2日が経ち東京予選の日がやってきた。
開会は午前10時。遅れてはいけないと1時間も前に来てはみたものの・・・・
たくさんの人がいた。視聴者らしい大人の人だちや、出場者らしいメンバーと同じ年頃の制服の学生でごった返していた。
その大勢の生徒をみて思う。これが全部出場者なのかと。もちろんそんなことはない。自分の学校の出場チームの応援にきている人達だっているだろう。輝莉達の学校からも応援に来てくれる友人達もいるのだし。これでSTAR-MINEの先輩達でもいてくれたらとも思うが、いるのは輝莉達と燿と響介と鳴鈴だけだ。なんとなく心細い。
集まったところで燿から説明がなされる。今回の東京予選の出場校は25校で30チーム。5校は複数出場しているとの事。予選経ち抜けは上位3チームだけ。採点は全て視聴者の投票。そこは前回大会と変わらない。上位3チーム以外はその場で敗退で、敗者復活ライブなどは一切ない。一発勝負である。
と燿の説明が続く中、ふとまわりのチームが自分達を見ているような気がして輝莉は見回した。気がする、ではなく、あきらかにこちらに注目している。余所見をしている輝莉に燿が注意をするが、その理由を話すと苦笑。
燿「それはたぶん、ボクだろうね。前回STAR-MINEを優勝させたプロデューサーだから今回はいきなり注目されてるようだ」
響介「それに今回のチームは百合ユニットに色付けしてきたからね」
鳴鈴「アンタが主犯でしょそれは。まぁ、色付け自体は反対しないけど」
燿「という訳で今回は君達はいろんな意味で注目されてる。緊張して日頃の成果がだせないと思うけど、できる限りの事はしよう」
乃愛「がんばります・・・・」
という乃愛の声は小さかった。もうすでに緊張している。
星名「頑張ろー!!」
輝莉「お〜!!」
こちら2人は元気なものだ。これから一発勝負の大会に挑むというのに。見習いたいところだと思う乃愛。
先輩方に続いて優勝はしたい。しかし東京は前回同様激戦区と言われる。とくに秋葉原周辺の学校は手強いとされている。もちろん、あちらも輝莉達を注目しているだろう。
勝てるか?負けるか---------
開場のアナウンスが流れ、皆一斉に入口へ。輝莉達も燿を戦闘に控室へと向かっていく-----------
控室とはいうが、会議室のようなところに複数チームが相部屋となって設定されていた。荷物を置いてすぐに会場へ。開会式が始まり、月乃宮シャルリーゼロッテが一言挨拶をしていよいよスタート。
ステージ順はこれから引くというくじ引きによって決まる。輝莉が代表で引くと-----------
30組中、13番。真ん中辺りを引けたようだ。
輝莉達は客席へ。友人達と合流し、他のチームの観戦をする。
1番を引いたチームから順々に見ていく。やはりレベルが高いと思う。曲、振り付け。衣装は星名のおかげで見劣りはしていないと思うが・・・・。
「大丈夫?勝てそう?」
隣の友人が不安そうにそう尋ねてくる。ハッキリと「大丈夫」とは答えられなかった。
なんとなく、様子見に来るんじゃなかったとも思うが、敵情視察?は必要だろうと思って。
しかしくるものではなかった。交響予選のレベルの高さを目の当たりにしただけで。
・・・・いや、レベルは自分達とそう変わらない。ただ・・・・舞台度胸とでも言おうか。皆堂々とステージをこなしていた。
「・・・・大丈夫?」
友人の1人が心配そうに声をかけてきた。その相手は・・・・乃愛。弱弱しく「頑張ります」と答えたが・・・・かなり頼りない。
そんな乃愛をよそにステージは進み、そろそろ自分達も衣装に着替えて準備する時間になった。衣装に着替えに向かった3人を見送った燿は来る予定になかったアイリーンがやってきて、燿の手紙を渡した。
燿は差出人の名前をみて・・・・輝莉達を追った。
誰からの手紙だったのだろうか・・・・??
---------------------------------------SCENE2へ-----------------------------------
ログインしてコメントを確認・投稿する