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2025年12月28日07:47

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【特別編】マイティ井上さん追悼(198)

長州力、小林邦昭らが出場をボイコットした全日本プロレス87年3月28日後楽園ホールでの「創立15周年記念チャンピオン・カーニバル」開幕戦が土曜日であり翌日から全日本プロレスと全日本残留を決めたジャパンプロレス勢は北陸巡業に出ましたが、週明けの3月30日の月曜日、ジャパンプロレス側が早くも動きました。

3月30日午後6時から世田谷区池尻大橋にあるジャパンプロレス本社で竹田勝司代表取締役会長と大塚直樹取締役副会長が記者会見を行い、「長州をジャパンプロレスから追放、商法上の背任行為による法的な措置も考慮中」と発表しました。

この追放は大きな意味合いがありました。追放処分を受けた長州は晴れて「自由の身」になり新日本プロレスに行けることになった訳ですが、結果として猪木から呈示されていた1億円を受け取ることができませんでした。

その理由として追放されたということはもう新日本プロレスにしか行き場がないと言うことであり、竹田会長の金銭的支援がなければ、自力では新団体も興す力もない長州の足元を見て、新日本プロレスは大幅に金額を値切って0が一桁足りない1,000万円しか渡さなかったと聞きます。

長州はこの話を全面否定しましたが、おそらく全日本プロレスに対して支払わなければならない違約金を差し引いた手取り金額が1,000万円だったという解釈も出来ます。いずれにせよ長州にとっては大きくアテが外れる結果になりました。

そんな渦中の中、「創立15周年記念チャンピオン・カーニバル」3月31日には富山県魚津市総合体育館(観衆2,900人超満員発表)大会が行われています。

長州達の離脱により、元々の主流だった日本人対外国人対決がメインイベントで組まれ、ジャンボ鶴田&輪島大士&ザ・グレート・カブキ組スタン・ハンセン&テッド・デビアス&トミー・リッチ組が6人タッグマッチで対戦。12分11秒両チームリングアウトの引き分け。

セミファイナルには一度は長州派についた寺西勇がジャパン残留を決意しこの日から全日本プロレスの巡業に合流、谷津嘉章と組んで阿修羅・原&ジェリー・オーツ組と対戦、7分23秒、谷津がパワースラムからの片エビ固めでオーツを降し、谷津&寺西組が勝利を収めています。

これでジャパン残留組は谷津、寺西、永源遙、栗栖正伸、仲野信市の5選手となりました。

全日本対国際血盟軍、ジャイアント馬場&天龍源一郎組とラッシャー木村&鶴見五郎組の一戦は10分12秒、天龍が延髄斬りからの片エビ固めで鶴見にフォール勝ち。

ドリー・ファンク・ジュニアはタイガーマスクと組んでピート・ロバーツ&カルロス・コロン組と対戦、18分9秒、ロバーツの回転エビ固めを切り返したドリーがエビ固めでロバーツを丸め込みました。
        
全日本対ジャパン、石川敬士と永源のシングルマッチは12分14秒、サソリ固めで石川がギブアップ勝ち。全日本同士のマイティ井上と大熊元司のシングルマッチは10分7秒両者リングアウトのドロー裁定。

3月28日、後楽園ホールの再戦となる渕正信と川田利明のシングルマッチ、後楽園では渕が9分30秒、回転エビ固めで勝っていますが、20分時間切れ引き分けに終わりました。

なお、この試合で福田明彦(当時23歳)がレフェリーデビュー。ジャパンプロレスのタイガー服部レフェリーが長州と行動を共にした為、レフェリーに欠員が出来、リングスタッフだった福田がジョー樋口、和田京平に次ぐ3人目のレフェリーに抜擢されました。

福田にレフェリング上での動き方やペース配分を実戦で覚えさせる為に渕と川田が20分試合を引っ張った可能性は高いです。

1月2日に全日本プロレス入団を発表し、1月25日、後楽園ホールでリング上から観客に挨拶した大相撲元十両、卓越山の高木功(当時25歳)のデビュー戦が行われコーチを務めていたハル薗田と対戦、7分31秒、回転エビ固めで敗れました。ベテラン薗田が上手く持ち上げた感じでしょう。

十両とは言え、元関取で身体も大きかった高木は、やはり扱いが異なり、前座試合を飛び越してシリーズ中に馬場と共に渡米、前86年は馬場&タイガーマスク組で出場した「第2回タッグ五輪」に馬場のパートナーに指名されて参加が決定しています。

第1試合の全日本対ジャパン、百田光雄vs栗栖正伸のシングルマッチは9分21秒、栗栖がジャックナイフ式エビ固めでフォール勝ちしています。
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