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2025年09月08日07:14

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【特別編】マイティ井上さん追悼(87)

86年全日本プロレス「チャンピオン・カーニバル」第9戦は4月6日日曜日の後楽園ホール昼興行(観衆3,400人超満員発表)ノーテレビ大会で、私はこの興行は観戦しに行きました。前回、4月1日に新社会人となったことを書きましたが、社会人になってから初のプロレス観戦は前4月5日の全日本女子プロレス両国国技館大会(デビル雅美vsライオネス飛鳥のWWWA世界シングル王座戦、長与千種vsダンプ松本のオールパシフィック王座戦)でこの日が社会人2戦目。

メインイベントは全日本プロレスとカルガリー・ハリケーンズの6人タッグ頂上決戦、ジャンボ鶴田&天龍源一郎&タイガーマスク組とスーパー・ストロング・マシン&ヒロ斉藤&高野俊二組の一戦が組まれました。

ハリケーンズの試合スタイルは俊二がややテンポが違いますが基本的にはジャパンプロレスと同じく始終リング内を忙しく動き回るハイスパート・レスリングです。

全日本プロレス側の鶴田&天龍&タイガーマスクの3人は1年以上ジャパンプロレスと抗争を続けて来ただけのことはあり、見事にスウィングした好試合となりました。最後は15分33秒、俊二のエルボーアタックをかわした鶴田がジャンボラリアット、バックドロップとつなげて体固めで俊二をフォール。全日本側に凱歌が上がっています。

セミファイナルは新PWFヘビー級王者となった長州力がキラー・カーンとタッグを組んで前日の横浜文化体育館で激闘を繰り広げたスタン・ハンセン&オレイ・アンダーソン組と対戦。ハンセン&オレイ組はこのシリーズで一緒だったから組まれた即席チームではなく、ジョージア地区、ミッドアトランティック地区でNWA世界タッグ王座を獲得した実績のあるタッグチームで、ハンセンのジョージア地区における最高のパートナーはオレイでした。

試合は8分7秒、長州がリキラリアットからの片エビ固めでオレイを見事粉砕しPWFヘビー級&インターナショナル・タッグの二冠王者となってからの初戦を白星で飾りました。

全日本対国際血盟軍、ジャイアント馬場&石川敬士&サムソン冬木組とラッシャー木村&阿修羅・原&鶴見五郎組の6人タッグマッチは13分14秒、両チームリングアウトの引き分け。冬木はかつての所属団体の大先輩3人を相手に大奮闘しフォールを奪われなかっただけでも大したものでした。

テッド・デビアス&ロン・バス組は大熊元司&ロッキー羽田組との対戦。7分2秒、デビアスが羽田をパワースラムからの片エビ固めで降しました。

全日本プロレスの渕正信とジャパンプロレスの小林邦昭の一騎討ちという好カードが実現。前85年の大仁田厚の引退、タイガーマスクのヘビー級転向で全日ジュニアの中でチャンスが巡って来た渕は「虎ハンター」小林は食らいつくには格好の相手。この日は勝敗は度外視して椅子を使って小林を痛めつけ11分42秒に反則負け。

全日本のマイティ井上&ハル薗田組vsジャパンのアニマル浜口&保永昇男組は9分15秒に両チームリングアウトのドローとなり、全日本、グレート小鹿とジャパン、永源遙のシングルマッチは7分36秒に急所攻撃により小鹿の反則負け。

この日3月29日後楽園ホールで最後のレフェグを務めたミスター林レフェリーの引退セレモニーが開催されています。林レフェリーはこの年8月に旗揚げするジャパン女子プロレスでレフェリーとしてカムバックしますので本人が望んだ引退ではなかったことは明白でした。

4月8日広島県福山市体育館で行われる予定だった谷津嘉章と原のUNヘビー級王座決定リーグ公式戦は谷津の負傷欠場に伴う棄権により原が不戦勝となっています。実現すれば面白い試合となったことが予想されただけに残念でした。

天龍の返上により空位となっていたUNヘビー級王座決定リーグ戦、4月9日、北九州市西日本総合展示場では原とオレイが対戦し11分19秒に両者リングアウトの無得点試合。原は1勝1両リンの2点、オレイは2勝1敗1両リンの4点で早くも残り公式戦は1試合。

4月10日に大分県立荷揚町体育館で予定されていた谷津嘉章とデビアスの公式戦は谷津の棄権によるデビアスの不戦勝となり、デビアスは2勝1時間切れ引き分けの5点で残り2試合、決勝進出に大手をかけました。

4月11日長崎国際体育館(観衆4,200人満員発表)大会、メインイベントでは長州&谷津組にR木村&原組の国際血盟軍が挑戦するインターナショナル・タッグ選手権試合が組まれていましたが、4月2日の魚津市総合体育から欠場していた谷津がタイトルマッチということで戦列復帰。

これまでに両チームは前85年10月8日徳島市立体育館(両チームリングアウト)、同11月23日後楽園ホールでの「世界最強タッグ決定リーグ戦」公式戦(長州&谷津組反則勝ち)と2戦して完全決着はつかず。

天龍が対戦相手だとガンガン攻めていけるのでライバル心剥き出しにして張り切る原は谷津にヒットマン・ラリアット、谷津は場外に転落。原はさらに場外で谷津にヒットマン・ラリアット、しかしこれは寸前で谷津がかわして原はコーナーポストに激突。

そこへ試合権利のない長州が入ってきて原にリキラリアット一閃、谷津がこの間にリングに上がり、原は場外10カウントまでにカムバック出来ず、14分38秒、谷津が原にリングアウト勝ちを収め、長州&谷津組が2度目のタイトル防衛に成功しました。

国際血盟軍は足腰に衰えの見えるR木村が他の3選手の試合スピードについて行けず、原をフォロー出来なかったのが敗因でした。原は試合には敗れましたが、地元長崎の興行で4,200人発表の満員の観客を入れて、84年10月22日、同所での自身のプロモート興行に穴を開けて失踪した時の汚名返上は多少なりともしたと思います。

セミファイナルは馬場&鶴田&大熊組とハンセン&デビアス&バス組の6人タッグマッチ。ハンセンは3年前の83年4月17日にはこの会場でバスと組んで5日前の4月12日、松山・愛媛県民館で馬場&鶴田組を破って獲得したインターナショナル・タッグ王座から転落、前85年4月15日には当時馬場が保持していたPWFヘビー級王座に挑戦して反則負けと、勝運には恵まれていません。

新旧のパートナーとトリオを組んだハンセンは10分24秒、ウェスタン・ラリアットからの体固めでタフな大熊を撃沈させてウサを晴らしました。

ジャパン対カルガリー・ハリケーンズ、Kカーン&浜口&小林邦組vsマシンH斉藤&高野俊組という好カードが実現、12分36秒にハリケーンズがレフェリー暴行による反則負けとなっています。

天龍&タイガーマスク組はオレイ&鶴見五郎組という渋過ぎる職人タッグと対戦、12分58秒、天龍が延髄斬りから鶴見を体固め。

全日本対ジャパン、石川&M井上組vs永源&保永組は11分、石川が保永を首固め。全日本同士の冬木vs渕のシングルマッチは12分41秒に両者リングアウトの引き分け。同じく全日本同士、グレート小鹿&ロッキー羽田組vs薗田&百田義組は義浩が一枚落ち、17分7秒に小鹿が義浩を体固めに決めて小鹿&羽田組が完勝。

第1、2試合は全日本対ジャパンのシングルマッチ、百田光と仲野信市は9分30秒に仲野が逆さ押さえ込みで勝利。小川良成と山本英俊のシングルマッチは7分47秒、小川がエビ固めで山本を丸め込み、デビュー7か月にしてプロ初勝利を挙げました。

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