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2017年02月14日18:53

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2日間のシンデレラ(5)/SS

駅のホーム。最後の会話を楽しむ・・・・事は出来ず。

20分。あとそれだけしかないというのに言葉が出て来ず、ただ2人で椅子に座っているだけ。


周囲をみる。同じ境遇・・・・遠距離で愛を育むカップルだろうか。名残惜しそうにしている。話していたり・・・・自分達のように無言のカップルもいる。


三重に旅立った時はどんな話をしただろう。もう覚えてはいない。


かといって、無駄話をしているだけの時間もない。とはいえこのまま無言でいるのも時間が惜しい。


「もうすぐだな」自分に言ったのか愛瑠に言ったのかわからない博人は正面を向いて奏呟いた。そうもうすぐだ。


愛瑠「お兄ちゃんケイオス達みたいな神はもうこの世代では出ないと思うけれど・・・・その時はお願いね。私や蛍のような子をだしてはだめよ」


博人「ああ分かってる。お前は不安にならずにお勤めを全うしてきな」


愛瑠はあまり遠く離れる間際のカップルの会話じゃないなと思い、クスリと笑う。
他のカップルはどういう会話をしているのだろうか。今までに2度転生はしているが、遠く離れるのは今回が初めてだ。何を話したらいいかわからない。


とはいえ、天宮神宮が建設終了して以前の賑わいを見せてきたころには戻れるだろう。そんなに離れている期間は-----------


と思っているのに・・・・自然に涙がでてくる。頭では分かっている。2度と会えない訳でもないし何年も会えなくなるわけでもないのに。


博人はそっと愛瑠を抱きしめた。安心させるように頭を優しく撫でながら。



博人「愛瑠。大丈夫か?」

愛瑠「うん。ありがとう」



暫く2人で抱き合っていると、やがてホームに寝台夜行列車がやってきた。愛瑠は荷物をもって乗り込む。荷物を置いて振り返り、「またね。おにいちゃん」


博人「元気でな。電話とかメールくらいは寄越せよ。俺もするからさ」


愛瑠「うん」


出発のアナウンスが流れ、列車は走り出す。
愛瑠はその場でしゃがみこんで・・・・泣いた。


愛瑠「できた・・・・よね?私・・・・笑顔で’またね’できたよね・・・・?う・・・・あああ・・・・」



泣く愛瑠を乗せた列車は夜の東京を離れ、最初の目的地静岡、そして次の大阪を目指す。愛瑠は寝台に体育座りし、窓の外を眺めた。


愛瑠「次にお兄ちゃんに会えるのはいつだろう・・・・」


おそらく春休みだ。それまではアマテラスとしてやっていかなければならない。1人で。


いや、多くの仲間がいる。大丈夫だ。


愛瑠「お兄ちゃん。頑張るからね・・・・」



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