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2025年10月24日07:12

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【特別編】マイティ井上さん追悼(133)

全日本プロレス86年「創立15周年ジャイアント・シリーズ」迎え撃つ日本側ですが、ジャイアント馬場は、先シリーズ終了後、輪島大士のコーチとしてアメリカからプエルトリコに渡り、再びアメリカに戻ってノースカロライナ州シャーロッテにおいてドリー・ファンク・ジュニア、ネルソン・ロイヤルと共に輪島の日本デビュー戦(シリーズ最終戦、11月1日石川県七尾市総合体育館)に向けて最終調整、トレーニングパートナーを務める為に前半戦は不参加。

輪島は38歳という年齢な面、第54代横綱の看板と世間一般的ネームバリュー、さらに日本テレビからの期待もあり馬場にとって「失敗は許されない」大きな賭けになり、日本テレビ主導でプロレスに転向したかつてのアントン・ヘーシンクのようなお客さん扱いは出来ないことから、何としても一人前のプロレスラーとしてデビューさせなければ、というプレッシャーもあります。

日本テレビの「全日本プロレス中継」で輪島の海外デビュー戦(8月7日カンザス)、第2戦(8月30日ラスベガス)を見た限りではまだまだプロレスの「型」をなぞっている程度に過ぎません。

これではジャンボ鶴田、天龍源一郎のパートナーとして外国人勢と渡り合えるレベルにはありません。外国人レスラーは馬場のプロモーター命令で適当にいいところを引き出してはくれるでしょうが、日本のファンの厳しい目がそれを許すはずもなく、新日本プロレス育ちのジャパンプロレス勢と当たった場合は何をされるかわからない危険性があります。

国内デビュー戦が成功するか、失敗するかは輪島本人はもちろんですが、馬場にとっても大きな賭け、当時の週刊プロレスの表紙のキャッチコピーに「石橋を叩いても渡らなかった馬場が『輪島』で人生最大の賭けに出る」というのがありましたが、プロレス業界内のみならず、一般社会も注目している輪島だけに試合よりも重要と判断したのでしょう。

馬場は10月21日の両国国技館大会から参加の予定ですが、輪島のコーチも重要ですが、せっかくの周年シリーズに象徴たる馬場が開幕戦から出ないというのも腑に落ちない面は強くこのあたりは松根光雄社長に対する意地と牽制の意味も込められているかと思われます。

また、このシリーズ、出場試合が少なくなっていたグレート小鹿が体調不良でも怪我でも海外遠征でもないのに全戦欠場。背景には馬場夫妻との確執が噂されました。

要は若手選手を始め所属選手の待遇改善を馬場夫妻ヘのあてつけとばかりに松根社長に直訴、松根社長は自分は日テレから来ているだけでそういう話は馬場とするよう拒絶、松根社長から馬場夫妻に怒りのクレームが来て慌てた馬場夫妻が小鹿を干しにかかった、という噂です。

いずれにせよ小鹿はこれより約1年9か月後にまだ試合出来る状態にありながら強制的に引退させられてしまうことになります。

この他、左手首の骨折が治癒した「東洋の神秘」ザ・グレート・カブキが外国人ヒールサイドとして全戦参加。前「サマー・アクション・シリーズ2」9月9日、愛知県体育館で天龍のタックルを食らってコーナーポストから転落して腰を痛めたキラー・カーンは今シリーズを全休。

ビッグマッチ、タイトルマッチは10月7日徳島市立体育館でタイガー・ジェットシンが天龍のUNヘビー級王座に挑戦。10月9日、岡山武道館で長州力にニキタ・コロフが挑戦するPWFヘビー級選手権試合、10月16日、山口県下関市体育館で小林邦昭とミスター・オリンピアによる世界ジュニア・ヘビー級王座次期挑戦者決定戦。

10月20日愛知県岡崎市体育館ではタイガーマスク猛虎七番勝負第1戦vsリック・フレアー(フレアー来日キャンセルで中止代わって谷津嘉章が対戦)、10月21日創立15周年記念大会両国国技館ではフレアーと長州のNWA世界ヘビー級、PWFヘビー級ダブル・タイトルマッチ。(岡山で長州がニキタ相手に防衛した場合に限る、フレアー来日キャンセルで中止、代わってテリー・ファンクが挑戦)、スタン・ハンセンのインターナショナル・ヘビー級王座には鶴田が挑戦。

10月24日富山市体育館では長州&谷津組のインターナショナル・タッグ王座にドリー・ファンク・ジュニア&テリー組のザ・ファンクスが挑戦、10月27日新潟市体育館では富山大会終了時点でのインターナショナル・タッグ王者チームに鶴田&天龍組が挑戦、ヒロ斉藤の世界ジュニア・ヘビー級王座に10月16日下関大会での小林vsオリンピア戦の勝者が挑戦。

シリーズ最終戦11月1日七尾市総合体育館では輪島日本デビュー戦vsシン戦が行われます。

新日本プロレスは10月9日両国国技館で猪木レスラー生活25周年記念大会「INOKI闘魂LIVE PART�機廚魍�催、猪木vsプロボクシング元WBA、WBC統一世界ヘビー級王者、「モハメド・アリに勝った男」レオン・スピンクスとの異種格闘技戦、UWFの前田日明vsマーシャルアーツWKA世界クルーザー級王者、ドン・ナカヤ・ニールセンとの異種格闘技戦の2大イベントで全日本10月21日と13日差の両国国技館興行戦争となります。

新日本プロレスも73年4月の放送開始以来続いていた「ワールドプロレスリング」のレギュラー放送が13年半にして「金曜午後8時」枠から撤退、10月13日から毎週月曜日午後8時の時間帯に移行、明らかに格下げであり正念場を迎えていました。

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