78年9月12、13日の両日は地方のノーテレビ大会には珍しい熊本市体育館での平日2連戦。
新日本プロレスからは普通にシリーズの日程表が出されただけで特に2連戦を行うとは大々的に発表もされておらず、プロモーター側からの要請か、もしくは営業側が誤って2日間会場を押さえてしまったかどちらかと思われます。
観客は初日が3700人、2日目が3800人発表と満員マークはつかず。2月の札幌といい、当時の環境では2日間とも満員にするのは難しかったと思います。
新日本プロレスも2連戦ということでファンサービスを良くしたか、初日の12日はメインイベントに猪木とタイガー・ジェット・シンのシングルマッチ60分1本勝負を組みました。
試合は8分47秒で猪木の反則勝ち。
2日目は坂口、ストロング小林組の持つ北米タッグ王座にシン、ジンバ・カーン組が挑戦。
開幕戦ではシンと上田馬之助が仲間割れしたと見せかけて実は共闘してジンバの代わりに上田が出てくるのではないか?という疑念も抱かれましたが、実際には上田とシンが今シリーズ組んでベルトに挑戦することはなかったです。
1本目は12分43秒にS小林がジンバを首固め、2本目は1分36秒にシンがS小林を体固め。
決勝の3本目は3分3秒、坂口がジンバを体固めに決め、予想通り弱体のジンバが狙われて2-1で坂口、S小林が6度目の王座防衛を果たしています。
セミファイナルでは9月11日の鹿児島大会に続き、猪木と上田がシングルで対戦。11分2秒に逆さ押さえ込みで猪木がフォール勝ち。こうなると猪木vs上田という対戦カードの商品価値も落ちると考えられます。
9月15日は倉敷市営体育館からのテレビ生中継。上田がシンの子分格、ジンバとシングルで対戦。役者の違いを見せて2分8秒、隠し持った凶器攻撃から上田唯一のフィニッシュホールドと言っていいシャチ横内式クロスチョップからの体固めでフォール勝ち。
メインイベントは12日の熊本大会初日に続いて猪木とシンがシングルマッチで激突。21日、品川プリンスホテルゴールドホールではNWFヘビー級王座を賭けて対戦が決まっている両者の前哨戦は14分24秒、猪木がリングアウト勝ちで先勝、タイトル戦を前に優位に立ちました。
翌16日は岐阜市民センターで藤波が3月の凱旋帰国以来初めてシンとのシングルマッチ。
藤波は珍しくシルバーのタイツで登場、場外のシンめがけてドラゴンロケットを放っていきましたが4分2秒に藤波が反則勝ち。この試合は本誌ゴング11月号のみカラーグラビアで掲載されました。
また、この年の8月27日にはプロレス誌発行のベールボール・マガジン社から新雑誌デラックスプロレス(略称デラプロ)が創刊され、プロレス専門誌は月4冊発売となりました。
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