朝登校してきたアイリーンと流奈に考えてきたユニット名を発表すると、2人は顔を見合わせ、そして頷く。
流奈「いいんじゃない?なかなかかっこいいよ!!」
律音「そう?ありがとうっ!!・・・・でもこれを考えたのはお母さんなんだ」
アイリーン「あらそうなんですの?さすが愛架さんですわね」
2人共’STAR MINE’で異存はないようだ。これでダメだったらどうしようなどと考えていた律音は一安心だ。
放課後、残りの3人にも発表したが、それでいいという事なので『STAR MINE』で決定した。これで決めなければならないのはあと3つだ。
作詞作曲と振付、そして衣装だ。それはとりあえず担当の3人に任せ、律音は応募受付期限ギリギリになってしまった応募用紙にユニット名を書き込み最寄りのコンビニに設置されている郵便ポストへ向かった。
と、校門を出ようとしたところで男子生徒3人に呼び止められた。広報部と名乗るその男子生徒達は今回の事について取材にきたらしい。この広報部、活動内容は学校新聞を創る事。しかしその内容は学内にとどまらず、事件、芸能人についてのニュースなど、多岐にわたる。学校新聞の枠組みを超え、もはや普通の新聞だ。今回は部活として承認され、あの月乃宮プロダクション主催の大会に出るという律音達に取材にやってきた・・・・という事だ。
「部長の六土響介だよ!!オレっちの見立てだと、それは応募用紙とみるが、どうかな?」
律音「あ、うん。そうだけど」
「おおお!!やはり!!という事はユニット名とかもきめたのかい?」
ののか「’STAR MINE’よん☆のの達の事応援SHI・TE・NE☆うににっ☆」
響介「おおお・・・・!!もちろんだとも!!特に君をリスペクトしてるからね!!」
ののか「ありがと〜♪うにうにっ☆」
「おおお・・・・か・・・かわいい・・・・」
響介「オレっちはさっきも自己紹介したけど、広報部部長の六土響介だよ。個人的によろしくNE!!取材対象としてだけではなく、より一層のおつきあいをよろしく!!ふへへへへ」
ののか「わ〜?チョーゲス顔〜・・・・」
翼「やめないか六土君。君のその顔、ただのおつきあいって顔じゃあないね」
ののかと響介の間に割って入り、彼の腕を捻りあげる「いだだだだ!!」とのたうち回る響介。
響介「痛いじゃないか!!何をするんだい!?」
翼「いや、すごいゲス顔をしてたから」
響介「まだ何も手つけてないじゃないか!!」
「六土。この人プリンスツバサだぜ。逆らわないほうがいい」
響介「翼・・・・水鏡・・・・翼・・・・ぐ・・・・あ・・・・」
「ど、どうした響介!?」
「何を騒いでいるの?六土君。今度は何したの?」
いかにもマジメそうなおさげの髪でメガネをしている女子生徒が現れた。響介以外の2人が「副部長・・・・!!」と恐れ慄いた顔をしていた・・・・ので広報部の副部長なのだろう。響介を含む3人が恐怖の顔をむけていた。
響介「鳴鈴!!ご、誤解なんだ!!オレっちはまだ何もしてない!!」
「・・・ほぉ・・・・?まだ?」
響介「あ、いや、いまのは言葉のアヤというものでして・・・・」
ののか「いや〜ん☆のの、イタズラされちゃいましたぁ〜」
やめればいいのに。ののかが余計な事を言うので、鳴鈴という女子生徒は刺し殺すような鋭利な視線を響介に向ける。すると響介はすくみ上ってガクガクブルブルと震えだした。
律音「あの・・・・六土君?大丈夫?なんだか背景に『ドドドドド』とかでてそうなほど震えてるけど・・・・」
「ああ・・・・大丈夫だよ草薙。コイツ、なんでか知らないけど、黄鳴鈴(ファン・メイリン)副部長の名字と水鏡って名字を聞くとこうなるんだよな。なんでだろうな?」
「過去に何かあったのかねぇ?」
「そんな感じじゃないな・・・・何というか・・・・前世の因縁?」
鳴鈴「まぁなんにしても、余計なことをする前に、こうなるという事を身体に刻んでおかないと」
翼「及ばずながら、助太刀するよ」
2人はそういうと、響介に向かって翼は正拳突きを。鳴鈴は飛び蹴りを響介に。人間がこんなに飛ぶか?というほど、吹き飛んで・・・・校舎に壁に激突。そのまま・・・・倒れた。
「プリンスツバサ・・・・助太刀というより、過剰火力だよな・・・・」
「この2人、敵に回したら死ぬよな・・・・気を付けようぜ」
「ああ・・・・」
翼&鳴鈴「正義は勝つ!!」
正義・・・・なのだろうか・・・・。他の人間が苦笑する中、「じ、じゃあこれ、郵便だしてきま〜す・・・・」と応募用紙を入れた封筒を手に、律音は郵便ポストへと向かった・・・・。
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