週末にあたる金曜日。律音達は練習をそこそこに切り上げ、音楽室へ向かった。勧誘候補に声をかける為に。
音楽室ではまだ歌声が聞こえる。コーラス部はまだ歌っているようだ。
声をかけるのは、美久の時と同じく、部活終了後。
音楽室前で待ち続けて1時間。練習が終わり、次々と生徒達がでてくる。皆が出て行ったあと、音楽室に居座ってスマホをいじっているショートツインテールの女子生徒に声をかけた。女子生徒は「ちょっと待ってね〜♪。もうちょっとで次の階層だからっ」といいつつスナホをいじっている。階層が何を言ってるのかわからないが、指使いから察するに、スマホゲームをしているようだ。キリのいいところまで進んだのか、スマホを置いて、顔をあげた。
「それで、なにっかな〜?」
アイリーン「1年の城ケ崎ののかさんですわね?わたくしは2年の月乃宮アイリーンです」
ののか「ほえ〜?しってますよ〜?お嬢様の事を知らない人はいませんから〜?」
4人はとりあえずこの間延びした口調で話す下級生に、事の次第を話すと、ののかは目を輝かせて律音にあと数センチで口と口がくっついてしまうほどに顔を近づけた。
ののか「’STAR LIGHT PROJECT’!!ホントに出るんですか!?キャー!!とうとうこの学校にもアイドルが・・・・!!ってぇ〜、ののにも声をかけてきたってことわ〜、もしかして〜、ののを誘いに来たんですかぁ〜?」
美久「そういう事になる・・・のかな?」
流奈「もしよければだけど、一緒にって・・・・おわっ!?」
今度は流奈に抱き付いたののか。顔を (>▽<) ←顔にして。
ののか「キャー!!とうとうののもアイドルに!!夢の、念願の!!アイドルに!!ののの魅力でメロメロにしてうっにうににしてやんよっうにっ☆って感じで〜。キャーいっぱいファンがついたらどうしよ〜?そしてかっこいい男の子と恋に堕ちちゃったりして〜?でもぉ、ののは皆のものだからごめんね〜って断っちゃうの。罪なのの。ああ、この愛らしさが・・・・この愛らしさが故に・・・・罪作りなのの・・・・!!」
何か1人芝居を始めた。しばらく空想の世界に旅立たれてしまったので、帰ってくるまでの15分・・・・4人は目を点にして待つのだった・・・・。
ののか「あら〜?ごめんね先輩方〜☆」
アイリーン「やっと帰ってきましたわね・・・・。それで、貴女やる気がおありでしたら--------」
ののか「やりますやりますやりますやりますやりますっ!!!!」
流奈「うあ・・・・すごいやる気・・・・」
美久「圧倒されちゃうね・・・・」
律音「元気な子だね〜」
やる気満々のののかに圧倒されつつ、一応コーラス部の先生と相談をするようによいう話だけする。練習しながらコーラス部とのかけもちは大変だ。美久のように退部してきてもらったほうがいい。
アイリーン「という事なのですが」
ののか「ふむ〜。確かに両立は大変そうですよねぇ〜」
一応このばの返事は保留としておく。当人はやる気満々だが、勝手にコーラス部から連れ出す訳にはいかない。次の練習の時に相談してもらうことにし、ののかと別れた。
ずいぶんとののかはマイペースで圧倒される勢いのある女の子のようだが・・・・
大変な子に声をかけてしまったなと、ちょっと困ったアイリーンなのだった・・・・。
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