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2026年09月13日09:42

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【配信連動企画】昭和プロレス年史外伝�γ�木抜きの春の本場所、第3回ワールド・リーグ戦(11)

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76年新日本プロレス「第3回ワールド・リーグ戦」は坂口征二の初優勝で幕を閉じましたが、優勝決定戦の行われた5月11日の東京体育館は5,200人発表と動員は振るわず。

5月11日はGW明けの火曜日になりますが、当時はまだプロレスの東京のビッグマッチは全日本プロレスが生中継で土曜日に年数回開催する位で土日祝集中型ではなく、木金曜日開催が中心でテレビ観戦並行時代でしたので、開催曜日は不入りの理由にはなりません。

やはりアントニオ猪木のリーグ戦不出場が大きく影響したのが最大の不振の原因でした。

優勝した坂口は開幕戦の4月2日、川崎市体育館で苦手のキラー・カール・クラップに負け、さらに4月6日、五泉市民会館では安全パイと思われていたブッチャー・バションにリングアウト負けを喫してまさかの連敗スタート。持ち直して来たところ、4月23日、岡山武道館でペドロ・モラレスの秘技ダイビング・ローリングクラッチホールドの前に3敗目。

優勝決定戦進出は絶望視されましたが、猪木の出場辞退で浮上、10勝(1不戦勝)3敗でクラップ、ビクター・リベラと並んでリーグ戦2位となり、同点2位3者による優勝決定戦進出者を決める巴戦で2人を一夜にして破り、優勝決定戦進出を決めています。

準優勝のモラレスはリーグ戦13戦全勝(2不戦勝)で堂々の1位通過。約2年ぶり初の新日本プロレス参加、前回の74年5〜6月の全日本プロレスへの来日の時よりウェイトアップしさらにパワーアップ、試合もラフバウト中心で気性の荒さを見せつけました。猪木との優勝決定戦が実現しなかったのは残念でしたが、その強さを新日本プロレスのファンに見せつけました。

3位のクラップは3年連続3度目の出場、第1、2回大会は弱体といわれた外国人勢の中でエース格としてリーグ戦を牽引、2年連続準優勝しましたが、この年はモラレスがエースということもあり過去2回のような訳にはいかず。それでもベテランらしい狡猾な試合運びでリーグ戦同点2位に持ち込んだのはリーグ戦の闘い方を熟知していたからでしょう。

モラレスに敗れたのは実力通りとしても、マサ齋藤にリングアウト負け、星野勘太郎の回転エビ固めにフォール負けは不本意でした。

リベラの3位は出来過ぎの感あり。負けはモラレス、坂口、クラップの上位3選手で、ストロング小林、M齋藤にはフォール勝ち。S小林とは公式戦外でのタッグ、シングルでは負けばかりでしたが、大一番の公式戦でS小林に土をつけました。

S小林ですが、フリーの立場で初参戦となった前75年は猪木、坂口、大木金太郎と並んで同点2位となり、決勝戦出場者決定トーナメントで猪木に破れましたが、負けはクラップ戦の1敗だけで猪木、坂口とは時間切れ引き分け、大木にはフォール勝ちと大活躍、公式戦最終日のスーパー・デストロイヤー(タワーリング・インフェルノ)戦で両者リングアウトに持ち込まれ、単独2位を惜しくも逃しましたが、大木と並んでリーグ戦を盛り上げた立役者になりました。

しかし、新日本プロレス所属となってから初のワールド・リーグ戦は9勝(1不戦勝)4敗、3位にクラップ、リベラと2人いた為、相星のマサ齋藤と並んでの同点5位。上位のモラレス、坂口、クラップ、リベラに負けと波乱を起こせずに終わりました。

私がマッチメーカーであれば、坂口、クラップ、リベラの中にS小林を入れました。坂口はBバションには負けなくとも両者リングアウトでも十分取りこぼしです。Bバションに両リン、S小林とは30分時間切れ引き分けで9勝2敗2分で10点、S小林は坂口と時間切れ引き分けで終盤戦にM齋藤に粘られて時間切れ引き分けに持ち込まれ、9勝2敗2分で10点。

TBS時代の国際プロレスのエースで、同局ネットの強かった仙台でS小林を活用しない手はありません。

4人が10点でリーグ戦2位に並び、優勝決定戦進出者決定トーナメントでは抽選の結果、第1試合がS小林vsクラップ、第2試合が坂口vsリベラの組み合わせ。公式戦ではクラップに敗れたS小林は初優勝のチャンスに向けてラッシュし、クラップの額を鉄柱に打ち付けて流血させ、コーナーに逆さ吊りにしストンピング。仙台のファンからは「ワッショイ、ワッショイ!」の大合唱。

エキサイトして止めに入ったレフェリーにも暴行。さらにブレーンバスターでクラップを叩きつけ、フォールの体勢に入りましたがレフェリーはダウンしカウントは入らず。S小林は倒れているレフェリーを起こしましたが、12分41秒、レフェリーはゴングを要請しクラップの手を上げました。クラップの反則勝ち。呆然とするS小林ですが判定は覆らず無念の失格。

第2試合で坂口を逆片エビ固めで破ったリベラ、レフェリーが試合終了のゴングを要請しようと本部席の方を向いた瞬間、角材を持った手負いのクラップがTインフェルノを引き連れてリングに上がり、逆片エビ固め決めている状態の坂口の背後から角材で脳天を一撃、無防備状態の坂口は不意を突かれダウン、場外に落として鉄柱ヘ。坂口は左眼の上から大流血。

まだ第3試合の坂口vsクラップ戦のゴングは鳴っていない。2年前の悪夢再現か?

若手に担がれて退場し控室で応急処置を受ける坂口。リングドクターからは「傷口が深く、試合は無理」と言われましたが「どうしても、やらせてくれっ!」と坂口は悲痛な叫び。坂口は額に包帯を巻いてリングに上がる。倍賞鉄夫リングアナより「坂口選手の強い希望により、試合を行います!」とアナウンスがあり、第3試合開始のゴング。

先にリングで待っていたクラップは坂口に襲いかかり、包帯をむしり取って鉄柱にぶつけてブレーンクロー、坂口の額の傷口はすぐに開いて再び流血、後は実際の展開と同じで坂口が渾身のブレーンバスターからの体固めでクラップをフォールし、優勝決定戦進出を決めました。

以上、これが私の考えた優勝決定戦進出者決定トーナメントです。
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