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話は全日本プロレス87年5月16日「創立15周年記念スーパー・パワー・シリーズ」栃木県小山ゆうえんちスケートセンター大会試合後に戻ります。この日、メインイベントでジャンボ鶴田とタッグを組み、タイガー・ジェット・シン、テキサス・レッド組を破った天龍源一郎は試合後のバックステージで、「ジャンボの背中は見飽きた、輪島(大士)のお守り(おもり)は疲れた」とコメントしています。
長州力達が去った後の全日本プロレスのリングは従来の日本人対外国人の図式に戻り、リング上の殺気、迫力に欠けていたのは事実。
それを潔しとしなかった天龍は「全日本プロレスを活性化するため」馬場に国際血盟軍でくすぶっていた阿修羅・原とタッグを組みたいと直訴していました。
そして、6月1日金沢・石川県産業展示館でのタイガーマスク猛虎七番勝負での天龍は日本人同士の同門対決ながら非常に激しい試合をタイガーマスクと繰り広げ、試合を見た馬場は原とのタッグ結成の申出を了承。
6月4日シリーズ巡業のオフ日に天龍が名古屋のホテルで原と話し合いを持ち、全日本マットの活性化を第1の目的に掲げ「あの2人(鶴田、輪島)を本気にさせてやる」と「天龍革命」をスタート。天龍&原の「龍原砲」が結成されました。天龍革命は造反や団体離脱と言ったものが一切ない「無血革命」で、天龍は全日本プロレス本隊と反対側のコーナーに立つことになりました。
龍原砲第1戦は6月6日山口県長門市スポーツセンター(観衆3,050人超満員発表)大会。ノーテレビの地方大会からスタート。
新日本プロレスであれば、テレビ中継を上手く使い、時間をかけて仲間割れ、再編成を見せていくところでしょうが、このあたりは全日本プロレスの商売下手なところ。後は馬場からすれば身内の所属レスラー同士が抗争を展開するのは初めてであり、興行的にどう転ぶかも分からなかったのでしょう。
メインイベントはジャイアント馬場&鶴田にビッグ・ジョン・テンタを加えた大型トリオが国際血盟軍のラッシャー木村&キラー・トーア・カマタ&鶴見五郎組の6人タッグマッチ。国際ファンには嬉しいR木村とカマタのタッグ結成です。
12分12秒、鶴田がフライング・ボディシザース・ドロップからの体固めでカマタを破り、馬場&鶴田&テンタ組が完勝しています。
天龍&原組の龍原砲はセミファイナルに出場、初戦の相手を務めたのは輪島&大熊元司組。(45分1本勝負)第1戦にはやはり馬場の「ポリスマン」でジャパン来襲時、矢面に立って迎撃して来た実績を持つ大熊を持って来ました。
天龍と原は大熊へ2人がかりでのサンドイッチ・ラリアットから天龍が延髄斬り、続けざま原がバックドロップを決め11分43秒、原が片エビ固めで大熊からフォールを奪い、龍原砲は白星発進しています。
ジャパンの谷津嘉章&寺西勇組はタイガー・ジェット・シン&カール・フォン・スタイガー組と対戦、8分34秒、寺西が逆さ押さえ込みでスタイガーを丸め込んでのフォール勝ち。
ザ・グレート・カブキとジョージ・ワインゲロフのシングルマッチは7分3秒、セカンドロープを伝い歩いての正拳突きからの体固めでカブキが勝ちました。
全日本対ジャパン、タイガーマスク&石川敬士組vs仲野信市&永源遙組は、10分6秒、ミサイルキックからの片エビ固めでタイガーマスクが永源からフォール勝ち。
マイティ井上&渕正信vsジェイソン・ザ・テリブル&テキサス・レッド組は10分5秒、ジェイソンがラリアットからのエビ固めでM井上を撃破
ハル薗田とブラディ・ブーンのシングルマッチは8分17秒、ブーンがスクールボーイからレフェリーの目を盗んで薗田のタイツをつかんで押さえ込んでのエビ固めで勝利。全日本対ジャパン、高木功と栗栖正伸の一戦はゴツゴツしたぶつかり合いとなり9分47秒、両者リングアウトの引き分け。
第1試合の川田利明と小川良成のシングルマッチは12分58秒、川田がラリアットからの体固めで小川を降しています。
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