放課後。家に帰ろうと下校中の蛍は校門前で姉に出会った。というより、蛍を待っていたらしかった。一緒に帰るために。
丁度良い。姉と話したかったところだ。頷くと、一緒に下校する。
話はもちろん、姉の三重の分家行きの件だ。姉はしきりに1人で決めてしまった事を謝っていた。あまりに謝るので何も言えず。
責める気は無い。咎める気もない。ただ-----------
どうしてそうまでして。博人と離れ離れになるのはもう気持ちの整理はついたのか。
その答えは・・・・ついていないらしい。昨日ひと晩一緒にいたものの・・・・それで踏ん切りがついたわけでもなく。
愛瑠「ただ辛いだけになるかもね。ははは・・・・」
なら出発まで離れていればいいかというとそういうわけでもなさそうである。難しいものだ。
結局分かれ道までその話だけで終わり、最後まで1人で決めたことを謝罪していた。
蛍「そんなに博人さんと離れるのが辛いなら・・・・ボクが代わりに・・・・」
愛瑠「だめよ。分家は天照を拠り所に求めているわ。あたしじゃないと。だから--------」
蛍「・・・・え?」
愛瑠「あたしにはもう蛍を手助けしてあげられない。恋美ちゃんと仲良くなるにはもう、蛍が頑張るしかないわよ」
蛍「・・・・・・・・」
愛瑠「頑張ってね。あたしとお兄ちゃんはこういう結果になってしまったけど、蛍は幸せになってもらいたい」
蛍「お姉ちゃん・・・・」
「それじゃあまた明日ね」と去っていく姉を見送る。
姉は週末・・・・いなくなる。
せめてそれまでには進展させておくくらいにはしておきたい。いい結果にしても、悪い結果にしても。
その前に。
進展とは?どういった行動をすればいいものだろうか。
デート?いやいや。いきなりすぎる。
では・・・・
蛍「・・・・まず・・・・告白・・・・?」
ちょっと・・・・1週間くらいでは勇気は出ない気がする。しかし姉に安心して三重県に向かってほしい。
せめて・・・・進展の兆しくらいでも。
気が弱い自分だが、頑張れるだけ頑張ってみよう。
今日の朝は恋美が家で待っていてくれた。
ならば----------
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