11月の中旬になった頃。律音&愛架母娘が作り上げた曲も程々に形になってきた。この頃には不安要素だった奏鳴も実力をつけ、他のメンバーとそん色ないレベルになった。これで決勝戦も十分に勝負ができる。
しかし・・・・新部長のアイリーンとプロデューサーの燿にはまだ不安な要素があった。
奏鳴の本番経験が東日本選抜の時のただ1回しかない事。いくら練習でうまくいったところで意味はない。本番でそれが発揮できるかが問題なのだ。
そういえば・・・・秋葉原の駅前のライブホールで1度、奏鳴は人前でライブにでている。奏鳴デビューライヴとはいったものの、結局声援があったのは既存メンバー。
今度は奏鳴もそれなりに注目されるだろう。その状況下で、如何に練習の成果を発揮できるかがカギとなる。緊張の具合も高いはず。
となれば・・・・ただ練習していても駄目な気がするアイリーンと燿。
またあのライブホールを借りられないか、ネットで検索してみた。しかし近い日付のものは中堅から有名どころが占めており、空いているのは・・・・12月にならないと駄目のようだ。12月は決勝戦がある。ライブ経験を積むのに決勝直前しか空いていないのはちょっと厳しい。もっと早く練習できないものか。
ただのライブ練習であれば小さい会場でもいいだろう。しかし本番は決勝戦、小さい会場で場馴れしてもあまり意味があるとはいえないかもしれない。全くこの秋葉原のライブホールが開くまで待つよりはいいまもしれないが・・・・。
何か・・・・代案が必要だろうか。
部活後のアイリーンと燿の話し合いの中で、ストリートライブをしてはどうだろうかという代案がもちあがった。
・・・・が・・・・
燿「それって、どこかに許可とらなくて大丈夫?」
アイリーン「あー・・・・ええ、そうね・・・・」
車道なら警察、どこかで設営した会場でというなら・・・・役場か都庁か。・・・・歩道でも店先に許可を取る必要があるかもだ。そこまでして?という疑問がある。
やはりどこかのライブ会場をとる必要があるか。1番なのは奏鳴がデビューライブをしたあの此花の紹介のライブホールだ。駅前で数々のアキバアイドルが使用している会場。決勝本番の前練習として、うってつけなのは間違いない。しかし決勝直前まで予約がいっぱい・・・・。
どうしたものかと考えるも・・・・やはりあの会場で練習しておきたい。本番さながらの練習ができる。
燿&アイリーン「う〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜ん・・・・・・・・・・・・・・・」
2人の唸りは良い案が浮かばなくてとりあえず帰るまで続いたとさ・・・・。
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