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2025年10月29日07:20

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【特別編】マイティ井上さん追悼(138)

全日本プロレス86年「創立15周年記念ジャイアント・シリーズ」10月9日岡山武道館(観衆2,350人発表)大会。

メインイベントは長州力にザ・ロシアンズのリーダー、ニキタ・コロフが挑戦するPWFヘビー級選手権試合。岡山武道館と高松市民文化センター、前日開催された丸亀市民体育館の興行は、新日本プロレス時代から大塚直樹ジャパンプロレス取締役と懇意で、大塚のジャパン設立、全日本プロレスとの提携を機に新日本プロレスから全日本プロレスに鞍替えした瀬戸内プロ企画、植田巌代表ヘの売り興行でした。

高松市民文化センターについては何度となく書いて来ましたが、岡山武道館も高松程ではないですが新日本プロレスのテレビ中継会場としてまたノーテレビであっても古くから好カードが提供されていた会場でした。

76年4月23日テレビ生中継で第3回ワールド・リーグ戦の坂口征二vsペドロ・モラレス他、77年5月29日テレビ収録で猪木vsビクター・リベラ、78年10月30日、テレビ収録で坂口&ストロング小林組vsキラー・カール・クラップ&ブルート・バーナード組の北米タッグ選手権試合、79年5月4日、テレビ生中継で猪木&坂口組vsジャック・ブリスコ&スタン・ハンセン組、第2回MSGシリーズ予選トーナメント、藤波辰巳vsS小林。

80年代に入って80年5月29日ノーテレビで第3回MSGシリーズ公式戦、猪木vsハンセン。81年6月1日ノーテレビで第4回MSGシリーズ、スペシャルマッチ猪木&ボブ・バックランド&ダスティ・ローデス組vsハンセン&ハルク・ホーガン&ボビー・ダンカン組。82年8月3日はテレビ収録、猪木が糖尿病悪化で全休したシリーズで、藤波vsグレッグ・バレンタイン、初代タイガーマスク&星野勘太郎組vsダイナマイト・キッド&ブレッド・ハート組。

83年は5月23日にノーテレビでIWGPが開催されて公式戦は猪木vsカネック、スペシャルマッチでホーガンvsキラー・カーン。維新軍大量離脱のあった後の84年12月3日はノーテレビで第5回MSGタッグ・リーグ戦、メインは猪木&藤波&タイガー戸口組vsアンドレ・ザ・ジャイアント&ディック・マードック&アドリアン・アドニス組、公式戦は坂口&木村健吾組vsストロング・マシン1&2号。など、いかに新日本プロレスと親密関係だったかがわかります。

それだけにジャパンのエースである長州のPWF戦をメインに持ってきましたが観客動員は2,350人発表と満員にもならず。ニキタが初来日以来初のシングルマッチを行うことになりますが、ニキタはアメリカでの主戦場であるNWAミッドアトランティック地区でリック・フレアーのNWA世界ヘビー級王座に「米ソ戦争」として挑戦している実績があり、85年7月6日ノースカロライナ州シャーロッテ・コロシアムでアメリカ建国記念日を記念して開催された第1回「ザ・グレート・アメリカン・バッシュ」ではフレアーに敗れましたが強烈なインパクトを残しました。

試合は長州がリキラリアットからサソリ固めに入ったところでニキタのセコンドであるクルスチェフがチェーンを持って乱入、長州をロープに飛ばして2人がかりでのチェーンを使ったクローズライン、9分31秒、長州が反則勝ちで4度目の防衛に成功。当時の記事を見る限りは凡戦であり「長州は大型外国人選手相手にいい試合は出来ない」と言う評価はまたしても覆すことは出来ず。

この頃より長州は新聞、雑誌などのインタビューで「青山」と口にすることが多くなりました。青山とは古巣新日本プロレスのことを差し、この86年に新日本プロレスの事務所は六本木の旧テレビ朝日社屋のあった建物に移転しましたが前の事務所の南青山6丁目にあった為で、どうにもスイングしない全日本プロレス勢との闘いに限界を感じつつあったのではないかと思われます。

セミファイナルはジャンボ鶴田&天龍源一郎&タイガーマスク組がクルスチェフ&ミスター・オリンピア&ポール・ダイヤモンド組と対戦、14分42秒、タイガーマスクがダイヤモンドをジャーマン・スープレックスホールドで仕留め、鶴田&天龍&タイガーマスク組という、馬場不在の状況では最強トリオが快勝しています。

谷津嘉章&アニマル浜口組はタイガー・ジェット・シン&鶴見五郎組との対戦、12分33秒、谷津がブルドッキング・ヘッドロックから鶴見を体固めに決めてジャパン副将コンビに軍配が上がりました。

全日本対カルガリー・ハリケーンズ、マイティ井上&ハル薗田組vsスーパー・ストロング・マシン&ヒロ斉藤組は12分58秒にマシンがダイビング・ヘッドバットから薗田を体固めに降しハリケーンズの勝利。

全日本対国際血盟軍、石川敬士&大熊元司組とラッシャー木村&ザ・グレート・カブキ組は14分21秒、カブキが大熊を回転エビ固めに丸め込んでのフォール勝ち。

カール・フォン・スタイガーはジャパンの仲野信市を9分8秒、逆エビ固めで破り、全日本対ジャパン、ロッキー羽田&サムソン冬木組と小林邦昭&寺西勇組の「虎ハンターコンビ」は12分37秒、寺西が大型の羽田を逆さ押さえ込みに丸め込んで、小林&寺西組の勝ち。初代タイガーマスクの首を狙って新日本プロレスで手を組み、ダイナマイト・キッド&デイビーボーイ・スミス組とも互角に渡り合える実力者チームが底力を発揮しています。

ブラッド・レイガンズはジャパンの技巧派、保永昇男とシングルで対戦し7分13秒にサイド・スープレックスからの片エビ固めで手堅く勝ちを収め、全日本対ジャパン、百田光雄&小川良成組vs永源遙&栗栖正伸組は12分16秒、栗栖が小川をブレーンバスターからエビ固め。

第1試合のジャパン若手対決は笹崎伸司が佐々木健介を8分34秒、逆エビ固めで笹崎がギブアップ勝ち。

メインの長州を始め、レイガンズ、スタイガーの対外国人と第1試合のジャパン若手対決を除いてはジャパンが4勝を挙げており、さすがに瀬戸内プロ企画の興行だけのことはありました。

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