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2026年10月04日09:21

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【配信連動企画】昭和プロレス年史外伝��1976年の新日本プロレス(4)

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76年2月6日新春黄金シリーズ最終戦、新日本プロレス初進出の日本武道館大会は12,600人(テレビ生中継、満員発表)の観客を動員しました。当日は金曜日であり、午後8時よりワールドプロレスリングのレギュラー枠による生中継。

テレビ中継のオープニングは前週の1月29日大阪府立体育会館で猪木に顔面裂傷を負わせたタイガー・ジェット・シンに猪木の仇を打つべく坂口征二が名乗りを上げて一騎討ち。

坂口はパワーで真っ向からシンを攻めていきましたが、シンの巧みな反則の前に足許を掬われ、12分21秒に両者リングアウトの引き分けとなりました。

ちなみに坂口とシンというのは地方のノーテレビ会場ではシンが5分前後でコブラクローで完勝しているケースが多いですが、テレビマッチになると反則決着や両者リングアウトになります。

この時点で午後8時15分過ぎ。CM明けでメインイベントに出場するウィリエム・ルスカと猪木が入場、両国国歌吹奏等セレモニーの後、試合開始のゴングが鳴ったのは既に午後8時半を回っていました。解説は桜井さんに日刊スポーツの鈴木庄一氏。

果たして放送時間内に終わるのか?レフェリーは柔道出身の遠藤幸吉。ルスカのセコンドにはスパーリング・パートナーとして来日したオランダのサンボ世界王者、クリス・ドールマン(当時はドルマン表記、ちなみにルスカもテロップではウィレム・ルスカと表記され、ルスカが亡くなった15年の各日本メディアではヴィレム・ルスカとなっていた)

試合は時間無制限1本勝負、KO、TKO、ギブアップかで勝敗が決します。ルスカは当て身、金的以外はほぼ禁じ手はなく、猪木もプロレスで言う反則以外はほとんど何でもありのアバウトなルールでした。

試合は寝技の攻防で猪木がルスカの裸絞めにガッチリと捉えられました。前週の大阪でシンのサーベル攻撃によって負わされた顔面の傷口が裂けて出血する猪木。

猪木は必死にロープににじり寄りエスケープ。ロープブレークはないはずですが遠藤レフェリーはブレークを認めました。

鈴木氏「猪木の出血が酷くなりましたね」

残念ながら試合の途中で放送時間は終了。放送終了後も試合結果を問い合わせる電話がNET(テレビ朝日)に多数寄せられた為にこの後の番組内でニュース速報的扱いで試合結果が流されました。

猪木はナックルパンチを出してルスカを挑発、ルスカは柔道着を脱ぎ捨てて上半身裸に。

舟橋アナ「柔道着を取りましたウィリエム・ルスカ、柔道着を脱いで叩き付けました!」

桜井さん「これはねぇ、柔道着を着ている時の柔道家としての部分とですね、裸になった時に『もうこれは喧嘩ファイトだ』いうね、凄みを感じますねぇ」

上半身裸になったルスカを猪木は肩に担ぎ上げてエアプレーン・スピンの体勢へ。

舟橋アナ「持ち上げたぞっ!飛行機投げかっ!?」

桜井さん「レスリングの試合になりましたねぇ!」

しかし、ルスカは猪木に持ち上げられながらも回転を許さず、グラウンドに引き込んでの腕ひしぎ逆十字固め。おそらく70年3月7日台東体育館での馬場、猪木組vsフリッツ・フォン・エリック、プリンス(キング)・イヤウケア組のインターナショナル・タッグ選手権試合で猪木がエリックをギブアップさせた腕十字架固めを除けば、日本のプロレス、格闘技系のリングに初めて本格的な腕ひしぎ逆十字固め(MMAでは腕ひしぎ十字固め)が登場した記念すべき瞬間でした。

これを逃れた猪木はルスカにドロップキック、さらに柔道着の帯を掴んでのバックドロップ3連発。

舟橋アナ「フォールはありません!ギブアップしかありません!」

鈴木氏「いや、これカウントするんでしょう?」(あくまで冷静)

桜井さん「いやぁ〜、これはフォールがないんで、もう徹底的に…、デスマッチの凄さですねぇ、もぅぁ!」

もぅぁ!は日本語になっていませんが桜井さんはエキサイトしていたことでしょう。

鈴木氏「遠藤君、レフェリーがですね、判定してもうこれは…」

と言ったところでルスカのセコンド、ドールマンがタオルを投入、20分35秒、猪木のTKO勝ちとなりました。

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