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2026年04月01日07:10

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【特別編】マイティ井上さん追悼(236)

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87年全日本プロレス「創立15周年記念サマー・アクション・シリーズ2」参加外国人選手プロフィールの続きです。

「黄金の鷹」オースチン・アイドルは80年8〜9月の「サマー・アクション・シリーズ2」以来実に7年ぶりの来日。

1949年フロリダ州出身の当時38歳、アイアン・マイク・マッコードのリングネームで72年フロリダ州でデビュー、トップにのし上がり、ニューヨークMSGを中心としたWWWF地区でも活躍、75年2月にフロリダでセスナ機事故に遭って重傷を負います。(同乗していた71年2〜3月の日本プロレス「ダイナミック・ビッグ・シリーズ」に1度だけ来日したボビー・シェーンが死亡、68年9〜10月に国際プロレスに来日したバディ・コルトが負傷しレスラー生命を絶たれる)

カムバック後にアイドルに改名し80年8月に初来日、得意技である足4の字固めを「ラスベガス・レッグロック」と称し、8月20日後楽園ホールでの開幕戦では鶴田からタッグマッチで1本ギブアップを奪っています。

扱いは日本側から参戦したミル・マスカラス&ドスカラス組のマスカラス兄弟と、後半戦に特別参加したNWA世界ヘビー級王者、ハーリー・レイスを除くフル参戦組ヒールサイドとしてはトップで、9月10日、滋賀県大津市皇子が丘体育館でマスカラスと両者反則、同17日、千葉県館山市民センターでは鶴田と両者リングアウトの引き分けでノーフォール負けで帰国しました。

帰国後はテネシー州を拠点とした米国版CWAに転戦。80年10月6日にはビル・ロビンソンを破りCWA世界ヘビー級王座を獲得し以後は同地区に定着。7年ぶりの日本遠征が大いに楽しみです。

ベテラン、ネルソン・ロイヤルは1月〜2月の「創立15周年記念新春ジャイアント・シリーズ」以来約7か月ぶりの来日。既にセミリタイアした身であり、長く来日間隔が空いていたのにこの年だけで2回呼ばれているということはやはり輪島大士のコーチを引き受けたことに関する見返りでしょう。

1935年テキサス州出身の52歳。かつてポール・ジョーンズとの「牧童コンビ」で小気味いいファイトを展開していたロイヤルも寄る年波には勝てず。前回来日時は輪島要員としての負け役を強いられましたが、ベテランらしい試合運びでマニアを唸らせました。今シリーズも輪島相手にやられ役にされてしまうのでしょうか…。

今シリーズもディック・スレーター、アイドルのように来日間隔が空いてしまった選手に加え、初来日の外国人選手が2名参戦しています。

今回の初来日を機に90年代まで全日本プロレスのレギュラー外国人となるジョー・ディートン。57年ノースカロライナ州出身の当時30歳。今回一緒に来日するネルソン・ロイヤルジムに兄のデビッド・ホス・ディートン(翌88年10月に全日本プロレスに来日)と一緒に入門。

ロイヤルのコーチを受けてデビューし、テキサス州のローカル団体SCWを主戦場にしていました。85年12月18日には兄のデビッドと共に、ハワイのリア・メイビア未亡人派に呼ばれ、ホノルル・アロハスタジアム大会で猪木&アンドレ・ザ・ジャイアント組と対戦し、テレビ朝日の画面に登場しています。

87年からノースカロライナ州のNWAジム・クロケット・プロに転戦し試合を行っており、今回はロイヤル、クロケットのブッキングラインで初来日が実現しました。

初来日2人目ばジーン・リージョン。ノースカロライナ州出身。生年に関しては不明な点が多く、1936年生まれと書いてある文献もありますが、それだとこの年51歳となりおそらく間違いか?先の「創立15周年記念サマー・アクション・シリーズ」に初来日したコルト・スティール同様、ロイヤルのジムで輪島のスパーリング・パートナーを務めた縁で初来日が決定。リージョンも輪島要員で呼ばれたと思います。

日本側ですが、1月の「創立15周年記念新春ジャイアント・シリーズ」途中で怪我の為途中欠場、国内で復帰戦を行わないまま3月に海外修行に出発したサムソン冬木が、8月14日にアメリカ、プエルトリコでの修行を終えて帰国、開幕戦からフル参戦。

アメリカに生活の拠点がある佐藤昭雄は、「創立15周年記念新春ジャイアント・シリーズ」1月3日の後楽園ホールから1シリーズ出場した後アメリカに戻りましたが約6か月振りにアメリカから帰国し、このシリーズに単発出場。

8月17日、大相撲の元十両・玉麒麟(本名・田上明、埼玉県秩父市出身、当時26歳、192cm119kg)が、ジャパンプロレス入りしています。これは、輪島、ジョン・テンタ、高木功と大相撲から相次いで知名度のあった力士が全日本プロレスに入団、全日本プロレスと日本相撲協会との関係が悪化してしまった為に馬場がジャパンプロレスに田上の籍を置いたもので、実質的には全日本プロレスへの入団でした。

シリーズのタイトルマッチ、ビッグマッチですが、前半戦の8月31日に日本武道館大会を開催、鶴田vs天龍の「鶴龍対決」がシングルマッチで早くも実現。また、スタン・ハンセンのPWFヘビー級王座には先シリーズの7月19日、後楽園ホール大会に続き、ジャパンプロレスのエース、谷津嘉章が連続挑戦します。

9月3日愛知県体育館ではテッド・デビアスのWWF移籍で空位となったPWF世界タッグ選手権試合が開催されます。挑戦者チームは天龍&阿修羅・原組の龍原砲に決定。王者チームの片割れ、スタン・ハンセンの新たなパートナーには誰が指名されるのか?

なお、名古屋大会の結果如何に関わらず、今シリーズ中にPWF世界タッグ選手権試合は9月12日テレビ生中継の岡山県倉敷市営体育館、シリーズ最終戦の9月17日、新潟県小出郷体育館で三番勝負が組まれており、日本側には全て龍原砲が参戦。

9月11日広島県立体育館では8月31日日本武道館大会でのハンセンvs谷津戦終了時点でのPWFヘビー王者と天龍が自ら保持するUNヘビー級王座を賭けてのダブル・タイトルマッチが実現します。

9月12日倉敷では鶴田のインターナショナル・ヘビー級王者にニック・ボックウィンクルが挑戦。AWA世界ヘビー級のベルトを巡って日米で激しい闘いをした両者が今度はインターナショナルの王座を賭け激闘を展開。

9月15日後楽園ホールでは11日広島大会終了時点でのPWFヘビー級王者に輪島が挑戦。もし、広島で天龍が勝ちPWFとUNの二冠王者になっていれば二冠戦となる可能性もあります。また、同日、渕正信の保持する世界ジュニア・ヘビー級王座には進境著しい川田利明が初挑戦。

川田は前86年12月に凱旋帰国後、同門では百田光雄、先シリーズではハル薗田に、ジャパンプロレス勢では永源遙、栗栖正伸にフォール勝ちして実績を付け、一気にベルト挑戦のチャンスを掴みました。新陳代謝があまり良くない全日本プロレスのリングで下剋上を起こすことが出来るか、こちらも俄然注目の一戦となります。

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