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2026年09月12日09:22

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【配信連動企画】昭和プロレス年史外伝�γ�木抜きの春の本場所、第3回ワールド・リーグ戦(10)

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76年「第3回ワールド・リーグ戦」第31戦、5月10日仙台・宮城県スポーツセンター(観衆3,500人発表)大会で翌5月11日東京体育館での優勝決定戦出場者を決める巴戦(先に2勝した選手の勝ち)が行われ、10勝3敗で同点2位となった坂口征二、キラー・カール・クラップ、ビクター・リベラの3人が対戦しました。

試合順は抽選で決められ、第1試合はクラップとリベラの対戦、12分6秒、クラップがブレーンクローでリベラから勝利を奪い1勝。次いで第2試合、坂口とリベラの一戦は8分57秒、坂口が逆片エビ固めでリベラをギブアップさせて坂口が1勝。2敗のリベラは脱落。

第3試合の坂口vsクラップ戦の勝者が優勝決定戦に進出となりました。これまでクラップには散々煮え湯を飲まされてきた坂口、苦手意識を克服出来るか?まさに背水の陣。クラップはゴング前から奇襲をかけ、場外に落として坂口の額を鉄柱に叩きつけ、坂口は左目のコメカミのあたりをザックリと切って大流血。

血ダルマとなった坂口の頭部をブレーンクローでギリギリと絞り上げていきます。坂口は投げを打って脱出、ここでクラップに屈したら、優勝争いは外国人同士ということになり、これは阻止しなければなりません。

流血で意識朦朧とする中、場外でクラップを鉄柱にぶつけ、上がって来たところをロープ越しのブレーンバスター、6分12秒、体固めで坂口クラップからフォール勝ちし2勝。巴戦を制して優勝決定戦進出を決めました。翌5月11日、東京体育館は1位ペドロ・モラレスと2位の坂口による優勝決定戦となりました。

仙台大会はノーテレビでしたが、この優勝決定戦の巴戦はフィルム収録され、翌11日の東京体育館大会の前に5月14日の「ワールドプロレスリング」でダイジェスト放送されました。

猪木はセミファイナルに出場、タワーリング・インフェルノを7分19秒、弓矢固め(ボーアンドアロー・バックブリーカー)でギブアップさせました。猪木は5月7日の高松大会でクラップの襲撃を受けて肩を負傷、「ゴング」76年7月号には「高松大会終了後、一旦帰京した猪木は主治医である菊屋橋病院院長佐藤三蔵氏の治療を受けた」という記事もありますが、優勝決定戦辞退は最初から決まっていた話ではないかと思います。

ストロング小林は木戸修とのタッグでモラレス&ケン・マンテル組と対戦(45分1本勝負)、12分51秒、モラレスが木戸を体固めで破り、モラレス&マンテル組の勝利。

それにしても仙台大会ですが、優勝決定戦の前日にしかも仙台という比較的大会場で元々公式戦が組まれていなかったのか?という疑問が生じますが、調べてみると1試合だけ、星野勘太郎vs山本小鉄のヤマハ・ブラザーズ対決が組まれていました。

既に書いた通り小鉄はリーグ戦を途中棄権しており星野の不戦勝になっていますが、やはり仙台に主要公式戦が初めから組まれてないのには違和感を覚えます。やはりこの日に優勝決定戦進出者決定戦をやるつもりだったのでしょう。

第32戦、5月11日東京体育館(テレビ収録、観衆5,200人発表)大会、メインイベントは第3回ワールド・リーグ戦優勝決定戦60分1本勝負、1位モラレスと2位坂口の決戦。

前日クラップに受けた額の傷口が開いて流血、その額に噛みつくモラレス、怒った坂口はモラレスを突き飛ばして場外の鉄柱に打ち付けるとモラレスも額から流血、そこに坂口も噛みつきのお返し。凄まじいラフバウトとなりました。

坂口のバックを制したモラレスは勝負を賭けた後方回転エビ固め、これは坂口がカウント2で返す。坂口はブレーンバスター2連発。

コーナーポスト最上段に昇ったモラレスを坂口は場外に向けてのデッドリー・ドライブ。モラレスは3メートル近い落差の場外マットに転落、この一撃が勝敗を決めた。坂口は場外でアトミック・ドロップ、素早くリングに上がり、腰を強打したモラレスはカムバック出来ず、25分38秒、リングアウト勝ち。念願の初優勝を果たしました。

優勝した坂口は責任を果たした喜びもありつつ「来年は猪木さんと闘って勝って優勝したい」とコメント。敗者復活戦的なスッキリした優勝ではないことは自覚していたようでした。

猪木はセミファイナルでリベラとシングルマッチ45分1本勝負で対戦し9分20秒、バックドロップからの体固めでフォール勝ち。坂口vsモラレスと猪木vsリベラはテレ朝チャンネル「ワールドプロレスリング・クラシックス」で繰り返し再放送されており、現在も視聴可能です。

S小林はセミ前に出場、マサ齋藤と組んでクラップ&Tインフェルノ組と45分1本勝負で対戦12分52秒、S小林がインフェルノを片エビ固めで破りました。

シリーズ最終戦、5月13日大阪府立体育会館(テレビ収録、観衆6,000人満員発表)大会。メインイベントは坂口&S小林組の保持する北米タッグ王座にモラレス&リベラ組が挑戦。

1本目は21分22秒、S小林とモラレスが両者リングアウトで1−1。決勝の2本目は4分20秒、S小林がカナディアン・バックブリーカーでリベラをギブアップさせて2−1で坂口&S小林組が2−1で勝ち2度目の王座防衛を果たしています。

猪木はセミファイナルでクラップとシングルマッチ45分1本勝負で対戦、僅か6分29秒、猪木の反則勝ち。

この日は「日韓親善プロレス大会」という冠があり、張永哲&千圭徳組vs永源遙&柴田勝久組は12分16秒、張が永源を逆さ押さえ込みで破り、禹基煥は藤原喜明とのシングルマッチで10分48秒、逆エビ固めでギブアップ負けしています。

やはり全日本プロレスに行ってしまった大木金太郎の金一道場派を抜きに日韓対抗戦をやろうと思ってもレベルに差がありいささか無理がありました。

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