律音が自宅に帰ると、家でも県予選突破のお祝いパーティをしてもらえた。普段食べられないケーキも用意してあって、律音はご満悦。ホールのイチゴケーキだ。
ただしこのパーティ、兄の征刃だけ、’能力者のお仕事’にでていていない。
イチゴケーキをおなかいっぱい食べて「にへら〜・・・・もう食べられな〜い」とゆるみきった顔でソファで横になっていると、話は次の予選の話題に。
伝説のアイドル宮凪愛架は、やはり次の関東予選も油断できないとふんでおり、作戦をたてなければ勝てないと予想していた。ただし、あざといやりかたをしても、後々万一優勝できたとしても、そのあざといキャラクターでやっていかなければならず、奇特なものは狙う必要性はないだろうという。
その例として、月咲此花と城ケ崎ののかを挙げた。
翔「でも此花ちゃんはモノホンの吸血鬼だからあれはあれでとして・・・・だ。お前のチームメイトのののかちゃん。ありゃキャラ作り込み過ぎじゃねぇかな」
萌音「私はかわいいと思います。ぱぱ」
愛架「でもあの子のキャラクター性も県予選を勝ち抜けた要因であることも事実よ。律音。次の作戦って何か考えてるの?」
律音「ん〜ん。これから皆で話し合うんだ」
翔「そうか。でもな、むやみやたらに男の支持を得ようとするやりかたは止めてくれよ?お父さん、心配だから」
愛架「親馬鹿ね。大丈夫よ。翔さんには私がいるから」
2人でイチャイチャしはじめた。娘2人の前で。見ていられなくなって目を背ける。いい年してラブラブで・・・・まぁ夫婦仲がいいのは良いことだ。
萌音「ところでお姉ちゃん?お姉ちゃんは何か作戦考えたの?」
律音「ん〜・・・・帰ってくる時に考えてはいたんだけど、ありきたりのものしか」
萌音「考え事しながら歩くのは危ないよお姉ちゃん。まぁ、しょうがないなぁ。私も何か考えてあげる」
そう言ってため息をつく萌音。小学生の妹のほうが色々しっかりしているようなのはなんだろうか。
律音「ありがとうもゆもゆ!!もゆもゆなら何かいいアイデアがでてきそう!!お願いね!!」
と言って妹に抱き付く律音。
萌音「な、なに・・・・?もゆもゆって・・・・」
律音「名前が’もゆり’だからもゆもゆ!!ね?可愛いでしょ?」
萌音「はぁ。まぁいいけど・・・・」
萌音の愛称、決定の瞬間だった。
萌音「それで?次の部活はいつ?」
律音「あさって」
萌音「一応私も考えてあげるけど、自分も考えてよ?いい?」
律音「は〜い」
作戦会議兼部活は明後日。皆、一体どんなアイデア案をもってくるだろうか・・・・。
・・・・・・・・不安しかなかった・・・・・・・・。
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