やってきたのは同じ秋葉原にあるコスチュームショップだった。ただし、店の様子が結構・・・・異質だった。
ピンク。もう店の中はピンク。内装もさることながら、売られている服やアクセサリーもほとんどピンク色。みたところ赤や黄緑色、黄色のものもあるが、総じてパステルカラーっぽい。
ここが・・・・ののかのいきつけのお店・・・・らしい。
ののか「さー、着いたわよ。ののの行きつけのお店♪」
律音「わー!!かわいいおみせだね〜!!」
美久「全体的にピンク・・・・なんだね」
アイリーン「なんとなく、貴女のイメージ通りでしたわね」
ののか「ののの案はね〜、可愛さあまってはいぱーきゅ〜とになる事うにに」
翼「ちょっと待った。今日のこのイメチェン検証は何のためだい?」
ののか「え?今のままじゃ関東大会を勝ち抜けなさそうだから、じゃないの〜?」
翼「そう、その通りだ。なのに、可愛いアイドル、かい?」
アイリーン「確かに。可愛いだけのユニットは軒並み県予選落ちですわね。でしたわよね?燿さん」
燿「そうだね。お嬢様からもらった資料には、何か特色のあるグループが勝ち上がっているね」
流奈「そこをあえて可愛いアイドルで攻めようって事なのかな?」
ののかのやろうとしている事に、皆難色を示した。アイリーンや燿が言うように、可愛くやっただけのグループは県予選落ちしている。とはいえ全滅という訳ではなく、割と勝ち上がってはいた。しかし’割と’では駄目なのだ。上位3チームに残らないと次の最後の予選である東日本予選にはあがれない。
ののか「皆、何言っちゃってるの?誰も’可愛いアイドル’とは言ってないでしょ?可愛いを超越、いいえ、きゅ〜とも超越したハイパーキュートになる事よ。可愛いだけならいくらでもいるし、大したアピールにもならないけど、極めれば、それは立派な個性よ。そう、キュ〜トを極めるのよ!!」
キュートを極める。ただ可愛いだけではない。ののかのキュートを究めるというのは外見だけではない。衣装だけをキュートにしては効果は薄い。薄化粧やら美肌効果のあるらしいことはやり、仕草や口調も改造・・・・もとい、改革していくという。キュートを極める為に。
目指すところは、全員がののかになる事・・・・だそうだ。その道を究める・・・・究極のキュート・・・・そこに至れば確かに武器にはなるのかもしれないが・・・・翼や美久のように引っ込み思案系はやはり抵抗があるようで、乗り気ではない。それでも可愛くなる事自体には興味はあるようで、全員がやるだけやる、という意見で一致した。
ののか「じゃあ決まりうに♪じゃあ店内へれっつご〜☆」
ののかを先頭に店内で入る。が、全体的にピンクな店に燿は及び腰・・・・というか逃げ腰。しかしののかに「プロデューサーなんだからプロデュースしなさいよね!!」と引っ張り込まれ、有無を言わさず入れられていく・・・・。
その様子をみていた鳴鈴と響介。お互いに顔を見合わせる・・・・。
鳴鈴「キュートを極める・・・・ねぇ・・・・。学校をでてから静観してたけど・・・・それで勝てるのかしら」
首を傾げながら唸る鳴鈴。いまいち勝てるとは思えていないようだ。そんな鳴鈴にシリアスな口調でいけるかもしれないという。
響介「その道を極めるというのはそう簡単な事じゃないよ。歌に特化するグループやダンスに特化するグループにしてもね。お嬢様の魔法もかなり特訓したんだろうし、オレっちも最初から撮影技術があった訳じゃない。風祭だって、最初から編曲、画像加工、ネット技術をもってた訳じゃない。勉強もしたんだろうし。それに、鳴鈴だって、中国拳法が出来るとはいっても、極めたとは思ってないでしょ?」
鳴鈴「・・・・まぁ・・・・そうね。まだまだとは思ってるけど」
響介「そういう訳だよ。道を極めればそれはすごい事なのさ。可愛いを追求し、可愛いを超越しキュートを極め、ほかのグループがすぐにはマネできない域にまで達すれば、それは立派な武器さ。やれるかもね。この案は」
鳴鈴「そうかも・・・・ね。でも意外ね。あんたも真面目なコメント言えるのね」
響介「惚れちゃった?」
顔を赤くして、響介の顔面に拳1発。そして撮影の為に中に入るといい、店内へ。全体的にピンクな店内は、さすがに響介も入りづらかったが、そこは撮影の仕事と割り切り、鳴鈴に続いた。
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