ぽん太を遊んでいると時間を忘れ、嫌な事も忘れていられた。しかし・・・・
家に連絡もしないでいいのだろうか。両親に心配をかけるのは心が痛む。今頃探し回っているだろうか・・・・。
ちょっと連絡だけでもいれておこう。そう思って・・・・携帯の電源を入れると、電話ではなく、メールで無事を知らせておく。そしてまた電源を切る。それをみていたぽん太が「きゅ〜?」とないて見上げていたので、「大丈夫だよ」と抱きかかえる。
ぽん太は1人ぼっち。自分は1人ではないが・・・・なんとなく心が1人ぼっち・・・・。
灯莉「なんか、似てるのかな。私達」
ぽん太と見つめ合う。「きゅ〜?」と鳴いてみあげてくるぽん太を抱っこして思う。
訓練が嫌になって逃げてきたがこれでいいのだろうかと。今日こうしてサボっても、当然訓練は続く。逃げ続けることなど出来ないだろう。
でも今だけは。今だけでいい。練習を忘れてしまおう。それと。
灯莉「ね、ぽん太。友達にならない?」
ぽん太は「きゅ〜?」と鳴く。友達とはいうが、家の者が良ければペットとして飼いたいと思っている。多分だめだろうけども。ぽん太のほうは「きゅ〜♪きゅ〜♪」と嬉しそうに鳴いている。じゃあこれで友達だ。とおもった時--------
周囲の繁みがザワついた。風かとおもったが・・・・違う。何かが近づいている。
ぽん太の親が探しに来たのかと思ったが・・・・違う。なんとなく気配でわかる。’今まで戦ってきた相手’のような気配。
ガサッ!!と人来た大きな音をたてて現れたのは真っ黒な巨大な熊のような何か。真っ黒。月灯りに照らされているのに真っ黒。まるで影がでてきたかのように。
その正体は灯莉には分かっていた。妖魔だ。
逃げ道はない。いや背後にいくらでもあるが。戦えはしない。弓は包みに入っている。弓を出している間に襲われるだろう。
今は逃げるが得策だろう。それに相手は1体とはいえ大熊。近づかれたら遠距離の弓では攻撃できないし、何より・・・・1体1は・・・・怖い。
ぽん太「きゅー・・・・?」
震える灯莉をぽん太は見上げる。そして灯莉の両手を離れ、熊に立ちふさがった。
ぽん太「きゅー・・・・!!」
灯莉「ぽん太!!何してるの!!逃げるのよ!!」
そう叫ぶがぽん太は可愛い声で威嚇をしている。今のうちに逃げろとも弓の用意をしろとも言ってるようで-----------
そうだ。1人じゃない。灯莉は熊とぽん太の威嚇を横目に弓の用意をして構えた。そして1矢撃つ。だが震える手で放った矢は妖魔に当たる事は無く、熊の背後の繁みに飛んでいった。
「ぐぅぅぅぅ・・・・!!」
ぽん太「きゅー!!」
灯莉「ぽん太・・・・。・・・・私・・・・何してるんだろう・・・・」
体長30センチ程の子狸が全長2メートルとも3メートルともおもえる巨大熊に威嚇して退かない。戦うカなどありはしないのに。自分はどうだ。もし襲われたらと怖がって震えて。
灯莉「ぽん太。私、やるよ!!」
今度の矢は震えない手で放たれ、熊の脇腹を射た。
「ぐぅぅぉぉぉぉぉぉ!!!!」
怒り狂って襲ってきた。流石にぽん太、逃亡。灯莉も逃げ出した。
森を来た道を戻っていく。そして森を抜けると背後を振り向く。妖魔は------------
「ぐぉぁぁぁぁ!!」
まだ追ってきていた。このままでは大通りにもでてしまう。無差別に襲いだしたら一大事だ。ここで仕留めたいが、ただの弓では-----------
ならと、矢に霊力を込めて撃とうとしたが、熊の迫力に根負けして撃たずに逃げ惑う。
このままでは・・・・いずれ体力も尽きてやられてしまおうだろう。
・・・・いや・・・・あれならばあるいは。
灯莉「レインヴィル・・・・」
ぽん太「きゅ〜?」
しかしレインヴィルはまだ灯莉を所持者とは認めていない。まだ弓は光をまとってはいないのだ。
しかしこの妖魔を倒すには-------------
灯莉は家まで走った。早くしないと街中にまで妖魔が来てしまう。急げ灯莉---------------
---------------------------------------SCENE4へ------------------------------------
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