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2025年10月18日08:31

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【特別編】マイティ井上さん追悼(127)

全日本プロレス86年「サマー・アクション・シリーズ2」最終戦、9月11日後楽園ホール(テレビ収録、観衆2,800人超満員発表)大会、この日はジャパンプロレスへの売り興行でした。私はこの興行は会場で生観戦しております。

メインイベントは初のシングルマッチ、スタン・ハンセンとテリー・ゴディの激突(ノンタイトル60分1本勝負)、豪華外国人対決を売りにしていた全日本プロレスが久しぶりにその実力を示したカードでした。

ハンセンとゴディはゴディが初来日する前の82年6〜7月にかけて、ジョージア州アトランタで何度かタッグマッチで対戦、ハンセンはオレイ・アンダーソンと組んで、ゴディはマイケル・ヘイズとのザ・ファビュラス・フリーバーズで対戦しています。それから4年が過ぎ、ゴディも全日本プロレスのメインイベントを担うトップ外国人としてハンセンを猛追する立場になっていました。

ゴディのセコンドにはこのシリーズで手を組んだキラー・カーンがついており、手を出しそうな雰囲気は試合前からありました。Kカーンは前々日の9月9日愛知県体育館での試合で腰を痛め、試合は欠場しています。

ハンセンがウェスタン・ラリアットを打とうとロープの反動を利用しようとしてロープに背中を向けて飛んだところ、リング下にいたKカーンがハンセンの足を引っ張ってダウンさせ、投げ入れた椅子でハンセンの足を固定し動きを止めました。

ゴディはKカーンがリングに投げ入れた複数の椅子のうちの一つを持ってダウンしたハンセンを殴打、9分44秒にハンセンの反則勝ちとなりました。激しい肉弾戦を期待していた観客は肩透かしを食らった結末となりました。

セミファイナルはジャパン対カルガリー・ハリケーンズ、長州力&谷津嘉章組とスーパー・ストロング・マシン&高野俊二組と対戦、当初はKカーンがマシンと組んで出る予定でしたが負傷欠場によりカード変更。10分25秒、長州がサソリ固めで高野俊をギブアップさせてインターナショナル・タッグ王者チームである長州&谷津組が盤石の勝利。今シリーズは同王座の防衛戦はありませんでしたが、次期「創立15周年記念ジャイアント・シリーズ」では強敵ドリー・ファンク・ジュニア&テリー・ファンク組のザ・ファンクス、さらには前王者チームのジャンボ鶴田&天龍源一郎組も挑戦を表明しており、試練のシリーズとなりそうです。

ジャパンプロレスの興行とあってか鶴田&天龍組はセミ前に出場、国際血盟軍のラッシャー木村&鶴見五郎組と対戦、13分4秒、鶴田がフライング・ボディシザースドロップ(空中胴絞め落とし)から鶴見を体固めに決め鶴龍コンビの快勝。国際血盟軍は阿修羅・原の欠場が痛かったです。

世界ジュニア・ヘビー級選手権試合、初代王者ヒロ斉藤にジャパンプロレスの虎ハンター、小林邦昭が挑戦、H斉藤のロープ越しのブレーンバスターを空中で身体を反転させて切り返した小林はバックを取りにいきましたが、すかさずH斉藤がバックを取り返してのジャーマン・スープレックスホールド。12分7秒、カウント3が入り、H斉藤が2度目のタイトル防衛に成功しました。

ジャイアント馬場&タイガーマスク組とスーパー・メディコ&ジ・インベーダー3号組は11分25秒、タイガーマスクがインベーダー3号をフライング・ボディアタックからの片エビ固めで降し馬場&タイガーマスクがあっさりと勝利。

全日本対ジャパン、石川敬士&サムソン冬木組vsアニマル浜口&栗栖正伸組のタッグマッチは8分38秒に石川がバックドロップから栗栖を体固め。全日本同士のマイティ井上&渕正信組vs大熊元司&ハル薗田組は12分8秒に両チームリングアウトのドロー裁定に。

ジャパン同士の寺西勇と仲野信市のシングルマッチは7分8秒に寺西がストマックブロックからの体固め。第1、2試合はいずれも全日本対ジャパン、小川良成と保永昇男のシングルマッチは10分57秒に逆エビ固めで保永が勝ち、百田光雄と佐々木健介のシングルマッチは9分3秒にバックドロップからの体固めで百田が健介を降しいずれもベテラン勢が意地を見せました。

85年9月3日岩手県宮古市でデビューした小川はこのシリーズでキャリア1年を迎えていますが、40年近く現役で頑張る選手になるとはこの時は思いもしなかったです。

新日本プロレスとの興行戦争は後楽園ホールが全日本8月16日、9月11日がいずれも2,800人(満員、超満員発表)、新日本プロレスは8月29日が2,220人、9月23日が2,320人発表でいずれも満員発表。新日本プロレスは8月5日両国国技館で藤波辰巳&木村健吾組からUWFの前田日明&木戸修組に移動したIWGPタッグ王座のリターンマッチを持ってきて(8月29日は両リン、9月23日に藤波&木村健組が奪回)両方共に満員となり、発表数の違いはあれど後楽園は2回共に互角。

大阪城ホールは全日本9月3日が7,800人、新日本9月16日は8月のハワイ遠征に突如現れたブルーザー・ブロディが参戦、猪木と11か月ぶりのシングルマッチが組まれ(60分時間切れ引き分け)、13,050人(超満員)の観客を集めて新日本プロレスの完勝に終わりました。

とはいえ新日本プロレスもテレビ朝日「ワールドプロレスリング」が視聴率低迷から73年4月より新日本の中継を開始して以来、13年半で「金曜午後8時」から10月より月曜日午後8時からに放送時間帯の移行が決まっており、厳しいことに変わりはありませんでした。
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