87年全日本プロレス「創立満15周年記念ジャイアント・シリーズ」終了後、日本人選手によるワンナイト興行、「創立満15周年記念エキサイティング・ナイト」が11月7日後楽園ホール(テレビ生中継、観衆1,750人満員発表)で開催されました。馬場はテレビ生中継の解説で放送席に座った為、出場せず。
メインイベントは1月2日の同所での大会以外で開催することは非常に珍しくなったスーパーヘビー級バトルロイヤル(12人参加)。参加選手はジャンボ鶴田、谷津嘉章、タイガーマスク、ザ・グレート・カブキ、ジョン・テンタ、阿修羅・原、ラッシャー木村、鶴見五郎、仲野信市、高木功、寺西勇、永源遙。
まずR木村が鶴田のジャンピング・ニーパットとタイガーマスクのドロップキックを同時に受け、倒れたところを押さえ込まれ最初の退場。次いで永源が原のラリアットで押さえられて2人目の退場、原はすぐさま次の攻撃に出て寺西を回転エビ固めに決めて寺西が3人目の退場。しかし、他の選手達に、寺西に仕掛けた回転エビをびっくり返されて押さえ込まれて原が4人目の退場。
鶴田が鶴見に首固め。しかし、他の選手達がこれを反転させて鶴田は下になってしまい、カウント3が入って5人目の退場。やはり、回転エビ固めや首固めをバトルロイヤルで積極的に仕掛けていくのは危険です。
谷津とカブキがリング中央で両足の取り合いからシーソー状態になり、そこへ他の選手達が一斉に乗っかってカウント3、両者同時退場(6、7人目)。
次期「創立満15周年記念世界最強タッグ決定リーグ戦」でチーム結成しエントリーが決まったタイガーマスクと仲野が本番に前に連係プレーの予行演習、巨体の高木にダブル・アトミックドロップからのバックドロップの連続攻撃を決めて高木を体固めでフォール。高木は8人目の退場。
テンタが仲野にボディスラムを決めようと持ち上げた時、仲野の背中めがけタイガーマスクがフライング・ボディアタックを敢行。押し倒されたテンタはそのまま押さえ込まれて9人目の退場。タイガーマスク&仲野組は高木、テンタという超ヘビー級を相手に連係の試し切りを成功させました。
勝利の喜びも束の間、背後に忍び寄って来ていた鶴見の急所蹴りで仲野がフォールされ10人目退場。決勝はタイガーマスクと鶴見となりました。
タイガーマスクは鶴見にフライング・ボディアタック、鶴見はこれをを受け止めましたが、鶴見の背後で倒れていた仲野に躓いて転倒、そのままタイガーマスクが押さえ込み、7分44秒、体固めでタイガーマスクが優勝を飾りました。
メインイベントのバトルロイヤルはどちらかと言うと「最終試合」的な色合いが強く、セミファイナルというより、この日の実質的なメインイベントだったのが輪島大士と天龍源一郎のシングルマッチ(ノンタイトル60分1本勝負)
このところ、肝心な試合で場外でダウンしたまま起き上がれず、リングアウト負けという不甲斐ない試合が続いている輪島に対し、天龍は厳しい攻撃を加えていきます。チョップ、キック、さらにリングシューズでの顔面蹴り。
その度に立ち上がる輪島でしたが、左足へキック攻撃を受けたまらず場外転落。天龍は、輪島がエプロンに上がってきたところへ助走をつけてのフライング・ボディアタック、輪島を場外に吹っ飛ばして16分18秒、天龍がリングアウト勝ちしました。またしても輪島は場外で大の字になり立てずに完敗しました。
この試合の後のバトルロイヤルは世界最強タッグ決定リーグ戦に出場する日本人チーム選手+α参加の選手という予定で天龍と輪島もラインナップに名を連ねていましたがこのようなハードな試合直後ということで出場せず。(馬場も輪島と組んで最強タッグに出場予定ですがテレビ解説の為出場しませんでした。)
この試合の12日後、11月19日、新日本プロレスの後楽園ホール大会でのマサ齋藤&長州力&ヒロ斉藤組vs前田日明&木戸修&高田延彦組の6人タッグマッチで前田が試合中に長州の顔面に蹴りを入れる「長州顔面蹴撃事件」が起きる訳ですが、前田はこの天龍vs輪島戦での天龍の攻撃ぶりに誘発されたと後にコメントしており、それはおそらく後付けの理由でしょう。この件につきましては稿を改めて書きます。
鶴田と谷津の五輪コンビが聖地・後楽園初登場、原&冬木組の天龍同盟と対戦。、鶴田と谷津は冬木にサンドイッチ・ジャンピング・ニーパットを浴びせ、最後は9分57秒、谷津がパワースラムを決め片エビ固めで冬木をフォールしています。
全日本プロレス本隊対国際血盟軍、カブキ&渕正信組とR木村&鶴見五郎組は11分15秒、R木村がブルドッキング・ヘッドロックから渕を片エビ固めで破り国際血盟軍に軍配が上がりました。
最強タッグに出場が決定したタイガーマスク&仲野信市組はテンタ&大熊元司組と対戦、9分33秒、タイガーマスクがジャパニーズ・レッグロールクラッチホールド(回転足折り固め)でベテラン大熊を丸め込んでのフォール勝ち。
マイティ井上&高木組vs寺西&永源組は8分2秒、首固めでM井上が永源をフォール。栗栖正伸と川田利明のシングルマッチは11分1秒、ラリアットからの片エビ固めで川田の勝利に終わりました。
第1試合のハル薗田と小川良成のシングルマッチは9分9秒、薗田がフィッシャーマンズ・スープレックスホールド(網打ち式原爆固め)で小川を撃破しています。
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