全日本プロレス86年「サマー・アクション・シリーズ2」参加外国人選手プロフィールの続きです。
8月30日岐阜県大垣市スポーツセンター〜最終戦9月11日後楽園ホールまで特別参加のインターナショナル・ヘビー級、PWF世界タッグ王者、スタン・ハンセンは2シリーズ連続1か月ぶりの来日。
物議を醸したAWA世界ヘビー級王座問題もハンセンがベルトを返上して一件落着。日本とアメリカを往復するハードスケジュールから解放され、ホームである全日本プロレスのリングに全力を注ぐことが出来ます。
前回の「サマー・アクション・シリーズ」最終戦、7月31日両国国技館でのジャンボ鶴田とのAWA世界ヘビー級、インターナショナル・ヘビー級ダブル・タイトルマッチではまさかの後方回転エビ固めに丸め込んでのフォール勝ちで鶴田からインターナショナル・ヘビー級王座を獲得、鶴田はこれで3年ぶりに完全無冠に。
今シリーズの鶴田は覇権奪回をめざしてハンセンのインターのベルトに挑む他、前シリーズではシングルマッチでの対戦の機会がなかったPWFヘビー級王者、長州力もシングル二冠、インターナショナル・タッグと併せて三冠を狙っています。
マスクマンのスーパー・メディコの正体は日本ではよく知られたカルロス・ホセ・エストラーダの変身、エストラーダは78年1月23日、ニューヨークMSGで新日本プロレスの藤波辰巳にドラゴン・スープレックスホールド(飛龍原爆固め)で敗れ、WWWFジュニア・ヘビー級のベルトを献上した相手として日本プロレス史上永遠に名を残すことになる選手の一人。
新日本プロレスには79年1月、82年4月、83年1月と3度来日した他、80年12月29日にはMSGで谷津嘉章のデビュー戦の相手を務めた他、82年11月22日には同じMSG初代タイガーマスクのWWFジュニア・ヘビー級王座に挑戦し敗退しています。
84年から母国プエルトリコに定着しマスクマンに変身、全日本プロレスへは初参戦となりました。
同じくプエルトリコから来襲のマスクマン、ジ・インベーダー3号。正体はジョン・リベラ、ビクター・リベラの弟としてWWWF地区で活躍、77年2月の「エキサイト・シリーズ」にブルーノ・サンマルチノのルートで初来日。
その後もWWWF地区で活躍、79年12月17日にはMSGで藤波のWWFジュニア・ヘビー級王座に挑戦し敗れていますが、新日本プロレスへの来日はなく、実に9年半ぶりの全日本プロレスへの再来日となりました。
プエルトリコに複数存在すると言われるインベーダーのうちの1人。インベーダーと言えばミル・マスカラスのパチもんマスクマンとして81年1月に国際プロレスに来日したロベルト・ソト、この2年後にブルーザー・ブロディ刺殺犯となるホセ・ゴンザレスが1号、ソトが2号というのが定説になっています。後に平成に入った91年5月、FMWにインベーダー4号が来日しますが、こちらはゴンサレスの弟がその正体だった様です。
面白いのはメディコのエストラーダ、インベーダー3号のリベラ共にMSGからの中継録画で80年(79年12月17日の藤波vsリベラ)、81年(80年12月29日の谷津vsエストラーダ)にいずれもテレビ朝日の「新春プロレススペシャル」に登場しているところです。
シリーズ中のタイトルマッチ、ビッグマッチですが、開幕戦の8月16日、後楽園ホールでは初代世界ジュニア・ヘビー級王者、カルガリー・ハリケーンズのヒロ斉藤が全日本プロレスの渕正信の挑戦を受けての初防衛戦。
9月3日、大阪城ホールで鶴田がハンセンのインターナショナル・ヘビー級王座にリターンマッチを挑み、また同日、天龍と長州の3度目のシングルマッチが行われます。
9月9日、愛知県体育館ではPWFヘビー級王者である長州がハンセンを迎え討ちます。3日の大阪城大会でハンセンが防衛に成功すればインターナショナル・ヘビー級とのダブル・タイトルマッチとなります。(鶴田vs長州にはならない)
シリーズ最終戦、9月11日、後楽園ホールではハンセンとテリー・ゴディがシングルで初対決(ノンタイトル戦)、また世界ジュニア・ヘビー級王座には8月16日、後楽園大会終了時点での王者にジャパンプロレスの小林邦昭の挑戦が決定。ヘビー級もジュニア・ヘビー級も今シリーズは三つ巴の闘いになりました。
新日本プロレスはアントニオ猪木、坂口征二、藤波、木村健吾ら主力が8月9日、ハワイ・ホノルル・アロハスタジアムでのリア・メイビア未亡人派の興行に出場、藤波と木村健はその後メキシコを回る為か、次期「チャレンジ・スピリット86」は全日本プロレスより約2週間遅れの8月29日、後楽園ホールで開幕。
新日本との興行戦争は後楽園ホールは全日本が8月16日と9月11日、新日本プロレスが8月29日と9月23日、共に10月に両国国技館でビッグマッチを控えている為か都内の大会場での興行はなく、大阪城ホールが全日本が9月3日、新日本が9月16日開催で約2週間差の開催でぶつかります。
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