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2025年09月05日07:21

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【特別編】マイティ井上さん追悼(84)

全日本プロレス「エキサイティング・ウォーズ86」、日本武道館大会は最終戦ではなく、翌3月14日神奈川県南足柄市総合体育館(観衆2,400人発表)が最終戦となりました。

メインイベントはジャイアント馬場&ジャンボ鶴田&天龍源一郎組の全日本ビッグ3が今シリーズ5度目のトリオを結成、ハーリー・レイス&ザ・グレート・カブキ&クラッシャー・ブラックウェル組と対戦。カブキがヒール外国人側としてかつての師匠・自分が持ち上げて来た後輩とメインで対戦するのはレスラーとしては本懐を遂げたのではないでしょうか。

試合は10分45秒、両チームリングアウトの引き分けとなり、全日本最強トリオは最終戦を白星で飾れず。

セミファイナルは長州力&キラー・カーン&谷津嘉章組というこれまたジャパン最強トリオという布陣でタイガー・ジェット・シン&ラッシャー木村&鶴見五郎組と対戦。前日タイガーマスクを破って勢いに乗る長州が7分35秒、リキラリアットからの体固めで鶴見をフォール。ジャパン軍団は最終戦に勝利を収めています。

テリー・ゴディ&ワンマン・ギャング組は大熊元司&ハル薗田組との対戦。僅か4分52秒、ギャングが薗田をフライング・ボディプレスからの体固めで降し、ゴディ&ギャング組が完勝。ゴディ&ギャングのコンビもギャングが荒削りながら本格的に組んでいけば面白いタッグチームになっていたと思われます。

このところ国際血盟軍の副将としてタッグ、6人タッグで活躍することが多かった阿修羅・原が久しぶりにシングルマッチに出場、渕正信と対戦し秒殺はなりませんでしたが、10分44秒、ヒットマン・ラリアットからの体固めで渕を撃破。

第2〜5試合はいずれも全日本対ジャパン、タイガーマスク&石川敬士組と小林邦昭&仲野信市組は10分43秒、フライング・ニールキックからの体固めでタイガーマスクが仲野を倒し、全日本プロレス側に軍配が上がっています。

マイティ井上&サムソン冬木組vsアニマル浜口&栗栖正伸組は9分5秒、両チームリングアウトの引き分け。グレート小鹿と永源遙のシングルマッチは8分48秒、小鹿の反則負けとなりました。百田義浩と保永昇男のシングルマッチは10分4秒に保永が首固めで丸め込んでのフォール勝ち。

86年春の祭典、「チャンピオン・カーニバル」は3月29日、後楽園ホールで開幕。前85年は長州力以下ジャパンプロレス勢の来襲で、長年親しまれたシリーズ名を暮れの「世界最強タッグ決定リーグ戦」以外は一新。 

チャンピオン・カーニバルも春には開催されず秋の10月に「ワールド・チャンピオン・カーニバル」として行われ、その前の83、84年は「グランド・チャンピオン・カーニバル」としてPART�機銑靴泙韮灰轡蝓璽困砲�けて行われ、その前の73年〜82年までの10年間は優勝争い形式のシリーズで第○回がついています。73年の第1回だけはあと付けでつけられたもので、単なる「チャンピオン・カーニバル」という名称でシリーズが行われるのは実に13年ぶりということになります。

参加外国人選手のプロフィールです。このシリーズはスタン・ハンセン以外は開幕戦から最終戦の4月26日、大宮スケートセンターまでフル参戦、特別参加はおりません。

AWA世界ヘビー級、PWFヘビー級、PWF世界タッグの三冠王者、スタン・ハンセンは前85年11〜12月の「世界最強タッグ決定リーグ戦」以来3か月ぶりの来日、前回の最強タッグではテッド・デビアスと組んで最多得点により優勝。

帰国後の12月29日ニュージャージー州イースト・ルーサーフォード・メドーランズ地区ブレンダン・バーンアリーナでリック・マーテルを逆エビ固めでギブアップさせ、AWA世界ヘビー級王座を獲得。初の世界3大メジャータイトルのうちの一つを獲得したハンセンが三冠王として来日。

ハンセンのパートナー、PWF世界タッグ王者、デビアスもハンセン同様、前年の最強タッグ以来3か月ぶりの来日、PWF世界タッグ王座防衛戦の他に、天龍が返上したUNヘビー級王座決定リーグ戦にもエントリー、二冠を狙います。

ロン・バスは前85年3〜4月の「激烈!スーパー・パワー・ウォーズ」以来1年ぶりの来日。ハンセンとのラリアット・ライダーズは82年8月の「スーパー・パワー・シリーズ」で初結成され9月2日、宇都宮・栃木県体育館で馬場&鶴田組のインターナショナル・タッグ王座に挑戦するも惜敗。

しかし、翌83年4月12日松山・愛媛県民館で馬場&鶴田組を破ってインターナショナル・タッグ王座を獲得。4月17日、長崎国際体育館で馬場&鶴田組のリターンマッチを受けて敗れ転落、5日天下に終わっていますが、ハンセン&ブルーザー・ブロディ組はインターナショナル・タッグのベルトは巻いておらず、バスは「ブロディ不在時のハンセンの正パートナー」のポジションにおり、84年4月4日岡山武道館で馬場&鶴田組、85年4月3日山形県体育館では鶴田&天龍組のインターナショナル・タッグ王座に挑んでいました。

そんな流れが変わったのは85年4月鶴龍コンビヘのインターナショナル・タッグ王座挑戦の後、デビアスが特別参加してきてブロディが新日本プロレスに移籍したことで空位となったPWF世界タッグ王者候補(正式な認定は8月の次期シリーズ来日前)としてハンセンのパートナーに指名されてからでした。バスの扱いは悪くなり、中堅の石川敬士に敗れるなど成績不振で帰国。以来1年呼ばれず果たして復活なるか?

全日本プロレス初参戦となるジョージアの顔役、オレイ・アンダーソンは73年10〜11月の国際プロレス「ビッグ・ウィンター・シリーズ」に兄のジンとのアンダーソン兄弟で来日して以来実に12年半ぶりの来日。

NWAジョージアの役員、株主、ブッカーをしていた為なかなか他のテリトリーヘの遠征が出来ず。84年7月、議決権を有する過半数以上の株式を所有していたジム・バーネット、ジャックとジェリーのブリスコ兄弟がビンス・マクマホンに株式を売却した為、マーケットはWWFの手中に。

オレイは失脚し職を失う破目になりましたが、以降は独立して自らプロモーションを起ち上げてジョージアでビンスと張り合うも資金力の差で興行メンバーの豪華さで太刀打ちできず、クローズしてノースカロライナ州のジム・クロケットプロ入りしています。

NWAジョージアの顔役だったオレイは癖のある人物でレスラー仲間から嫌われていましたが性格のいいハンセンはオレイとは上手くやっており、ハンセンが新日本プロレスにいた頃からアメリカではジョージアを中心にサーキットしていました。今回はハンセンの口利きもあって久しぶりの来日が実現しました。

今シリーズ参加外国人は以上4選手と全日本プロレス旗揚げ以来最少の人数。ジャパンプロレス勢の本格参戦から1年3か月経ち、いよいよ外国人枠予算を削減しなくてはならなくなりました。

日本側は全日本プロレス、ジャパンプロレスのメンバーの他、国際血盟軍のR木村、原、鶴見が参戦。また先の「エキサイティング・ウォーズ86」途中で剛竜馬、アポロ菅原、高杉正彦の3人は契約解除されています。

そして前85年8月に新日本プロレスを退団し、日本初のプロダクションを結成したスーパー・ストロング・マシン、ヒロ斉藤、高野俊二の「カルガリー・ハリケーンズ」が3月31日を以て、新日本プロレスとテレビ朝日の契約が切れる為、4月1日新潟県上越市リージョンプラザ・インドアスタジアム大会より晴れて全日本プロレスのリングに登場。

ハリケーンズの3人は85年11月1日仙台・宮城県スポーツセンターで開幕したジャパンプロレスの自主興行、1週間のミニシリーズ、「ニューウェーブ・イン・ジャパン」に参戦、12月15日&86年2月16日後楽園ホールでのジャパンプロレスの自主興行には参戦したものの、全日本勢との対戦や日本テレビの画面ヘの登場はなし。85年末に行われた馬場、猪木、坂口会談により4月以降の全日本参戦と日本テレビ登場がクリアーになりました。

シリーズを通してはAWA世界ヘビー級、PWFヘビー級、PWF世界タッグの三冠王者のスタン・ハンセンを全日本プロレスのエース、鶴田とジャパンプロレスのエース、長州力が迎え撃つパターン。

「チャンピオン・カーニバル」の名に相応しく最少から最後までタイトルマッチラッシュが続きます。

先ず、開幕戦の3月29日後楽園ホールではAWA世界ヘビー級&PWFヘビー級王者ハンセンとインターナショナル・ヘビー級王者鶴田がトリプルタイトルマッチで対戦。

4月5日横浜文化体育館では後楽園ホールの結果に関わらず長州がハンセンと対戦、後楽園ホール大会終了時点でハンセンが保持していたタイトルが賭けられます。

4月11日長崎国際体育館では長州&谷津嘉章組の持つインターナショナル・タッグ王座にR木村&原組の国際血盟軍が挑戦。原にとっては全日本本隊所属時の84年10月22日、同所でのプロモート興行に失踪して穴を開けてしまって以来の汚名返上のチャンスとなります。

翌4月12日には熊本市体育館でハンセン&テッド・デビアス組のPWF世界タッグ王座に長州&谷津組が挑戦。前日の長崎で長州&谷津組がインターナショナル・タッグ王座を防衛した場合でもダブル・タイトルマッチとは成らず。ハンセン&デビアス組のPWF世界タッグ王座の防衛戦はこのシリーズ一度きりでタッグ無冠の鶴田&天龍組は挑戦の機会はなし。

4月19日神戸・兵庫県立総合体育館では3月29日、後楽園ホール4月5日横浜文化体育館の結果に関わらず、ハンセンと鶴田が後楽園ホール大会の再戦を行い、その時点で互いの保持しているタイトルが賭けられることとなります。

シリーズ最終戦、4月26日大宮スケートセンターではハンセンと長州の再戦が組まれ、その時点での互いの保持しているベルトが賭けられます。

また、天龍は2月5日札幌中島体育センターで行われた鶴田&天龍組vs長州&谷津組のインターナショナル・タッグ選手権試合で谷津のジャーマン・スープレックスホールドでフォール負けし、王座転落。自分ヘのケジメとしてUNヘビー級王座を返上しましたが、

同王座決定リーグ戦がこのシリーズ中に開催されます。参加選手は前王者天龍源一郎、返上の原因を作った谷津、キラー・カーン、元同王者デビアス、原、オレイ・アンダーソンの6選手による総当りリーグ戦が行われ(試合は30分1本勝負)○あらゆる勝ち2点、△時間切れ引き分け1点、●負け▲両者リングアウトは0点のPWFルールで行われ、上位2選手が4月26日大宮スケートセンターで王座決定戦を行うこととなりました。
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