全日本プロレス86年「世界最強タッグ決定リーグ戦」第11戦、12月3日は4月19日に次いで本年2度目の使用となる神戸・兵庫県立文化体育館(テレビ収録,観衆3,200人満員発表)
この日の大会は優勝戦の後に放送される「夢のシングルマッチ」用収録として年度最終週に当たる12月27日に放送されています。
この日組まれた夢のシングルマッチは3試合、全て30分1本勝負、メインイベントはジャパンプロレスの大将、PWFヘビー級、インターナショナル・タッグ王者の長州力と元AWA世界ヘビー級王者リック・マーテルの対戦。
両者は前85年10月19日日本テレビ「全日本プロレス中継」ゴールデンタイム復帰記念初回生中継の後楽園ホールで15分1本勝負で対戦、長州が押し気味に試合を進めましたが、あっという間に時間は経過し15分時間切れ引き分けとなっています。当時は長州が無冠、マーテルはAWA世界ヘビー級王者でした。
長州にしてみれば、相手はもうAWA世界ヘビー級王者ではないのですから、二冠王者の自分の方が格上であり、勝たなければ意味がありません。長州はマーテルのダイビング・ボディプレスをかわして自爆させ、マーテルが立ち上がったところへ自らロープに飛んでのリキラリアットを決め11分21秒片エビ固めでフォール勝ち、元AWA世界ヘビー級王者を打ち破りました。
セミファイナルは因縁の一戦、テリー・ファンクとスタン・ハンセンの一騎討ち。83年、引退を控えたテリーに向かって「テキサスの化石となれ!」と罵倒したのはハンセンとブルーザー・ブロディでした。テリー復帰後は前85年8月23日、後楽園ホールで激突、9分58秒ハンセンのパートナー、テッド・デビアスが乱入しての反則勝ちとなっており、それ以来約1年4か月ぶりのシングル対決。
テリーは、ハンセンがリングに投げ入れたイスを使い、ハンセンと制止するレフリーを殴り8分23秒、反則負け。WWFでハルク・ホーガンの敵役として暴れていたヒールテイストのテリーの持ち味が出ました。
ジャンボ鶴田は師匠ドリー・ファンク・ジュニアと対戦し、安定の30分時間切れ引き分けとなりました。
この日予定されていたジャイアント馬場&タイガーマスク組とスーパー・ストロング・マシン&阿修羅・原組の公式戦はマシン欠場による棄権で馬場&タイガースマスク組の不戦勝。馬場&タイガーマスク組は5戦3勝2敗、失点4の6点。
代わりに全日本対国際血盟軍の6人タッグマッチ、馬場&天龍源一郎&タイガーマスク組とラッシャー木村&原&鶴見五郎組の試合が組まれ、11分43秒、馬場が鶴見を16文キックからの体固めで破り馬場&天龍&タイガーマスク組の勝利。
キラー・カーン&テリー・ゴディ組と石川敬士&大熊元司組の対戦は8分22秒、ゴディがラリアットからの体固めでタフな大熊からフォール勝ち。
全日本対ジャパン、マイティ井上&サムソン冬木組vs谷津嘉章&アニマル浜口組は7分27秒、スクープサーモンからの片エビ固めで谷津が冬木を破りました。
デビアスは渕正信とシングルマッチで対戦、6分42秒、パワースラムからの片エビ固めで快勝。
マーテルがメインイベントで長州とシングルマッチを行ったことで、パートナーのトム・ジンクはカルガリー・ハリケーンズのヒロ斉藤と異色タッグを結成、ジャパンの小林邦昭&保永昇男組と対戦、7分29秒、ジンクがパワースラムからの片エビ固めで保永を降しました。
前85年「ワールド・チャンピオン・カーニバル」終了後、アメリカ、カナダに海外武者修行に出ていた川田利明は、12月1日に帰国し、この日から試合に出場。ハル薗田と組んでジャパンの寺西勇&仲野信市組と対戦、11分6秒にフライング・ニールキックからジャーマン・スープレックスホールドで仲野からフォール勝ち。凱旋帰国第1戦を白星で飾りました。
ジャパン同士の栗栖正伸と笹崎伸司のシングルマッチは7分53秒、逆エビ固めで栗栖がギブアップ勝ち。第1試合の全日本同士、百田光雄と小川良成のシングルマッチは10分31秒、逆さ押さえ込みでベテラン百田が制しています。
ログインしてコメントを確認・投稿する