翌日。アンジュを伴った5人は校長室へ向かった。アンジュは言いだしっぺの責任という形で小学校まで来ていたり。
「失礼しますわよ〜!!」と全然失礼するような態度ではない入り方をして、校長をたじろがせた。
前日もとい蛍の転校初日。昨日話し合ったもろもろの話を結局アンジュに相談した。「なら私が直談判しますわよ〜!!」と言い、こうして来ているのである。
校長「き、君たち何かね・・・・?」
アンジュ「わたしは月乃宮セリカの姉、アンジュです。昨日転校した蛍さんについて話がありますの」
校長「セリカ?・・・・ああ、セリカお嬢様のお姉様ですか。確かあなたは中学生の筈では。昨日転校してきた蛍ちゃんについてとは?」
アンジュはとりあえず校長にだけ、蛍が男である事を打ち明け、協力を仰ごう。それがアンジュの作戦ならぬ作戦だった。事情を聞かされた校長は・・・・剃ったのかハゲ落ちたのかわからないスキンヘッドを撫でながら蛍をまじまじと見る。そして唸る。
校長「本当に男なのかね?全く信じられないのだが」
校長は白と赤のチェック柄の上着とミニスカートと城のハイニーソでショートツインテールにした髪に頭に大きな白いリボン。童顔なせいか、まったく男には見えていないようだ。それについてはアンジュも愛瑠も恋美もセリカも同感である。
セリカ「じょうしたら信じて・・・・もらえ・・・・ましゅか・・・・?」
恋美「噛みながらいわれても。そうねー。戸籍謄本でもとってくれば信じるんじゃない?」
愛瑠「そうね。蛍。個人識別IDナンバーは?」
約150年前に施工されたマイナンバー。今現在では個人識別IDという呼称になっている。それがあれば役所にいかなくとも、コンビニで取得できるが----------
なんとか校長を説得するか・・・・コンビニに行って戸籍のコピーを取得するかを考えていると、蛍がズカズカと赤い顔で大股で歩き、校長の前へ。そして-------------
ミニスカートを捲り上げた・・・・・・・・!!
蛍「こ、こうしたら信じてくれますかっ!!」
蛍以外「っ!!??」
いきなりの蛍の行動に、誰もが驚く。しかしそこには男の象徴であるアレがそこにはある筈。戸籍のコピーとかとってこなくても、わかってはもらえるだろうが・・・・・・・・
・・・・校長は顔をそっぽ向く。見た目どうみても小学4年生の女の子が自分でミニスカートをまくりあげたのだ。それは正視してはいけないだろう。教育者として・・・・校長として。しかし・・・・アンジュ達のいう事の裏を取らなければならない。教育者としての道徳には背くが・・・・蛍の下半身をみた。そこには女の子の白とピンクの縞々パンツが丸見えだが、そこにはたしかに、男の象徴がそこにあるであろうモッコリとしたなにかがある。
蛍「な、なんならパンツも脱ぎますか!?」
校長「い、いや、そこまでしなくてよろしい・・・・!!わかった!!君は男の子だ。わかったからスカートをおろしなさい!!」
蛍はそう言われて、自分が何をして何を言ったのかを思い出し、赤い顔で涙目でバッとミニスカートをおろした。
校長「しかし・・・・蛍ちゃ・・・・いや、蛍君はなぜそんな恰好を?」
きた・・・・。理由は話さなければならない。あの忌々しい過去を。愛瑠から話された内容に少々白髪混じりのヒゲをさすり、唸った。
校長「その事件の事はニュースや新聞で知っているよ。そうか・・・・君たちがあの時逃げ延びた子供たちか。私はてっきり追いかけまわされて殺されたのかと思っていたが・・・・。・・・・そういえば愛瑠ちゃんの担任が愛瑠ちゃんが理由不明の不登校だという報告を一時受けていたが・・・・あれは・・・・イジメを受けていたというのではなく、逃げ隠れていた時期かね?」
愛瑠「はい。あたしはあの襲撃者が来ても負けない程の人の処で匿ってもらっています。でも蛍は、ただ親戚の所で匿ってもらっているだけでした。なので、蛍だけは親戚の名字の綾小路を名乗っています」
校長「転校理由は?居場所を突き止められない為かね?いやしかし・・・・愛瑠ちゃんは転校していないところを見るに・・・・・違うか」
アンジュ「ええ。蛍さんの転校理由は単純ですわ。今まで男の子として通っていたのに、いきなり学校に女装して来る。いろいろと問題もあると思いましたので、蛍さんを全く知らない、そして少々知人や姉のいるこの小学校に移っていただきましたのよ」
校長「そうか。そうだな。いきなり女装してきたら騒ぎになるだろうな。して、その襲撃者というのは?」
アンジュ「襲撃者の正体はすでに私達が突き止めております。あとは見つけ出し次第、成敗しますわ。おそらくあちらからやってくるでしょうから、迎え撃つ形になるでしょうけれど」
校長「わたしに彼女が彼だという事実を打ち明けたのは?」
アンジュ「ええ。校長先生には知っていただいたほうがよろしいかと思いまして。そこで相談ですが、学校といえば体育。そして夏であるこれからの時期、水泳の授業もおありでしょう?蛍さんが女子に混じって体操服や水着に着替えるのはいささか問題かとおもいまして」
校長「確かにそうだな。私はもちろんだが着替えの手伝いは出来んぞ」
愛瑠「学年が違う私達でも無理があるかと思いまして」
何かいい妙案がないものか・・・・・・・・。皆で考えた末、「わたし、妙案が浮かびましたわ!!」と声をあげるのはアンジュ。
恋美「何?なにか良いアイデアでも浮かんだの?」
そう聞く恋美に、ドヤ顔で答えるアンジュは---------------
アンジュ「ええ!!両方ついてるという事にすればいいんですわ!!」
アンジュ以外「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・は・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・??」
校長を含めたアンジュ以外の面々は目が点に。一体なにを言い出すのか。
恋美「それってアレ?ふ○な○っていうやつ?」
アンジュ「ええそれ!!それですわ!!それなら不自然ではないでしょう!?ああ、わたしったら頭がいい・・・・!!」
恋美「・・・・・・・・・あんた、バカ?」
とジト目でいうが、他の面々が妙に納得してしまったので、それで決まりのような空気になってしまう。
蛍「あああ・・・・ボクにまた妙な設定が・・・・・・・・」
頭を抱えてうなだれる蛍。愛瑠は妹・・・・じゃない、弟を気遣うように肩を抱く。
恋美「ま、決まっちゃったんなら仕方がないわ。じゃあそういう事なら-----------」
恋美はそういうと、背中から2本のカタナを抜いた。一体どこに抜刀する要素があったのか--------------------
恋美「じゃあ女の子のほうを造りましょうか」
セリカ「造る・・・・って・・・・・なにを・・・・??」
恋美「もちろん、ふ○な○っていう設定にするなら、女の子の部分もないと不自然でしょ?お股くりぬくからちょっとこっち来なさい」
蛍「え!?ちょっ------------」
恋美「歯をくいしばれやぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!」
飛びかかってくる恋美から逃げるように、蛍は校長室から脱走。それを恋美が刀を振り回しながらその後を追っていく・・・・・・・・。
愛瑠「・・・・・・・・と、とりあえず校長先生。蛍はあんな女の子にしかみえないですが、男の子ですので・・・・」
校長「わ、わかった・・・・・・・・。いろいろと対策を考えておくよ」
とりあえずは校長には分かってもらえた。あとはなんらかの策を労じてくれるであろうが--------------------------------
アンジュ「ああ、障害者手帳を捏造して、性同一性障害者にしたらよかったかもしれないですわねぇ」
セリカ「えっと・・・・それって・・・・・身体は男の子でも、心は女の子っていう・・・・ものだよね・・・・?」
愛瑠「そういう案はもっと早く言いなさいよ・・・・・・・・」
校長「障害者手帳の捏造はやむを得ない事情でも許せないぞ・・・・・・・・」
アンジュ「わかってますわよ♪言ってみただけですわよ♪手帳偽造で捕まりたくないですもの♪」
セリカ「お姉ちゃんならやりそう・・・・・・・・」
そんなわけで、とりあえずは校長にだけは打ち明けた。この事は他の教職員にも漏らさないと約束してもらい、校長室をあとにした。
あとは・・・・正真正銘の男という事を隠して生活し、蛍が本当に信用のおける友人をつくり、この事を打ち明けても変わらず友達でいてくれ、しかも協力してくれる親友ができればいいのだが。
------------------------------------FINALへ-------------------------------
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