一方、日本側ですが、前85年8月の「決戦!ダイナマイト・ウォーズ」で全日本プロレス本隊に反旗を翻して以来、フリーの立場で外国人ヒールサイドから参戦している「東洋の神秘」ザ・グレート・カブキが2〜3月の「エキサイティング・ウォーズ86」以来4か月ぶりにシリーズ後半戦の7月17日滋賀県近江八幡市立運動公園体育館〜31日両国国技館まで特別参加。
外国人ヒールサイドとしてカルガリー・ハリケーンズやジャパンプロレスに造反したキラー・カーンとの合体が見られるか?
「スーパー・パワー・シリーズ」でジャパン軍団に牙を剥いたKカーンは6月5日大阪城ホールでハリケーンズのスーパー・ストロング・マシンと緊急にタッグを結成、アニマル&ホークのザ・ロード・ウォリアーズと対戦し僅か4分37秒で反則勝ちに終わっていますが、今シリーズはマシンとは共闘していくことが決定。
全日本プロレス本隊では先のシリーズ、輪島大士のトレーナー兼スパーリング・パートナーとして渡米していた石川敬士が帰国、「スーパー・パワー・シリーズ」終了後には馬場も合流して3人でハワイ特訓をしていました。
輪島は「スーパー・パワー・シリーズ」に特別レフェリーとして来日したパット・オコーナーのコーチを受けるべく、7月からミズーリ州セントルイス入り。8月のアメリカデビューを目指すことに。
シリーズ中のタイトルマッチは7月10日秋田県横手市平鹿広域体育館で、石川&マイティ井上組に国際血盟軍の阿修羅・原&鶴見五郎組が挑戦するアジア・タッグ選手権試合、7月19日長崎県島原市体育館では新設世界ジュニア・ヘビー級選手権、初代王座決定トーナメント、日本代表、ヒロ斉藤vsヨーロッパ代表、ピート・ロバーツの一戦が決定。
7月21日福岡スポーツセンターでは長州力&谷津嘉章組のインターナショナル・タッグ王座にKカーン&マシン組が挑戦。7月26日金沢・石川県産業展示館ではスタン・ハンセンに天龍源一郎が挑戦するAWA世界ヘビー級選手権試合、翌7月27日、長野市民体育館でハンセン&テッド・デビアス組にジャンボ鶴田&天龍組が挑戦するPWF世界タッグ選手権試合。
シリーズ最終戦7月31日、両国国技館では4大タイトルマッチが発表され、7月26日、金沢で天龍を相手にハンセンが王座防衛に成功した場合は鶴田とのAWA世界ヘビー級、インターナショナル・ヘビー級ダブルタイトルマッチが行われることに。
長州は反逆したKカーンの挑戦を受けてPWFヘビー級王座の防衛戦を行うと発表、天龍のUNヘビー級王座には谷津が挑戦。初代世界ジュニア・ヘビー級王座決定トーナメント決勝戦、7月19日、島原大会の勝者と1回戦シードのアメリカ代表、ブラッド・アームストロングが対戦し、初代王者が決まります。
ヘビー級戦士となったタイガーマスクにヘビー級として真のメインイベンターとなれるように「猛虎七番勝負」の開催が発表され、日本テレビと東京スポーツがタイアップしてまずはファン投票で対戦相手を決めよう、となりました。(7月末締め切り)十番勝負とせずに七番としたのは、ザ・デストロイヤーの「覆面世界一決定戦十番勝負」、鶴田の「試練の十番勝負」にあったように、対戦相手に、相応しくない選手が出てくる、後半になると間隔が空いてしまう、という事態となり、ファンの興味が薄れてしまうことから、七番に抑えたと考えます。
シリーズ開幕前にAWAから全日本プロレスにテレックスが入り、「ハンセンのAWA世界ヘビー級王座は剥奪した。従ってハンセンはAWA世界王者に非ず」という重要な内容でした。
6月29日、コロラド州デンバーでのニック・ボックウィンクルとのタイトル戦を前日のクラッシャー・ブラックウェルとの試合で足を負傷したとしてキャンセル。AWAのオーナーであるバーン・ガニアはハンセンに試合に出るよう命じましたがハンセンはこれを拒絶。
ガニアはハンセンの王座を剥奪し、王座決定戦を行うことなくニックを新王者に認定したというもの。真偽の程は如何に?というところですが、シリーズ開幕戦前日にハンセンはベルトを持って来日。「負けていないのだから、俺がチャンピオンだ。ベルトはここにある」と主張しました。
馬場はハンセンの言葉を信じ発表されていたハンセンのAWA世界ヘビー級王座防衛戦は予定通り行うと見解を示しています。
新日本プロレスも同じ7月4日後楽園ホールから新シリーズ「バーニングスピリット・イン・サマー」を開幕させました。全日本が今回コースに入れている九州地区は新日本は前回のシリーズで回っており、大阪、名古屋、札幌などのバッティングはありませんが、両国国技館は全日本が7月31日、新日本が8月5日と6日違いと近く、東京での同一会場での興行戦争となります。
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