1時間後。律音は飛行機内にいた。飛行機は安定航行し、雲の上を飛んでいる。最初は眼下の雲を楽しそうにみていたがそれにも見飽きていまはアルバムを開いてみている。
律音の脳裏に、この1年の活動が走馬灯のように思い出される。
STAR-MINE結成時。ほとんどノリと勢いだったのを覚えている。メンバーのアテもなくただ大会に出たい、優勝したいという思いで。いいとこ関東予選突破くらいまではいけるだろうと思っていたのに、まさか本当に優勝出来てしまうとは。
最初はメンバーを集めるのに専念した。もちろん練習していたものの、流奈とアイリーンと3人というのも寂しいので。翼、ののか、美久が加わり、6人でスタートしたSTAR-MINE。とにかく楽しく練習していたと思う。
月宵月華と出会ったのも・・・・このあたりだっただろうか。今でも本当の吸血鬼なのかは定かではないが、彼女達の助けがなければ大団円ではおわらなかっただろう。
夏休み。関東予選や合宿があって忙しい夏休みだった。たしか、親睦を深めようとして肝試し会もやっただろうか。あの時は翼が幽霊をちぎっては投げ、ちぎっては投げの独断場だった。合宿は涼しい北海道でだったし、観光も出来て楽しかったのだが、アイリーンと燿、響介とののかがいい雰囲気だったらしい。自分も彼氏がほしいとおもったのだが、結局できず終い。
そして・・・・運命の分かれ道。リルムとミーナとの出会い。母親の意思を継いで3人でやろうという話をした夏祭り。こうして留学まで決まってしまったのに後悔はない。ただ、メンバーと別れたのが悲しい。
大会は調子よく勝ち残って優勝。しかし出来レース騒動によってファンが離れて行ってしまったのも悲しかった。最終的には月宵月華に助けてもらって難を逃れた訳だが・・・・もしあのとききてくれなかったらどうなっていただろうと今でもたまに思う。留学も取りやめて閉じこもっていたかもしれないと思うと怖くもあった。
そういえば・・・・と、律音はバッグから響介から渡された包みを取り出した。一体何が入っているのだろう。渡された時にも思ったが、金属音がしてちょっと重みがある。堤を開けてみると・・・・
そこには2つの金物のフォトフレームがはいっていた。それぞれに沖縄旅行の時の最後に撮影した写真と、送別会の時に撮影した写真が納められていたいた。一緒にメモ紙が入っている。
『もっと早く渡せればよかったんだけど、直前になってゴメン。色々と修正と加工をしてたらギリギリになっちゃったけど、旅行と送別会の写真をプレゼントするよ。これから君はフリステスでの競争をする訳だけど、君は1人じゃない。日本には応援してくれるメンバーや友人家族、そしてファンがいる。皆応援しているよ。最後まで頑張って。連休には元気な顔をみせるように。 BY 六土響介』
と書かれていた。その紙と一緒に、メンバーそれぞれのメッセージカードが同封されており、それぞれのメッセージを読んでいると・・・・自然に涙がこぼれた。
途中で競争にくじけて帰る訳にはいかない。きっと3年間やり遂げると。出来ればエトワールとフリステスツアー選抜にもなりたい。
律音「みんな・・・・ありがとう。私・・・・がんばるね・・・・」
フォトフレームとメッセージカードを胸に抱いて眠った。イギリスに着いた頃にはきっと気持ちを新たに留学に臨めるだろう。
できれば結果をだしたい。
あらたなミーナとリルムという仲間と共に------------------
------------------------------------FINALへ------------------------------
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