直立不動の姿勢で奏鳴は自己紹介を始めた。すごく緊張しているらしい。
奏鳴「名前は星野奏鳴で1年です。生年月日は12月15日。血液型はABで、好きなものはカラオケです。嫌いなものは辛い物です。でもカレーは好きです。憧れの人は宮凪愛架さんです」
ののか「あなたも宮凪愛架にあこがれた系?ののもよ」
奏鳴「そうなんです。ですから夏祭りの時にナマ愛架さんがみられて感激でした!!」
そう言うと・・・・意識がどこかへ旅立った目をする。きっと旅先はあの八咫神社のステージだろう。
翼「だってさ。どうするりっちゃん」
律音「ここでいっちゃダメだよ。バレちゃ・・・・わない?」
人差し指で「シ〜」のポーズをするが、奏鳴はまだ旅から帰っておらず、意識はまだ戻っていないらしい。とりあえずはバレずに済んだようだ。
流奈「妄想癖でもあるのかな?」
ののか「お〜い、かえってこ〜い」
その言葉でやっと我に帰り、「すいません・・・・」と赤い顔で謝罪する。「おかえり・・・・」と奏鳴の意識を迎えたのは美久。
アイリーン「まぁ入部・・・・部ではありませんわね。入会は歓迎しますが、わたくし達のファンというのなら、わかっているでしょうが、東日本予選が控えています。これに出たいかしら?」
奏鳴「恐れ多いですが、可能なら・・・・」
アイリーン「であれば即戦力でなければ。初歩から鍛えている時間はありません。カラオケが好きというなら、まずは歌ってみせなさい。燿さん。それでよろしい?」
燿「いいよ。オーディションという訳だね。何の曲にしようか」
「ふむ・・・・」と考え込んだアイリーンは、この前の夏祭りに披露した3曲でテストする事にした。
前奏が再生される。曲はあの時の1曲目のイントロだ。
美久「これが楽譜と歌詞だよ」
奏鳴「あ、大丈夫です」
美久「大丈夫?」
美久が首をかしげるが、大丈夫の理由がわかった。奏鳴は歌詞も楽譜も見ず、ソラで歌いだした。それには一同驚愕・・・・!!
翼「お、おお・・・・」
流奈「HPに動画はあげたばっかりなのに」
美久「見ないで歌えるの!?」
律音「わー、すごいねー」
アイリーン「これはこれは・・・・」
1曲目が終わり、曲は2曲目へ。そして3曲目へ。奏鳴はそのすべてで楽譜も歌詞もみずに歌いきった。それには全員唖然・・・・。
アイリーン「随分歌ってくれたのね。ホームページに公開したばかりだというのに。けれど、これはそういう審査じゃないのはわかっていて?燿さん。合否は貴方にお任せします」
そう言われた燿。しばらく考える・・・・考える・・・・。悩み悩んでいるようだ。一体どちらだろう。奏鳴は生唾を飲み込んで結果を待つ-----------------------
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