76年新日本プロレス「アジア・リーグ戦」(正式名称には「アジア・リーグ戦チャンピオン決定シリーズ」)は7月9日後楽園ホールで開幕。
2月16日に記者会見を行った通りで新設されたアジア・ヘビー級、アジア・タッグの両初代王者の座を巡り、トーナメントとリーグ戦の併用により参加選手がしのぎを削ることになりました。
シングル部門は日本代表が坂口征二、ストロング小林、星野勘太郎、山本小鉄、木戸修、柴田勝久、永源遙の8選手、外国人勢がインド代表タイガー・ジェット・シン、ガマ・シン。モンゴル代表がジート・モンゴル&ボロ・モンゴルのザ・モンゴルズ、パキスタン代表がマジット・アクラ、ゴーディ・シン、トルコ代表がアリババ、香港代表がハン・リーの8選手の計15選手。
NWF世界ヘビー級王者のアントニオ猪木はシングル部門は不参加。
タッグ部門の参加チームは猪木&木戸組、坂口&S小林組、星野&小鉄組のヤマハ・ブラザーズ、永源&柴田組、TJシン&アクラ組、ザ・モンゴルズ、ガマ・シン&GDシン組、アリババ&Hリー組の8チーム。
両部門とも、抽選によるトーナメント1回戦を行い、シングルが1回戦突破の8選手、タッグが1回戦突破の4チームによる総当たりの決勝リーグ戦を行い、いずれも上位2名、2チームによる優勝決定戦(初代王者決定戦)を行います。シングル部門は予選トーナメント、決勝リーグ戦とも30分1本勝負。タッグ部門は予選トーナメントが45分1本勝負、決勝リーグ戦は45分3本勝負。決勝リーグ戦は勝ち1点、あらゆる引き分けが0.5点、負けが0点。
優勝決定戦はシングル、タッグ部門とも60分3本勝負。シングルは7月29日、大阪府立体育会館、タッグが8月4日、仙台・宮城県スポーツセンターで開催されます。
なお、結局猪木はNWF世界ヘビー級王者であることをからシリーズ最終戦の8月5日蔵前国技館で7月29日大阪府立体育会館で決定する初代アジア・ヘビー級王者とNWF世界ヘビー級王座防衛戦を行うと発表されました。
初代アジア・ヘビー級王者の最有力候補インド代表、TJシンは1〜2月の「新春黄金シリーズ」以来5か月ぶりの来日。前回は開幕戦こそクリーンファイトを見せていましたが、初の日本武道館大会のメインイベントを「オランダの柔道王」ウィリエム・ルスカに横取りされたと激怒。本来の「狂虎」の本性を剥き出しにしたクレージーファイトを展開。
1月9日福岡九電記念体育館、1月29日大阪府立体育会館と2度に亘る猪木とのシングル戦では優勢に試合を進め福岡では猪木を大流血に追い込んで13分26秒、両者リングアウト、大阪では猪木の左眼の下から鼻にかけて裂傷を負わせ、20分1秒、反則負け。猪木との決着をつけるための来日で、アジア・ヘビー級、NWF世界ヘビー級、さらにアジア・タッグの三冠王者を目論みます。
初来日のガマ・シンは1954年12月インド・パンジャブ州の出身のバハマ育ちの当時21歳。バハマでデビューしカナダのカルガリーに転戦。ここでミスター・ヒトのコーチを受けています。ヒトのコーチを受けているということはジャパニーズスタイルにも対応できるはずですが…。TJシンの子分といえばマイティ・ズール、ファザール・シン、ブルータス・ムルンバと「ハズれ」ばかりだけに果たして…?
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