真冬の夜の寒空の下、さらに探し出す事10分。本邸周辺でこれ以上は風邪をひきそうだと判断し、戻ろうとした時だった。
こちらに向かってかけてくる人影がみえた。屋敷から漏れる灯りで判別できた。
来ている物でわかる。何者かは。こちらに向かって走ってくるのは・・・・
ののか「・・・・鳴鈴先輩?」
鳴鈴「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
鳴鈴は止まる事無く通り過ぎていった。その横顔は・・・・歯を食いしばって悲しそうな表情で。
そこから導き出された答えは・・・・
(・・・・・・・・・・・まさか・・・・・・・・ふられた?)
そう思ったときにはもうその姿は見えなくなっていた。まさか鳴鈴がフられるとは。いつも仲良さそうに(曲解?)していたのに。
では自分はどうなのだろうか。同じ学年でもないし、部活でもない。自分は・・・・響介にしてみれば、取材の対象の1人にすぎない。
告白していいものだろうかなどと自問自答はしない。もう気持ちは決まっていた。ののかは鳴鈴が駆けてきた方向に向かって走っていく。
すると・・・・いた。響介が。ののかが名前を呼ぶと、振り返るが・・・・こっちも悲しそうな貌だ。
ののか「こんなトコにいたのね。探したわ」
響介「・・・・そっか。何か用?」
ののか「まーね。それよりアンタ・・・・・・・・鳴鈴先輩のコト、フったでしょ?」
響介「なぜそれを・・・・」
ののか「さっきすれ違ったわ。悲しそうでいて、悔しそうな顔して走ってったわ。今日コクるって本人から聞いてたし」
響介「・・・・鳴鈴には悪い事をしたよ。折角告白してくれたのに。でも断ったけど、これからも友達でいてくれるって言ってくれたのがまだ救いかな」
フった相手と友人関係を続けられるものだろうか。ちょっと疑問であるが・・・・
何の用と改めて聞いてきた響介に・・・・・・・・ちょっと((ノェ`*)っ))タシタシながらも、自分の気持ちを打ち明けた。響介は驚いていたが、その気持ちを受け入れてくれた。
ののか「ホント?ホントにののでいいの?」
響介「うん。オレっちも好きだったよ」
ののか「アリガト。でも・・・・そうか・・・・」
先ほど通りすがった時の鳴鈴の悔しそうな表情をののかに向けてきたのを思い出す。おそらくののかが好きだからと断ったのだろう。今にして思えばあんな目を向けられるのも納得いく。
響介「・・・・そっかって・・・・・なに?」
ののか「なんでもないっ。ね?これから祝勝会の続きしよ?そーねー・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ののの部屋にこない?」
響介は2つ返事で頷いた。2人連れ添って月乃宮の屋敷を出て行った。これから2人の時間を過ごすだろう。
しかし・・・・この日の決着は・・・・大会と・・・・ののかの件だけではなかった-----------
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