「そっか〜・・・・。悪い事しちゃったかな」
夜、帰らずに残っていた燿は律音に電話をかけた。国際電話で通話量が半端ないが少しならいいだろう。
燿「でも3人共決勝は自分達のカでやるんだって言ってたよ」
「そっか。ま、決勝進出おめでと。やっぱり燿君はすごいね。2組も決勝に進めちゃうんだから」
1組目・・・・STAR-MINEは律音と翼がいたからじゃないだろうかと思っている。もちろん他のメンバーも頑張ったけども。
それに対しての律音の返答は「またまたご謙遜を〜」だった。謙遜してるつもりはないんだが。
「自信もっていいと思うよ。アレが歌いきったんなら。声量が随分ついただろうし、割と歌える声の幅が広くなったと思うよ」
燿「そうだね。決勝も頑張るように伝えるよ」
「よろしく言っておいてね〜☆名残惜しいいけどんじゃ〜☆」
そう言って電話が切れた。急に電話を切ったのは・・・・通話料でも気にしてくれたのだろうか。
とりあえず決勝の事について考えよう。
・・・・いやまずは偵察か。決勝進出6チーム。東日本チームはわかっているが--------------
燿「西日本チームはいったいどんなチームが勝ち残ったのだろうか。ネットで調べてみるか」
「その必要はないぞ兄弟」
そんな言葉と共に部室に入ってきたのは響介だった。響介はUSBメモリを燿に差し出した。それを受け取る・・・・
燿「もしかして・・・・もう偵察してきたのか?」
響介「旅費は高かったがね・・・・」
直接行ってきたらしい・・・・。
早速見てみよう。響介の潜伏能力ならば、完全な形のチームの偵察が出来ている筈だ。
1組目。岡山のチーム。可愛いテイストのラブソングがウリのチームっぽい。ガーリーな衣装で見た目の幼い・・・・と思ったら響介の補足で中学1年生チームだそうだ。最近まで小学生だったなら頷ける。男ウケはよさそうだが・・・・??
2組目。大阪のチーム。こっちはロックが得意っぽい高校生チーム。ロックバンドチームは以前ブルーホークスもいたし、結構強敵と思われる。
3組目。京都のチーム。丈と裾の短い和服・・・・通称和ロリ衣装で毎回歌うチーム。曲も和ロックというテイストで全体の構成は月宵月華に近い。まぁカオスな中二歌詞は全く出てこないけど。
という動画だった。きっと決勝もそれぞれ路線を崩すとは思えないので、被らないように気をつけよう。
燿「いい参考になったよありがとう。偵察に行った金はどうしたんだい?」
響介「決勝で戦う相手の取材という事で広報部の部費をチョコっとな」
燿「あ、ひでぇ」
ともあれ参考になったのは事実。ネットでしらべるよりいろいろ撮れている。練習風景から曲作りまで。皆頑張っている。決勝までの2ヶ月をどうやるかによっては負けも見える。
響介「まぁがんばりたまえ。アディオース!!」
そう言って響介は部室から出て行った。彼は美少女大好きな困ったちゃんだが、やるときはやってくれる頼もしいヤツだ。折角偵察してきてくれたのだし、頑張らないと。
2ヶ月。これを長いとみるか短いをみるか。
しかし・・・・
今日決勝進出チームが決まったのに、どうやって調べてきたのか・・・・??
いや・・・・そう思ってきづいた。西日本選抜は数日開催が早かったのだった。ついつい失念していた。というかそれどころじゃなかったし。
まぁとりあえず全力で事にあたろう。2ヶ月、足掻くだけ足掻くだけだ-----------------
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