片膝をついた王子は「まだおわりではない・・・・!!」と叫び、立とうとする。しかしカを振り絞っても・・・・地についた足が・・・・あがってくれていない。
雅輝「まだやる気ですか王子」
王子「当然だ!!彼女を・・・・失うわけには行かない!!」
片膝をついたまま剣を構える。彼の意思は固いようだ。雅輝もそれならと剣を構えた。
そかし・・・・2人の間に両手を広げてシーラが割って入った。
シーラ「雅輝さん。もうやめてください。彼はもう戦えません」
王子「何を言うシンデレラ!!私はまだ--------」
シーラ「なら立ち上がってください。もう・・・・いいんです・・・・。私のために傷つかなくても・・・・。雅輝さんもこれ以上、彼を傷つけないでください」
雅輝「わかった」
雅輝は剣を鞘に収める。決闘は買ったのだ。これでシーラと共に帰ることができる。しかし・・・・彼の手を、シーラはとらなかった。そして・・・・首を振る。
シーラ「ごめんなさい雅輝さん。私・・・・あなたのところへはいけません」
雅輝「なぜだ!?僕は・・・・君が・・・・」
シーラ「一度負けてからこの数日、王子様に勝てるだけの技をどこで習ったのかはわかりません。ですが、私のために努力していただいたのでしょうね。嬉しいです。でも・・・・私はあなたの手をとれない。私は・・・・王子の許へいきます」
王子「シンデレラ・・・・」
雅輝「シーラちゃん・・・・」
決闘で勝ったとはいえ、やはり結局最後はシーラの意思。これだけ彼女の為にと努力してきたが・・・・彼女の意思はやはり覆ることはなかったようだ。
シーラ「雅輝さん。出会って1年とちょっとでしたが・・・・ありがとうございました。私・・・・現実世界での思い出・・・・一生忘れません。そして・・・・あなた・・・・の・・・・ことも・・・・ふ・・・・ぅぅぅぅ・・・・」
シーラの言葉の最後のほうは・・・・嗚咽になって聞き取れない。涙を流しながらただ「さようなら・・・・」と雅輝に別れを告げ、王子に肩をかして、2人で王宮へと去っていった・・・・。
雅輝「シーラちゃん・・・・」
諦めるしかないのだろうか。彼女があそこまでの意思を貫いている以上、これ以上は彼女の迷惑になってしまうだろう。雅輝は・・・・シンデレラの家へと戻っていった。
そして1週間後。城下に1つの告知がなされた。王子の結婚式の。相手はもちろん-----------
雅輝「シーラちゃん・・・・」
ミランダ「これがあの子の意思なのよ。どうあっても物語を完遂させる・・・・ね」
ルレイア「責任感の強い子になったんだね・・・・」
シーラと王子の結婚式。これが本当にシーラの幸せの為なら・・・・身を引く覚悟だったが・・・・最後に見せたシーラの泣き顔が脳裏からはなれない。
きっと・・・・シーラは無理をしているのだと。
自惚れだという自覚はある。しかし・・・・
雅輝「ミランダさん、ルレイアさん。僕、行ってきます。・・・・シーラちゃんをとりもどしに」
ミランダ「ちょ、取り戻しって・・・・まさか、結婚式に乱入する気!?」
ルレイア「それはちょっと無謀じゃ・・・・」
「いかせてやりなさい」
そう言ったのは、エルダールだった。エルダールとドロシーは優しい微笑みで雅輝をみつめている。
ドロシー「雅輝さん。これが最後のチャンスと思って行ってきなさい。頑張ってね」
エルダール「応援するよ。シンデレラの気持ちが変わるといいんだが・・・・どうも1度決めたらなかなか曲げない頑固者に育ってしまっていたみたいでね。まぁ現実世界でずっといた君ならそれもわかっているか。がんばりたまえ」
雅輝「はい!!行ってきます・・・・!!」
雅輝は最後の賭け・・・・結婚式乱入に向けて王宮へと駆けて行く。果たしてこの賭けの結末は-----------------------
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