるとかそういうのだと思ってましたよ!?」
『うん歌の特訓ね?大丈夫。4人でステージに立って頑張ろうね』
「いきなりステージですか!?スパルタもいいところですよ!?
『まぁそういう事だから。4人で頑張ってこーね。それじゃあね〜☆』
電話が切られた。予想外だ。編入して律音達にいろいろ教わりながら自分の実力を・・・・潜在能力があるなら高めて行こうと思ったのに。
スパルタ過ぎた。いきなりVRANO=METRIAとか。無理ゲーすぎる。
「どうしたの輝莉ちゃん?」
いきなり声をかけられたので飛び上がるほど驚いて背後を向く。燿がいつのまにか部室にいた。律音に突っ込み続けている間に来たようだ。全く気付かなかった。
何があったのかの事の顛末を話すと・・・・苦笑。それはそうだ。
燿「ははは・・・・確かにそれはスパルタだね・・・・。でもエトワールのカを間近で見られるし感じられるんだし、良い勉強にはなると思うよ。いい刺激になるだろうし」
輝莉「そうかもしれませんが・・・・編入したてでエトワールユニットに入ったら恥になるだけですよぉ・・・・」
燿「かもしれないし、頑張れば見合うだけの存在になれるかもしれない。そこは頑張り次第だね」
輝莉「私にそこまでの潜在能力があるとは・・・・」
燿「決勝後に一緒に歌った愛架さんと律音ちゃんが認めたんだ。そこは自信もってあると思っていいと思う。だから頑張っておいで。それにしてもあと2週間か。出発準備もあるだろうしね。とりあえずホームページにその旨載せておいていい?」
輝莉「はい」
輝莉の2週間後の出発。その報がホームページに載ると学校内外で騒がれ、またも輝莉は取材の応対におわれた。
そして気づけば1週間が過ぎていた-----------------
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